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祝アカデミー賞受賞!ディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』リー・アンクリッチ監督が語る「子育てにおいて大切なこと」とは

3月16日(金)から日本公開となる、ディズニー/ピクサーの最新作『リメンバー・ミー』。こちらはメキシコの祝日“死者の日”をテーマに、主人公の少年が美しい死者の国で大冒険を繰り広げる物語です。
美しい映像や音楽などの評価が高く、これまでゴールデングローブ賞やアニー賞など数多くの賞を受賞していたこちらの作品は、つい先日第90回アカデミー賞の「長編アニメーション賞」と「主題歌賞」を獲得! 編集部では、『トイ・ストーリー3』に続き、今作品でもアカデミー賞を獲得したリー・アンクリッチ監督にお話を伺いました。

リー・アンクリッチ監督が思う「子育てで大切なこと」とは

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――主人公のミゲルは、家族に秘密でミュージシャンを夢見る12歳の少年。劇中では、どんなハードルも超えて、夢に向かって突き進むミゲルの姿が描かれています。3人のお子さんの父親でもあるリー・アンクリッチ監督が、子育てにおいて大切だと感じることは何でしょうか?

リー・アンクリッチ監督:僕の家族はいつもやりたいことを応援してくれました。自分にも3人の子どもがいますが、子どもたちのやりたいことを応援してきています。しかしミゲルは音楽が好きなんだけれど、家族の中で禁止されていて葛藤しています。どんな子どもも親が思っていることと違うことをやりたがったときは、やっぱり苦しむと思うのです。しかしそういう葛藤を経験することは、その人を成長させる経験にもなると思うのです。

僕自身、もしかしたら子どもを苦しめてしまうこともあるかもしれないけど、親は子どもがなるべく生きやすいように手伝ってあげたくなりますよね。でも子ども自身が求めていることにたどり着くまで、多少は親子で戦いや葛藤を経験をしている方が、子どもたちの人生にはいい経験なのかもしれないと思うのです。だって人生って大体簡単じゃないから。

――簡単ではない人生を自分で歩んでいくためにも、親は子どもを信じて、自分の力で成し遂げることを「見守る」ことが大切なのですね。

子ども時代に行った経験すべてが、今の仕事につながっている

――リー・アンクリッチ監督ご自身は、どんな子ども時代だったのでしょうか。

リー・アンクリッチ監督:僕は一人っ子だったのです。だから一人で過ごすことが多かったですね。でも僕は何か夢中になったり、楽しめることをいつも見つけたりする子でした。すごくクリエイティブで、絵を描くのが大好きで、何かを作るのも好きだった。写真とったり、自分が何かの役になりきったり。今振り返ると、子どもの頃に興味を持っていたすべてのことが、今、自分の映画作りに関係していたのだと思います。

――子どもの頃の体験は、大人になったときの糧になるのですね。毎日の育児の中で、意識していきたい言葉です。

絵コンテ状態のときから、スタッフも涙する「最終シーン」がお気に入り

――監督がお気に入りのシーンを教えてください。

リー・アンクリッチ監督:たくさんありますが、最後の、ひいおばあちゃんココへミゲルが歌を届けるシーンです。これは絵コンテ状態のときから、見た人がみんな涙するシーンで、作業が進むにつれてさらに良いシーンになっていきました。ココとミゲルの表情と体を動かすのはアニメーターの仕事なんですが、アニメーターたちの見事な仕事で、息が吹き込まれていったと思います。照明もとても美しく、シンプルで物静かなシーンなのですが、この映画を好きになってくれるシーンに仕上がっていると思います。

――監督もお気に入りだという最後のシーンも見逃せませんね。『リメンバー・ミー』の公開が楽しみです。

タイトル:『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』
公開日:3月16日(金) 公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

取材、文・山内ウェンディ

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