【後編】子どものお祝いなどでお金を出すのはいつも私の親。負担を思うと心苦しい……
孫が誕生にあたって、出産前から、そして出産後も折に触れ、お祝い金や贈り物を用意してくれてきた実親に対して、それらいっさいをスルーしているという義親。投稿者さんにはその両家のアンバランスさが気がかりなもののようで、「実親に申し訳ない」とまで口にしています。さらには義親から「女親(ママの実親)が用意して当たり前」といった発言もあり、納得がいきません。でもお祝いごとに関しては、地域などによって両家の負担のバランスは異なるようです。
地域によっては男親がお金を出すケースもあるし、その反対も
『男親がお金を出すのは男児が生まれた場合と聞いたけれどなぁ。お弓破魔矢に鎧兜に端午の節句の鯉のぼりなど。雛人形は女親から、市松人形は男親からという風習も聞いたことあるよ』
『雛人形や兜は女の子は女側の親、男の子は男側の親が買う。今はどうか分からないけれど、昔から言われている地域もあるね』
『田舎とか地域の風習によって違うみたいだけれど、男の子の孫が産まれたら旦那側の親祖父母がお宮参り、節句の準備はお金を出す。女の子が産まれたら、女親の祖父母が準備をする風習があるよ。男の子は家の跡取りだから男親がお金を出す。女の子は将来結婚したら家を出るから女親がお金を出す。という考えみたい』
『女親が出すもんだよ。嫁ぎ先で肩身の狭い思いをしないようにってね』
『地域柄、女の子の孫は女親が出す。だから全て私の親が出している』
ママスタコミュニティに寄せられたママたちのコメントを見る限り、一定のルールはないことがわかります。地域ごと、その家ごとの考え方に従って、さまざまなケースがあるようですね。
ちなみに筆者が住んでいるエリア(北関東)では、孫のお祝いごとに関してはお嫁さん側でもろもろを用意することになっています。筆者には息子と娘の両方がいますが、鎧兜、鯉のぼり、お雛様……などをすべて筆者の親が揃えてくれました。義実家も同じ考えでしたので、そちらからは品物のかわりにお祝い金をいただきました。
せめて少しでもお祝いしてくれようとする素振りがあれば
ただ今回のケースに関しては、投稿者さんは風習がどうこうというよりも礼儀に欠ける点を指摘したい気持ちもあるのかもしれません。「投稿者さんの実家に任せておけばいい」という態度で、自ら何かしようとする様子も見せない……。せっかくのおめでたい機会なのですから、もしも嫁側が準備をする風習のある地域だったとしても、せめて投稿者さんの実家に感謝の意を伝える、あるいはお祝いのメッセージくらい寄せてくれれば少しは印象が違ったかもしれません。それもないために、そもそも「おめでとう」という気持ちすらないのでは……? と残念な気持ちになってしまっているのではないでしょうか。
実親へはありがとうの気持ちとあわせてこんなことを伝えてみては?
『将来、孫にいろいろしてあげたいって思わない?』
くわえて投稿者さんが抱えるのは、実親にばかり金銭的な負担をさせてしまっている心苦しさです。ただ案外、ご本人たちは「自分たちばかりが……」とは思っていない可能性もあるのではないでしょうか。というのは、孫に贈り物を用意すること自体が楽しみになっていることもあるからです。
筆者の両親の話になりますが、彼らは筆者の子どもたち(実親からすれば孫)への贈り物やお祝いなどは積極的にしてくれるほうでした。こちらとしては「そんなにしてくれなくてもいいのに」と思うことも少なくなく、そう伝えたこともあるのですが、「してあげることが嬉しい」と言われたことがありました。孫は子どもとはまた違う可愛さがあるとはよく聞く話でしょうが、ときに孫の(投稿者さんの育児の)サポートは愛情表現のひとつなのかもしれないなと思ったことがあります。
ですから投稿者さんもご両親のご好意を無下に断るようなことはしなくてもいいのかもしれません。ただ「いつもじゃなくていいよ」「決して無理はしないでね」と伝えてあげると、互いにそう気負わずにいられるようになるのでは? くわえて「元気な顔を見せてくれ、おじいちゃんおばあちゃんしか知らない話を聞かせてくれたり、知恵を授けてくれたり、そんなことがいちばんの孫への贈り物だよ」などと提案してみるのはいかがでしょう? こんな時代だからこそ、会えるうちにたくさん会っておこう、たくさんの贈り物よりみんなで集まろうというスタイルのほうが、どんな贈り物より家族みんなの幸せにつながるかもしれませんから……。
文・こもも イラスト・加藤みちか 編集・blackcat
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- お金出すのはいつも私の親 愚痴