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近藤千尋:第4回 「切迫早産」って、雑誌で見るだけの言葉だと思っていました

ファンから“ちぴちゃん”の愛称で親しまれるカリスマモデル・近藤千尋さん。2015年にお笑いトリオ・ジャングルポケットの太田博久さんと結婚、現在は2017年の5月に生まれた愛娘「十愛(とあ)ちゃん」の育児に奮闘中です。

インタビュー第4回目は、妊娠中~産後にかけてのお話です。つわりで苦しむ近藤さんを全力でサポートしてくれたという旦那さま。慣れない家事も頑張っていたのに、なぜか近藤さんはイライラしてしまったそう……。

近藤千尋

妊娠がわかったときの気持ちを教えてください。

実は妊娠がわかる前に「あ、私、絶対妊娠した」と感じた瞬間があったんですよ。
その周期にお盆で実家に帰っていたとき、お腹がチクチクしたので横になって休み、その翌日から微熱が続いていました。「これは絶対妊娠している」と思い、東京に帰って検査薬を試したら、うすーく線が出たんです。

その結果を見て、旦那さんに連絡をしたら、すごく喜んでくれました。「どうする?」「将来なにさせる?」とか(笑)。まだ性別もわからないのに、そんな話をたくさんしてましたね。

ずっと子どもが欲しかったので、すごく嬉しかったです。

つわりは辛かったですか?

めちゃくちゃ重かったです……。5ヶ月くらいまで、ずっと吐いてました。

その時期は、家事全般全てを旦那さんがやってくれたんです。家事も料理もしたことがなかったのに。料理といっても、毎日鍋だったんですけど(笑)。ほかにも毎日、炭酸水やゼリー飲料を買ってきてくれたりと、本当にいろいろやってくれました。

辛いときに、支えてもらえることがすごく嬉しかったんだけど、あまりにも何もできない自分がイヤになって、彼に当たったこともありました。彼が掃除をしてる姿を見て、イライラして「掃除しないでよ!」と怒ったり……。めちゃくちゃ理不尽ですよね(笑)。

でも彼は、そんな私に対しても怒らずに気を遣いながら掃除をしてくれたりしていたので、すごいなと思います。

「掃除をする姿を見てイライラする」というのは何か理由があったのですか?

私、妊娠するまでは、男性に家のことをやってほしくないタイプだったんです。
私の母親が家事を完璧にこなす人だったので、「男の人にやらせるなんて……」という考えや、キッチンには来てほしくないという気持ちがあったんですよ。

でも今は全然そんなことはなく、頼っています。むしろ、「やって!やって!」という感じです(笑)。

妊娠中の思い出や、やりたかったのにできなかったことはありますか?

マタニティフォトを、スタジオでちゃんと撮りたかったですね……。撮るつもりではいたんですけど、切迫早産で絶対安静と言われてしまって撮れなかったんです。家で簡単に記念撮影はしましたが。

切迫早産を経験されたのですね……。

安定期に入ったときに、何かの記念日で金沢へ旅行に行ったんです。その後、お医者さんに切迫早産と言われて……。「切迫早産」って、雑誌で見るだけの言葉だと思っていたので、まさか自分がなるとは思ってなくてびっくりしました。

自分では元気だと思っていても、妊娠中は思っている以上に気をつけないといけないんだなと実感しましたね。

大変な時期を経て、お腹の赤ちゃんが無事に育ち、女の子だとわかったときは、どんな気持ちでしたか?

妊娠7か月くらいで4Dエコーを撮りに行き、そのときにお腹の赤ちゃんが女の子だとわかったんです。二人とも、女の子が欲しかったので、すごく嬉しかったですね。

旦那さんは大喜びしたのと同時に、「俺、大丈夫かな」と心配してました。「彼氏ができたらどうしよう」って(笑)。今もずっと言ってますけど、できるに決まってますよね。だから娘の十愛ちゃんが大きくなったら「好きな人ができたらこっそりママにだけ教えてね」と言うつもりです。

芸能界の方で、妊娠中の悩みや育児について、相談に乗ってもらっていた方はいますか?

西山茉希さんには、妊娠前からいろいろと相談に乗ってもらっていました。すごくサバサバした方で、相談しやすいんです。

どちらかというと芸能界の方よりも、メイクさんやスタイリストさんに聞いて情報を集めていましたね。私の周りでは同じくらいの年齢でママになっている子はまだ少なくて、メイクさんやスタイリストさんならママがたくさんいたので。

さきほど雑誌という言葉が出ましたが、妊娠中に参考にしていた雑誌や本はありましたか?

近藤千尋
『たまごクラブ』『Pre-mo(プレモ)』を読んでいました。あとシンガーソングライターのMINMIさんの『キセキ 今日ママに会いにいくよ』は、妊娠中に何度も読みました。お産に向けて心をすごくプラスに持っていけるので、とても支えられた本です。

産後にすごく役立った情報はなんでしたか?

役に立ったというか、実感したのは、「大きい買い物をするのは産まれてからでもいい」ということです。

抱っこ紐についても先輩ママからいろいろ教えてもらって、エルゴベビーを最初に選びました。でも私、インファントインサート(編集部注:抱っこ紐内部に装着する新生児用のクッション)がどうしても使いこなせなかったんです。なので新生児の頃は、ベビービョルンを使っていました。最近またエルゴベビーを使ったりもしてるんですけどね。

買ったけど使えない場合もあったので、「大きい買い物は産まれてから」は、今では本当にそうだと思います。


辛いつわりの時期に、サポートしてくれた旦那さんのお話をするときの近藤さんの表情が、とても愛おしそうだったのが印象的でした。次回は、出産についてのお話を伺います。
お楽しみに。

取材、文・上原かほり 撮影:山口真由子

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