<父と兄のモラハラ>私を軽んじる「家族」にサヨナラ!守りきった母からの大切な着物【第6話まんが】
前回からの続き。私はチハル。昔から父と兄にはないがしろにされてきましたが、そんな私を守ってくれていたのは優しい母。母に仕立ててもらった成人式の着物は私の宝物です。ところが、母が亡くなって2年後、なんと兄が「俺の娘のために、お前の成人式の着物を貸せ」と命令してきたのです。しかし、今まで兄に何かを貸して戻ってきた試しはありません。絶対に貸したくない私がその話を無視していると、父と兄、さらには義姉まで鬼のように電話をかけてきて、私を罵倒する言葉を留守電に残してくるのです。もう怖くて、電話に出ることができません。夫に一連のことを話すと「そんな家族関係は、もう手放していい」と言われ……。
「どこにあるんだ? そもそもあれはウチの家内が「我が家」のために買ったものであって……」父が口にした我が家という言葉に、口を出さずにはいられませんでした。「あれはお母さんが「私」に買ってくれたものだよ」
「てゆーか、お兄ちゃんは自分の子どもの成人式に、着物すら用意してあげられないの? 私の持ち物をあてにしないといけないくらい、貧しいの?」私の挑発に、兄はみるみる顔色を変えました。怖い……でも、今日の私は負けない。なぜなら……。
「……私がどうなるか分からないけれど、お兄ちゃんたちがしていることは恐喝だってことは分かる」「は?」
「あんたなんか兄でもなんでもない。だからあんたがどうなろうと、知ったこっちゃない。警察にでもなんでも捕まればいい」私はもう関わりを持つ気がないのです。「チ……チハル……。これはその……冗談……」あわてて取り繕う兄だった人に冷ややかな目線を送ります。一応この状況を「ヤバい」と感じる頭はあったようです。もう全て遅いですが。
こうして、父と兄は二度と私の前に現れることはありませんでした。縁を切るために封書のやりとりはしています。その際に念のため「着物は一切貸さない」「今後もし我が家やヨシキの実家に押しかけたり嫌がらせをしたりするようなことがあったら然るべき対応をする」旨を明記した手紙も送りましたが、そのことに対しての返信はありませんでした。
キッカケは母から買ってもらった着物でした。それを貸すか貸さないか……まさかそこから家族の縁を切ることに繋がるとは思ってもみませんでした。けれどきっといい機会だったのだと思います。手続きはまだ途中ですが、全ての問題に決着をつけるために前向きに進むつもりです。母からもらった大切な着物は、これから娘に伝えていきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・マメ美 編集・今淵凛