<不倫だった父と母>私の存在って……大切な「家族」の想い出は両親の「不倫」の時間【第2話まんが】
前回からの続き。私はユウカ。私の父と母は、私が中学生のときに別れました。ある日突然父と会えなくなってしまったあの日から、私は心のどこかで父の面影を追っていたのかもしれません。大人になって恋人のシンタとの結婚が決まったとき、父にも結婚式に出てほしいと思ったのです。ところが母に出席は可能か聞いてみると、答えは「NO」。さらに父と母は「結婚をしていなかった」と言いだして……?
「お父さんには……別の家庭があったの……」ショックでした。しかし、同時に疑問がわいたのです。
父と母は不倫関係にあったのです。私はあまりのショックに、「頭を冷やしてくる」と言って、家を飛び出しました。ひとりで歩きながら、混乱した頭を整理します。確かに言われてみれば、いろいろ合点がいきます。
父は「単身赴任」といって、ほとんど家にいませんでした。週末も帰ってくることも少なく、平日も帰宅したと思ったら、また夜には仕事に出かけたりしていました。
大好きだった父と母との時間。私にとって「家族」の時間だったそれは……「不倫」の時間だったのです。家族で過ごした時間を思い返すだけで、私は涙が出てきました。大切な想い出が汚されたような気がしてしまいます。
母はそんな父を一貫して「仕事が忙しい」「いま生活できるのはお父さんのおかげだから感謝しないと」そう言い続けていました。私も幼いながらに、それが当たり前の環境であったため「お父さんは仕事が忙しいんだな」そう思う以外ありませんでした。父と母がお別れしたのに、私と母の名字が変わらなかったのも、いまさらながら理由がわかったのです……。(もともと結婚してなかったんだから、当たり前よね……)
私はひとりでは抱えきれなくなって、婚約者のシンタに話を聞いてもらいました。
「不倫の末にできた子ども」私は婚約者であるシンタに、そう思われるのではないかと口にしましたが、シンタがすぐに否定をしてくれたことで私の心は救われました。
いきなり伝えられた事実に、まだまだ気持ちが追いつかない部分が大きいです。けれどシンタの言葉の通り、今すぐは飲み込めませんが、時間が解決してくれるのかもしれません。気持ちの整理をつけながら、その先でどういう結論を出すのかは自分次第。これから、ゆっくりと考えていきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・今淵凛