年老いた祖母と同居したいけれど子どもが反対をしている。どうすればいい?
年老いた祖父や祖母が一人暮らしをしていると、何かと心配がつきませんよね。きちんと食事はしているのか、ケガなどはしていないかなど、考えだしたらキリがないことでしょう。
そのようななか頭をよぎるのは「同居」の二文字。一人暮らしをすることになったおばあちゃんを引き取りたい。今回寄せられたのは、同居に関する家庭内トラブルについてでした。
『おじいちゃんが亡くなって、おばあちゃんが一人暮らしをすることになり、「それなら一緒に暮らそうか」と旦那が言ってくれたんです。旦那からの言葉は願ったり叶ったりで、本当にいい人と結婚したんだなと心から感謝をしていました。しかし高校生と中学生の息子に、「おばあちゃんがいると気をつかうから嫌だ」と同居を反対されてしまったんです』
投稿者さん夫婦と息子さんたちとでは、おばあちゃんを引き取ることに対して考え方や受け取り方が異なったのかもしれませんね。おばあちゃんが好きとか嫌いとか、大事か大事ではないなどは関係なく、家族以外の人が家にいる環境をお子さんたちは快く思っていない可能性もありそうです。一筋縄では解決が難しそうなこの問題、もう少し投稿者さんの話を見てみましょう。
子どもたちは薄情者?おばあちゃんを犠牲にすることがツライ
『おばあちゃんは私たちと一緒に住みたいと言っているけれど、お願いはしてきません。子どもたちもいろいろと難しい時期だから、自分のことよりも子どもたちを一番にしなさいと言われています。おばあちゃんはそう言ってくれるけれど、子どもたちが薄情者だと思わずにいられないんです。もちろんそんな風に育てたのは私なのだろうけど……。
うちの親はすでに他界しているので、おばあちゃんの身内は私しかいません。子どもたちの意見を無視して同居することにしたら、私は本当に最低な母親になってしまいますよね。おばあちゃんを犠牲にしてでも無慈悲な子どもたちの意思を尊重するべきでしょうか』
身寄りのいないおばあちゃんを引き取って同居したいという投稿者さんのお気持ちはよくわかります。しかしお子さんたちにもいろいろと思うところがあるのでしょう。どちらも少しずつ歩み寄れればいいのですが、中学生と高校生という多感な時期のお子さんの気持ちに寄り添うことは難しいのかもしれません。
『旦那とは「家族の誰か1人でもおばあちゃんとの同居に反対をしたら、この話はなかったことに」という約束だったので、おばあちゃんとの同居を諦めなきゃいけないことはわかっています。今はおばあちゃんの所へ2日に1回は顔を出しているんだけれど、そのたびに「ありがとう」って泣くおばあちゃんを見ていたら胸が苦しいんです』
さまざまな考えや感情が交差していて、ご自身の気持ちの落とし所が見つからない投稿者さん。このような現状をどのように解決へ導けばいいのでしょう。
まずは家族の意見を優先して話し合ってみては?
投稿者さんがおばあちゃんを大事に思う気持ちには共感できるものの、やはり今はお子さんの気持ちを優先したほうがいいのではないかという声が、ママたちからは続々と寄せられました。
『子どもたちの意見を無視して同居したら、許可したはずの旦那さんとの関係も悪くなるかもしれないよ』
『子どもにも子どもなりの意見や考えがあるのは当然だよ。おばあちゃんが可哀想だからと言って、同居をしたくない息子たちのことを無慈悲なんて言うのは投稿者さんが間違っているよ』
投稿者さんの感情を考えると、同居したくないと言ったお子さんたちの声は、無慈悲・薄情者に思えるのかもしれません。しかしお子さんたちにもそれぞれに考えがあって、正直に気持ちをぶつけてくれているのではないでしょうか。投稿者さんもお子さんの声を正面から受け止めて、解決策を考えたほうが今後の家族間のトラブルも防げるのかもしれません。
ママたちからのアドバイス
年老いたおばあちゃんをひとりにすることには不安がある。しかし同居は家族が許してくれない。このような状況のなか、問題解決へ導くアドバイスをママたちの声から見てみましょう。
同居ではなくおばあちゃんの家に定期的に通う
『おばあちゃんに近くに住んでもらって、投稿者さんが行き来するしかないよ。私も80代のおばあちゃんがいるけれど、車で30分ぐらいの距離でたまに顔を覗きに行っている』
『投稿者さんの子どもたちももう大きいんだし、週に何回か様子を見に行ったり、週末泊まりに行ったりするほうが程よく距離感を保てる気がする』
現在、週2回のペースでおばあちゃんの家に通っていると話す投稿者さんの声を受け、今は投稿者さんがおばあちゃんの所へ通うほうが、家族間のトラブルも生まれなくていいのではないかとママたちは話しています。たとえ家族であっても、お互いが気持ちよく生活をできる距離感は必要かもしれませんよね。
今すぐ同居が必要なのかをあらためて考えてみる
『投稿者さんが週2で通えているみたいだし、今の段階ではムリに同居する必要はないんじゃない? 息子たちが無慈悲なんじゃなくて、投稿者さんと旦那さんが早計すぎるのかもよ』
『いきなり同居ではなく、ときどきおばあちゃんがお泊まりに来てもらうとかは? 少しずつおばあちゃんと子どもたちの双方を慣らして、お互いがどんな暮らし方をしているか理解しておかないと、家族間で摩擦が起きるよ』
『同居だなんて一気にハードルを上げて、生活リズムを崩される子どもたちの身にもなってみなよ』
自分たちだけで快適な生活を送ってきたわけですから、いきなり同居となると、子どもたちが構えてしまうことは仕方がないことなのかもしれません。お子さんたちとおばあちゃんでは、考え方や価値観、行動や言動などすべて異なりますし、子どもたちがあわせざるを得ないとなると、反発してしまう気持ちも理解できますよね。
だから焦って答えを出そうとせず、まずは今すぐに同居が必要なのかどうかをきちんと見極めて、その上で今後について判断しなおしてみてはいかがでしょう。
共感の声もあるけれど……
『子どもたちはいずれ出て行くんだし気にしなくていいんじゃない? 投稿者さんはいい人と結婚できたね』
『私だったら独断で同居を決行しちゃうけどね。でも考え方は人それぞれだから、家族の幸せも大切だし難しいですよね』
大事なおばあちゃんなのだからと投稿者さんの気持ちに共感する声も寄せられました。
『お子さんたちがおばあちゃんを嫌いにならないように距離は必要だと思うよ。投稿者さんがおばあちゃんのところに顔を出すのではダメなの?』
しかしここは家族みんなが納得できる落とし所を見つけたほうが、お子さんたちのためにも、おばあちゃんのためにもなるのではないでしょうか。家族同士がイヤな気持ちで生活をすることになったり、大好きなおばあちゃんのことを子どもたちが嫌いになったりしてしまっては、投稿者さんもおばあちゃんもツライ思いをするかもしれませんよね。
「誰かを犠牲に」ではなく丁度いいポイントを見つけよう
おばあちゃんとの同居を受け入れてくれないお子さんたちを無慈悲・薄情者などととらえてしまう。だからおばあちゃん一人がガマンする……というのは、投稿者さん家族の幸せの形ではないかもしれません。おばあちゃんもお子さんたちの意見を無視してまで同居したいとは思わないかもしれませんね。
介護などで早急に同居しないといけない状況でなければ、結論を急ぐ必要はないのかもしれません。ママたちの声にもあるように、今はおばあちゃんの所へこまめに顔を出してあげるとか、ときどき投稿者さんの家へおばあちゃんが泊まりに来てもらうなどしてみてはいかがでしょう。その間に家族みんなが納得できる結論を、時間をかけて探してみても遅くはないと思いますよ。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・なかやまねこ
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