2016年大晦日紅白歌合戦。勝利チーム発表にずっこけた
大晦日といえば、年越し蕎麦に『NHK紅白歌合戦』。そしてそのお供はコタツの上のミカン。
昔に比べたら視聴率が下がっているとはいえ、やはり家族みんなで観るテレビ番組は、『NHK紅白歌合戦』が定番、というご家庭も多いのではないでしょうか?
さて、私も『NHK紅白歌合戦』の裏番組である『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』に心奪われた時期も一時ありましたが、やはり”家族で”となると断然、安定感あるこの”一年に一度の歌の祭典”にチャンネルを合わせてしまいます。
昨年の『NHK紅白歌合戦』、我が家の場合
昨年末は主人実家へ帰省し、義父母夫婦と義兄家族と大晦日過ごすことになりました。
夕食終わるといざ、みんなで『NHK紅白歌合戦』の観賞会始まり。もちろん、コタツの上には、ミカンです。
今回はデータ放送・ワンセグ・NHK公式アプリを使って、一般視聴者が気軽に投票をできる試みでした。
紅組白組それぞれ一組が終わるごと(合計23回)に視聴者はボタンを、ポチ。
随時それらが反映され、番組途中でも途中集計結果が発表されます。
紅組もそうそうたるアーティストが名を連ねるものの、今年の白組は更に豪華な顔ぶれ。
私個人的に好きな方だけでも、
四半世紀近くときめき続けさせてくれる福山雅治さん、
ドラマ『ROOKIES』以来活躍に目が話せない桐谷健太さん、
かっこ良くてシリアスなサウンドとダンスなはずなのに、どうしても笑いが込み上げてしまう、オリエンタルラジオ率いる「RADIO FISH」の『PERFECT HUMAN』、
そして星野源さんの恋ダンス……!
全国一般視聴者も同じ気持ちなのか、紅組白組の対決が一組また一組と終わるたびに、視聴者投票で白組票は伸びていきました。
全国の視聴者もずっこけた!?
さて、トリのパフォーマンスも終わり、会場にいる観客による審査と、ふるさと審査員含むゲスト審査員の審査結果が集計され、最終結果発表待ちです。
出演者が勢揃いした舞台の後方には、視聴者審査による得票数と会場審査による得票数が表示されました。
視聴者審査
・紅組 2,527,724票
・白組 4,203,679票
会場審査
・紅組 870票
・白組 1,274票
(参考:NHK)
白組、ダントツの得票数です。
視聴者審査では約1.7倍
会場審査では約1.5倍
紅組より多く票を獲得しました。
義実家の茶の間では、
「今年の優勝は白組やなぁ。ま、どちらが優勝してもええねやけど。いちおう気になるし」
という空気の中、
小学6年生の甥っ子だけが、
「よっしゃーー! 白組優勝やーー!」
雄叫びをあげています。
甥っ子よ。最終結果はまだ出てへんねやで?
“男子が勝つ”というだけの事実に、とりあえずテンションが上がるようです。
(小学生男子あるあるなのでしょうか?それとも甥っ子だけなのでしょうか?)
それぞれの得票数に応じたボールをいれたカゴを持った紅組司会の有村架純さんと、白組司会の嵐・相葉雅紀さん。
「ひとーーつ、ふたーーつ」と会場にボールを投げました。
先にカゴに入ったボールがなくなったほうの司会者は、ボールを投げ続ける相手の司会者の横で、カゴを覗き込んだり逆さまにしてみたりして、ボールなくなったことをアピールするというのが、毎年のお約束。
さて、紅組の有村架純さんがそろそろお約束アピールかな、と思ったその時、
「むっつーー!」
あれ? という顔をしてカゴを逆さまにしたのは、白組の相葉雅紀さん。
あれ?あれれ?
茶の間にいる家族も予想外な展開キョトンするなか、テレビ画面の向こうで紅組の有村架純さんが笑顔でボール投げ続けます。
「やっつーー! ここのつーー!」
そして大きな大きなテロップで
紅組優勝
「ええぇぇーー! なんでやねん!」
茶の間にいた家族全員が、ずっこけました。
つまりはこういうことでした
視聴者審査で勝ったほうにボールを2個。
会場審査で勝ったほうにボールを2個。
あとはふるさと審査員(全員で1票)とゲスト審査員10名の11票を合わせた、計15票で優勝が争われるのです。
視聴者審査や会場審査でどれだけ点差があろうとも、ボールの数は変わらず。
結局は会場にいるゲスト審査員の得票数が勝敗左右するようです。
政治では1票の格差について問題になることがありますが、『NHK紅白歌合戦』において、一般視聴者の約1,700,000票格差にはお構い無しのようです。
番組中、合計23回もポチを押した視聴者の気持ちは一体どこへ……。
実際の得票数では上回っていたのに、アメリカ大統領選に敗北したヒラリークリントン氏もびっくりです。
まぁ、お祭り騒ぎでの勝敗なので、そんなにやいやい言うことでもないのでしょうが……。
いかに一般視聴者から受信料を強制徴収しようかと策を練っておられるNHKさんにしては、視聴者無視のこの結末、少々痛い結果になったりしていないでしょうか?
そんなこんなで、こんな大どんでん返しで昨年の笑い納めをすることになった、我が家でした。
文・桃山順子