半数以上は「宿題以外の学習」には取り組まない?夏休みの家庭での学習状況は?<ママのリアル調査>
近年子どもたちの夏休みの宿題が減ってきている、という声を多く聞くようになりました。なかには「ないに等しい」と感じるママもいるほど。では宿題が減った分、他に学習を組み入れた家庭はどれくらいあったのでしょうか。今回ママスタセレクトでは「この夏、宿題以外に取り組んだ学習はありましたか?」というアンケートを実施。900人を超えるママたちから回答が寄せられました。
「宿題以外の学習に取り組んだ」と答えた人は46%
「宿題以外に取り組んだものがある」と答えたママは419人、全体の46.2%にあたります。どんな学習に取り組んだのでしょうか。
市販のドリルを購入
『ドリルを購入して毎朝取り組んでいる』
『夏休み用のワークを1冊買った』
もっとも多かったのが「市販のドリルを活用した」という声です。書店には1学期の総復習ができるドリル、教科書の内容に沿った解説・復習ドリル、苦手克服のドリルなどさまざまなものが並びます。お子さんと一緒に選び、取り組んだ家庭も多かったのではないでしょうか?
ママの手作りや無料ダウンロードの教材で学習
なかには“無料“のドリルにこだわったママたちもいます。
『かわいいノートに計算問題や漢字の問題を手作りした』
『ひらがなの練習をさせてます(3歳4か月)』
「ひらがなを書けるようになってきたので、忘れないように書かせている」という年中のお子さんを持つママの声も。ママと一緒に楽しみながら学ぶ様子が目に浮かぶようですね。
『無料でダウンロード出来る教材を印刷して学習』
インターネットで検索すると、無料でダウンロードできるドリルやプリントが数多くでてきます。単元ごとに細分化されている教材もあるので、必要なところだけを抽出できる便利さもあるのではないでしょうか。フル活用した家庭も少なくなさそうです。
夏期講習や通信教材
宿題以外の学習は専門家に頼った、という家庭もあります。
『通信教育』
『夏期講習に通った』
「塾の宿題と1学期の試験直し」というコメントも。塾に通い、予習復習に明け暮れたお子さんもいるのかもしれませんね。
夏休みならではの学びも
宿題以外の学習は、机上の勉強にとどまりません。夏休みならではの学びを取り入れた家庭もありました。
『流星群を観にいき、星の勉強をしています』
『夏休み限定で通信教材。オンライン英会話、サマースクールに参加』
『水族館で見てきたものを図鑑で復習したり、工作ドリルをしたり』
どれも体験型の学習ですね。親子一緒に取り組む内容の場合、ママやパパは大変かもしれませんが、それだけに思い出深いものとなったことでしょう。
『小2の娘。料理を覚えたいと言うので、1日1品作ってもらっている』
毎日の食事作りに頭を悩ませるママも多い夏休み。お子さんが1品を作ってくれるとは、何とも頼もしい限りです。親子で台所に立てる楽しさ、幸せも詰まっていますね。
「取り組んだ」理由は復習と受験への備え
「宿題以外の学習に取り組んだ」理由には、「復習のため」と「受験への備えのため」という声がありました。
『ドリルを買ってどこが苦手なのかを把握し、教えている』
『通信教育で理解が不十分な教科の問題を解かせている』
夏休みの宿題が減った分「1学期の復習が十分にできない」「習熟度に不安がある」と感じるママたちは、市販のドリルを活用して家庭学習をさせたとのこと。また塾の夏期講習に通わせた家庭は、学校の補習のためというよりは、受験のための学習をさせた、という意味合いが強いようです。筆者の周りでは「塾の課題をこなすためにも、学校の宿題が少ないのはありがたい」という声がたびたび聞かれました。
「取り組んでいない」家庭は5割強
一方で宿題以外の学習には取り組まなかった、と答えたママは487人、53.8%いました。その理由は……。
子ども自身にやる気がない
『子どもがやりたがらないので無理にはやらせていない』
『興味がないのにやらせても身につかないから』
本人にやる気がないのでは仕方がないのかもしれません。ママがどんなに発破をかけても、取り組むのはお子さん本人ですからね……。
親が子どもの学習の管理をする時間がない
『仕事があるので宿題をさせるだけで精一杯』
「私が管理しきれない。見きれない」という声も寄せられました。家事や育児、仕事などに忙しいママたちにとっては、わが子の宿題以外の学習をフォローする時間も気力もない、というのが本音のようです。
学校の宿題自体が多い
『学校からの宿題で手一杯だったから』
『思ったより宿題多めで、遊びの日を省くとギリギリだった』
予想に反して宿題が多かったと感じるママも少なからずいたようです。
今回のアンケートでは「取り組んでいない」家庭が53.8%と「取り組んだ」家庭の46.2%を若干上回る結果に。その理由には「子ども本人にやる気がない」「親が見られない」「宿題だけで精一杯」が挙げられました。お子さん本人のやる気とキャパシティによっては学校の宿題だけで十分と考えるママもいたようです。昔に比べて宿題が減ったとママたちは感じていたとしても、お子さん自身が同じように感じているとは言えないのかもしれませんね。
学校の宿題の捉え方や家庭学習をさせるかどうかは、それぞれの家庭によって大きく異なることがわかる結果となりました。皆さんはどう考えますか?
総回答数:906票
調査方法:インターネット
調査月:2023年8月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部 イラスト・なかやまねこ