【後編】兄に結婚祝いを辞退されたのに、兄嫁から「うちばかり祝うのは不公平」と愚痴を言われた！
いつもわが子を可愛がってくれたり、ときにはお祝いをくれたりと、なにかと気にかけてくれていた兄が結婚をすることに。妹の立場である相談者さんは、お祝いとして10万円を包み渡そうとしましたが、現在妊娠中ということもあり「赤ちゃんのために使って」とお祝いを返されてしまいました。にもかかわらず、兄嫁さんはたいへんご立腹、お母さん伝いで自分への愚痴を聞くはめに。「どうすればよかったのか？」と悩む相談者さんに、妹目線と兄嫁目線、それぞれの見解が寄せられました。実際のところお兄さん、そして兄嫁さんとの関係は、今後どうするのが正解なのでしょうか？
今回の件は、お兄さんとお嫁さんで話し合うべき内容なのでは？
筆者は三姉妹の長女で、「きょうだいの長が金銭的な負担をする」ことに全く違和感がありません。食事へ行っても妹たち家族の分は、わが家が負担しています。夫も当然のように負担をしてくれます。きっときょうだいに対しての価値観が夫婦で同じだったから、トラブルにならずに今までやってこれたのだと思います。
しかしお兄さん夫婦の場合、すでにその価値観が合っていないようです。今回の件、相談者さんは“巻き込まれた”かたちとなり嫌な思いをしてしまっただけで、本来この価値観の違いは夫婦で話し合うべきことなのではないでしょうか。
『どうもしなくていいよ。お兄さんが嫁と話せばいいだけ』
『私の兄も相談者さんの兄と同じような感じで、兄嫁さんも大事にしているけれど、妹である私にいろいろしてくれたり、私の子どもへのプレゼントや旅行に連れて行ってくれて、お金や時間をすごく使ってくれる人です。それでやはり私も兄嫁さんにいろいろ文句や愚痴を言われますが、「夫婦間のことは夫婦で話し合ってください」で通している。兄がこちらにいろいろしてくれるのは、断ってもやってくれることだし、兄が独身の頃からそうだったことで、それが嫌なら「妻である兄嫁が兄と話せばいいこと」って思っている。「話し合っても解決しなくて我慢できないのなら離婚すればいいだけで、それをこちらに八つ当たりをしないでくれ」って突っぱねている』
『文句を言う兄嫁もどうかと思うけど、結婚祝いとか出産祝いとか兄だけに贈ったものではないのに勝手に断る兄も悪いのでは？』
お兄さんと兄嫁さんは新婚ということで、もしかしたら価値観のすり合わせができていなかったのかもしれません。人間にはそれぞれ「当然～するべき」という固定観念があります。お兄さんのように「妹を援助することは当然であっても、妹にお金を支払わせない」という考え方の人。兄嫁さんのように「妹であってもお祝いごとは平等にやろうよ」という考え方の人。夫婦であっても考え方が全く違うことがわかります。ここは、夫婦で話し合って解決してもらうしかないのかもしれませんね。
今後、相談者さんはどうすればいい？
『渡しておきたいなら、相談者さんが兄嫁さんに「兄に渡しても返されて困る、これは今までのお礼も兼ねたお祝いなんで兄嫁さん受け取ってください」って母からきいたことは一切伏せて渡せばいい。自分の親にも「そう伝えて渡したけど自分は何も聞いてなかったことにするからね」と言っておけば？ 簡単じゃん。お兄ちゃん受け取ってくれないからって直接兄嫁さんに渡せばよかったのに』
『聞かなかったことにすれば良いと思いますよ。何も聞いていないから、何も気にしない。だから、これからも普通に付き合えば良いと思います』
相談者さんが今後どのような行動をとればいいのかは、相談者さんの優先順位によって大きく異なります。兄嫁さんとトラブルになりたくない、もしくは懇意にしたいのであれば、お兄さんではなく兄嫁さんにお祝いを渡してみましょう。また、今後お兄さんにお金を出してもらうのも、少し控えたほうがいいのかもしれませんね。
けれどもお兄さんが相談者さん親子のためを思ってしてくれている気持ちを無碍にしたくない、今まで通りに援助してもらいたい、というのが本音なのであれば、兄嫁さんの愚痴を知らなかったふりをすればよさそうです。お兄さんとの関係も今まで通り良好なまま、たまに関わる兄嫁さんからの冷たい目に耐えればいいだけの話です。ただ、実際のところすでに聞いて気まずい思いをしているので、一度お兄さんに今後の兄嫁さんへの対応を相談してみてもいいでしょう。
どちらかの意見を優先させることでしか物事の解決ができない場合、誰の気持ちに立つか、誰を優先したいかを考えることで、今後自分がとるべき行動もみえてくるのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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