<足元チェック!靴選び>子どもに合っていないシューズの見抜き方。痛い靴擦れを防ぐ方法は? 第3回
子どもが履いている靴が本当に履きやすいかどうかは、履いている本人にしかわからないもの。しかし子どもは、もし靴が合わなくても「そんなものかな」と思ってしまい、親に言えないかもしれません。親が気づくには、どのようなことをチェックすればよいのでしょうか。アシックス商事株式会社 国内事業統括部 事業戦略本部 ブランド戦略部 プロダクト戦略チーム プロダクト戦略担当の横田侑子さんに教えていただきます。
子どもに靴が合っていないのでは?判断する方法とは
――子ども自身がシューズが合わないと感じていても、それを親に言わないケースもあるかもしれません。親から見て、なんだかおかしいなとわかるようなポイントはあるのでしょうか?
横田侑子さん(以下、横田さん):靴が合わない一番の要因はサイズです。サイズが合っているかは中敷で確認できます。中敷を外し、その上に足を乗せます。その際中敷のかかとのカーブに、お子さんのかかとをきちんと合わせるようにしてください。そうやって測って、つま先が中敷よりも出てしまったら、シューズが小さいと判断できます。この状態だと子どもは、シューズに足を入れるとつま先が窮屈に感じているはずです。
――シューズのサイズが合っていないと、靴擦れの原因にもなりますよね?
横田さん:靴擦れは大きいシューズの中で足が動くことによる摩擦で起きます。靴擦れを防ぐには、シューズの中で足が動かないようにすることが大切です。やむをえずサイズが大きめになるのであれば、ベルトや靴紐でしっかりと固定することですね。ただベルトに関しては、お子さんが自分で履いたときにきちんととめていない場合もあります。できれば親御さんがチェックして、足をしっかりと固定してあげてください。
シューズは店頭で試し履きをして買うのが理想
――サイズは親でもなかなか判断が難しいので、店頭で試し履きをしながら選んだ方が適切なシューズを購入できそうですね。
横田さん:そうですね。シューズにはサイズだけではなく、アッパー(靴の上部)や裏地の素材、それにデザインなどでも違いもあります。実物を見て履いてみないと、感覚的なものはわかりにくいですね。一度履いて少し歩いてみて違和感がないと思ったら、その後も快適に使っていただけると思います。今はオンラインストアでも買うことができて便利ですが、どんどんサイズが大きくなっていくお子さんのシューズに関しては、面倒でもお店に行ってサイズを試していただくのがよいのではないでしょうか。
同じサイズのものを買い足す場合や、店頭に欲しい色がない場合などはオンラインストアを使って買っていただくのもよいですね。オンラインの方に在庫がある場合もありますから、オンラインと店舗の両方を上手に使っていただくのがスムーズかなと思います。
編集後記
子どもの足のサイズはどんどん大きくなっていきますから、シューズも合わなくなってしまいます。子どもから「合っていない」と言わない場合もありますから、親が定期的にチェックをしていくのもよさそうですね。
取材、文・川崎さちえ 編集・編集部 イラスト・善哉あん
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