<2位は意味ナシ?>努力認めない義父「イヤな言い方しないで!」反抗期ムスメ、反撃!【後編まんが】
前回からの続き。
私はユカ(40歳)です。季節は秋。今日は長男、コウセイ(小学3年生)の運動会。走ることが苦手なコウセイは、2週間ほど前から私と一緒に早朝走る特訓をしてきました。本番では惜しくも2位という結果となりましたが、特訓のおかげかタイムも上がり、走るフォームもずいぶん変わりました。コウセイの成長に感動……していたのもつかの間、運動会を見に来ていた義父が「徒競走は1位じゃないと意味がない」と言い出しました。
「1位じゃないと意味がない」と力説する義両親に苦言を呈したのは、反抗期まっただ中の娘マオ(中1)でした。
そう、せっかくさっきまで笑顔のコウセイだったのに……。コウセイが一生懸命頑張って走ったんだから「お疲れ様」「よく頑張ったね!」と言ってあげればいいじゃない! 私はマオの味方にするべく、夫に声を掛けます。
急に過去を語った夫。毎朝私たちの特訓を茶化しているようにも見えましたが、じつはしっかりとコウセイの努力を見てくれていたようです。それは同時に、自分が義父から受けた仕打ちを振り返ることになったよう。はっきりと「結果がすべてという考えが嫌」と義父に伝えていました。わが子の努力を認めないなんて、正直ひねくれた考え方ですよね。
私も、義父母の視線を気にすることなく、コウセイに声を掛けます。
でも言ってやりました! 「結果がすべてなんておじいちゃんは言っていたけれど、そんなことない。1位になったとしても、人の気持ちや努力を認めない嫌な人だったらお母さんは嬉しくない」。私の本音です。運動会は昼に終わりました。本当なら義父母たちと昼食を食べに行く予定でしたが、子どもたちが拒否……。「1位になったら豪華ランチをご馳走する」なんて言っていた義父母はそのまま帰っていきましたとさ。
マオは口では生意気なことをいうけれど、コウセイの気持ちを一番に考えていました。私はマオにも、成長を感じました。相手の気持ちを考えず、自分本位に物事を考えていると、いつか大切な人を傷つけてしまうでしょう。義父も義母も似た者同士。かわいい孫たちに嫌がられたことに懲りて、少しは改心してもらいたいものです。
原案・編集部 脚本・煮たまご 作画・まゆか! 編集・横内みか