学校でパンを注文できるのに子どもに「お弁当を作ってほしい」と言われてしまった。やっぱり作るべき?
子どもを給食の出ない学校に通わせている場合には昼食を持たせなければなりませんが、家庭の負担を軽減するためか、パンなどを注文できるサービスを用意している学校もあるようですね。あるママの子どもが通う学校でも事前にパンを注文できるようなのですが……。
『中学生の娘がいます。学校で事前にパンを注文できるけれど、子どもは週に2回でもお弁当を作ってと言う。でもお弁当を作って持って行くのは無駄だと思う。好きなパンを選んで、コーヒー牛乳か牛乳で食べた方がいいと思う。夏場はお弁当のいたみも気になるから、利用できるサービスがあるなら、使った方がいいよね?』
ママスタコミュニティにこんな投稿がありました。注文できるパンがいいかお弁当がいいかでママとお子さんの意見が分かれているようですね。この投稿に対する他のママたちの反応を見ていきましょう。
お弁当は作ってあげて!
『それはあなたの考えでしょ? 子どもが作ってと言っているんだから、作ってあげれば?』
『便利に利用できるものは利用してもいいと思うけれど、子どもが作って欲しいなら作ってあげなよ。お母さんのお弁当も食べたいんだよ!』
パンなどを事前に注文できるサービスは、お弁当を作らなければいけない親からすればとても便利。活用したい気持ちもわからなくはありません。ただ子どもがそれでもあえて「お弁当を作って欲しい」と言っているのであれば、できる範囲内ででもその願いに応えてあげるのが親の役目かもしれませんね。「ママが作るお弁当を食べたい」ということであれば、その気持ちを受け止めてあげては? と思いますが、実際、子どもがお弁当を作ってほしいという理由は何なのでしょう?
子どもがお弁当を作って欲しい理由を想像してみると……
注文したパンやお弁当を取りに行くのが面倒、あるいはその時間が無駄だと考えている
『うちの子どもたちの中学校も、以前はお弁当配達サービスがあった。事前に注文して当日取りに行くという形だったけれど、利用者はあまりいなかったらしいよ。子どもたちによると、配達が学校玄関までで授業が終わってから取りに行くから、昼休みが潰れるんだそう』
『職員室に注文に行ったり取りに行ったりするのが面倒だから作ってほしいと言われたので、注文は利用せず3年間作ったよ』
注文したものを各教室まで運んでもらえるわけではなく、たいていは職員室や玄関まで取りに行くことになるでしょう。ほんの5分、10分程度のことと思ってしまいますが、子どもにとっては短時間でも貴重ということもあります。その手間やストレスを省くために、注文サービスを利用したくないと思っているのでは? という声が届きました。
パンだけではお腹がいっぱいならない
『パンだけじゃお腹いっぱいにはならないよね。特に食べ盛りの中学生では』
『おかずが欲しいんじゃない?』
中学生ともなるとパンだけでは満腹にならず、もっとたくさん食べたい、ほかにもおかずが欲しいと思う子もいるのではないでしょうか。筆者には高校生の娘がいて、お弁当にパンだけを持たせたことがありますが「あれだけだと放課後にお腹が空いてしまった」と言っていました。
まわりにパンを注文する子が少なく気まずい思いをしている
『周りの環境ね。そのパンの注文サービスを利用してる子が少ないと、気まずいもんよ』
『他の子に、いつもパンだね! お弁当作ってもらえないの? と言われているのかもね』
『うちの子の中学も宅配弁当サービスがあって、朝注文して昼に職員室に取りに行くらしい。入学のときはラッキーと思っていたけど、いま中3で1度も利用せず。子の周りでも利用したことがある人がいないから、嫌だって言われた。中学生のご飯は、食べられれば何でもいいわけじゃないよね』
仲のいい友達の中に注文サービスを使っている子が少ないと、サービスを利用する自分の行為が悪目立ちしているような感覚に陥っているのかもしれません。思春期の子どもは自分だけ他の子と違うということを嫌うようなところがあります。あるいはみんなが親の作ってくれたお弁当を食べているかたわらで、自分だけが注文したパンを食べいることに寂しさを感じている可能性もあります。子どもにとって昼食はただお腹がいっぱいになればいいものではないでしょうか。
手間を減らしながらお弁当を作る工夫
『保冷バックと保冷剤を使えば大丈夫なのに』
『自然解凍できる冷凍食品などをつめて作ってあげてはどうでしょうか?』
『おかずは冷食とか夜多めに作っておくとかさ』
筆者もそうですが、多くのママが実は冷凍食品やレトルト食品をお弁当に詰めているものだと思います。夜ご飯を少し多めに作って取り分けておいて、それを翌日のお弁当に詰めることもあります。完璧に作ろうと思わずに、今ある便利な食材などを利用したり、冷凍食品を使うことをよしとしたりすれば、お弁当作りの苦労は軽減します。
お弁当がいたんでしまうことが気になるならば、保冷剤や保冷バックがその不安を減らしてくれるはずです。菌の繁殖を防ぐ目的のお弁当用シートも販売されていますので、そういったアイテムの活用も検討するといいでしょう。
子どもは「お弁当を作ってくれる」事実がうれしいのでは?
筆者が高校生のときに、ほぼ毎日コンビニのお弁当や菓子パンを買ってきている友達がいました。色々と事情があったようなのですが、あるときその子から「お弁当を作ってもらえていいね」と言われました。筆者が持っていたお弁当は決して豪華でもなく、ごく素朴なお弁当でしたが、それでもその友達からすればうらやましいと思えるお弁当だったようです。友達のその言葉から筆者が思うのは、大切なのはお弁当の中身ではなく、親が朝、お弁当を作ってくれることなのではないか? ということです。親が朝早く起きて自分のために手間をかけてくれている、実はその事実が子どもには嬉しい響きになるのでしょう。毎日のお弁当作りはほんとうに大変です。でも何も何時間もかけて立派なおかずをを作る必要はなく、冷凍食品を詰める、あるいは買ってきたお惣菜を移しかえる日があってもいいのです。子どもが求めているのは、きっと家族手製のお弁当を持参すること。投稿者さんも注文サービスも上手に利用しながら、時おりはお弁当を持たせてあげ、お子さんの反応を見てみてくださいね。
文・こもも イラスト・Ponko 編集・blackcat
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