3月10日は「東京都平和の日」1945年のこの日、何が起こった?子どもと一緒に考えたい戦争と平和
みなさんはお子さんに「戦争ってなに?」「平和ってなに?」と質問されたらどう答えるでしょうか。普段なかなか向き合うことのない戦争や平和について考えてみることは、子どもに物事を教える立場であるママにとっても大切な時間です。
東京都が毎月発行している「広報東京都こども版」では、子どもたちの東京に関する知識を深め都政への理解を促進していく内容を発信しています。2023年2月号のテーマは「みんなが幸せになれる社会って?平和について考えよう」。難しいテーマではありますが、これからを生きる子どもにとってはもちろん親世代のママたちも知っておくべき大切なお話です。
日々の忙しさでなかなか意識することがない戦争や平和
第二次世界大戦下の1945年の3月10日、東京大空襲によって焼け野原となった東京。戦後に東京都は平和国家日本の首都として戦争を再び繰り返さないことを誓い、3月10日を「東京都平和の日」としました。この3月10日を前に、未来を担う子どもたちに平和な社会を築くために何ができるのかを考えてもらおうというのが今回の企画。4つのステップにわけてコンテンツを展開し、わかりやすく解説しています。
日本に住んでいると普段の生活の中で戦争や平和について意識することはなかなか難しいですよね。日々の家事育児や仕事の忙しさに追われているママたちであればなおさらです。しかし世界を見渡すと今も各地で争いが起こっている現状があります。
またかつて日本も戦争をしていたことは明らかであり、その結末があるからこそ私たちは現在の穏やかな生活や平和を享受できています。STEP1では現在に至る経緯に触れ、一旦始まってしまった戦争を終わらせることの難しさを伝えています。
戦時下と現代の子どもたちを比較してみると戦争の悲惨さが身近に感じられるかも
第二次世界大戦の間、東京の子どもたちはどのような暮らしをしていたのでしょうか。STEP2ではなかなか身近に感じることが難しい、戦争が変えてしまった子どもたちの生活や戦時下の様子について伝えています。
当時の子どもたちの状況を知ることで現代を生きる子どもたちとの違いをまざまざと感じ、戦争の悲惨さをより身近に感じることができますよね。
またSTEP3では3月10日「東京都平和の日」を紹介。この日は犠牲者を追悼するために黙とうが行われるほか、戦時中の東京の様子を伝える行事が開かれます。3月10日は当時の様子を知ることができる貴重な機会となっていることを子どもたちに伝えています。
アフガニスタンで尽力した中村哲さんを通して自分たちができることを問う
最後のSTEP4では紛争が続くアフガニスタンで、現地の人々の生活を支えるために尽力した日本人医師の中村哲さんを紹介しています。
みんなが幸せになる方法を考え行動に移した中村さん。2019年に亡くなるまでパキスタンやアフガニスタンなどの戦地で、医療活動や難民問題解決のために奮闘してきました。中村さんの話を通して「平和な社会」を築くために私たちたちができることは何かと問いかけています。
日々の忙しなさのなかで戦争や平和に思いを馳せることは難しいものです。しかし今私たちが当たり前に過ごしている平和な日々は過去の歴史から繋がっています。戦争を再び起こさないことや平和な社会のためにできること、そして幸せな未来を子どもたちと一緒に考えることはとても大事なことですよね。「東京都平和の日」である3月10日という節目をきっかけに、みなさんもお子さんと一緒に平和について考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。お子さんが新たな気づきを得たり視野が広がったり、一つの成長の機会になるかもしれませんね。
文・AKI 編集・kunel
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