<中3息子、100万円無断使用!>「バレてよかった」代償と向き合う【第5話まんが:息子の気持ち】
前回からの続き。母さんのクレジットカードで勝手に買い物していたことが、とうとうバレてしまった。僕は受験生。柔道部を引退してから、塾通いが始まり、通信教育もさせられている。ゲームもテレビもスマホも制限されている。母さんも父さんも俺の顔を見れば「勉強してる?」ばかり。小学校や中1から塾に通っている子には敵わないし、勉強したって成績もたいして伸びない。
僕は「母さんたちの知らないところで、買い物してる」と思うと、なんだか親より優位になった気もして、少し気分が晴れた。申し訳ない気持ちも少しあるけど、親を困らせたい気持ちの方が勝っていたように思う。
使い込みがバレた日、母さんも父さんも思っていた以上に俺を怒った。父さんなんてこれまでにない怒りっぷりで怖かった。でも僕はどこか冷静で、「バレてよかった、もう買い物しなくて済む」という安心に似た気持ちもあった。
先生に話をするうち、だんだんと自分のことが恥ずかしくなった。
自分がやってたことが、ひどく薄汚れたことのように思えたのだ。
「話をするだけなんて治療なの?」と思っていたけど、話をするだけでこんなに楽になるなんて知らなかった。先生は「また何かあったらいつでも来てください」と言ってくれた。またモヤモヤするようなことがあったら、あそこに行けばいいと思うと、気持ちが楽になる。
いつのまにか買い物をしたい気持ちなんてどこかに行ってしまった。
僕が先生と話している間、母さんは怒るでもなく隣りで「うんうん」と聞いていた。
時折涙ぐむこともあった。
「たかが買い物」とどこかで思っていたけど、僕は親を傷つけたんだと思う。
今回取り返しのつかないことをしてしまった。
「やったことは消せないけど、これからのことはあなた次第」と母から言われた。
お金はいつか返すつもりでいる。
でも今はまず受験勉強。
自分ができるところまで頑張りたいと思っている。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・まゆか! 編集・横内みか
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