<思春期…>悪い成績を見せない高校生への接し方がわからない。黙って見守りたいけど、いい手はある?
高校生になると、学校の成績にどこまで親が関与すればいいのか。その距離感に悩むママも少なくないのではないでしょうか。ママスタコミュニティにも、こんな声が寄せられました。
『今まで何度も実力テストがあったのですが、いいときだけ見せて悪いと隠します。2学期制でそろそろ通知表がでるのですが、そろそろ出るかなという時期に声をかけると「印を押してもう出した」とのことでした。親のサインが必要なものは、私の字を真似て勝手に出します。何度言っても同じです。何かいい手はありませんか?』
投稿者さんの息子さんは高校2年生。どうやら成績が悪いときほど、小言を言われるのを避けて、親に見せないようにしているようです。成績が悪いときこそ親としては心配になりますし、何かサポートできることがあればと思いますよね。でも、そもそも見せてくれないとなると、もはや心配することさえできず、投稿者さんは気が気でないようです。
成績表を見せないのは、叱られるからでは?
この悩みに、ママたちからは「見せないのは、親に叱られるからでは?」「いちいち言われるのが嫌なんじゃない?」といった声が寄せられました。たしかに、叱られるのなら隠したくなるのも無理はありません。この声に、投稿者さんからもこんな返信がありました。
『多分いちいち言われるからです。でも叱ったりせず、親として言わなければいけないことを言うだけです。ただ、それは彼にとっては「いちいち言われる」に入ります。みなさんはお子さんの成績が振るわなかったときはどんな声かけをしていますか? ノーコメントですか?』
投稿者さんは成績を責めているつもりはないようですね。ただ「親として言うべきこと」が、子どもには負担になっているのかもしれません。でも、だからといって「ノーコメント」に徹するのも難しく、どんな声かけをすればいいのかと悩んでいます。
冷静に伝えるよう言い方を変える、学校に相談してみる……
『「親には知る権利がある」と言って出させてみる。結果はどうあれその点数があなたの現状だし、自分でなにが足りないかもうわかっているよね? 「テストの積み重ねが今後の進路に結びつくんだからしっかりやりなさい」と言う。いいときは褒める』
投稿者さんの質問に淡々と「諭す」言い方をアドバイスしてくれたママもいました。たしかにこのスタイルが合う子もいるでしょう。ただし、こうしたアプローチが効かず、むしろ反発するタイプの子もいるかもしれません。子どもの性格に応じて親の対応は変わってきますよね。
『適当な性格すぎて息子が高校時代は成績表どころか、通知表も見せない始末だから、とうとう担任の先生がうちに郵送するようになった。どうせ面談のときに分かるんだし、躍起になる必要ないよ』
投稿者さんの息子さんのように、成績表をまったく見せてくれないというケースでは、最終的に学校側が郵送対応してくれるようになった、というママもいました。学校と連携することで、子どもも「親に見せなきゃ」というプレッシャーや後ろめたさを感じずに済むかもしれません。必要であれば担任の先生に相談して、協力をお願いしてみてもよいかもしれません。また、面談の場などでいずれ成績を共有できるタイミングがくるのではないでしょうか。そのときまで待てばよいと構えた姿勢のママもいます。
子どもにお任せ。自己責任で親は見守るだけ
『高2、うちも同じ。本人もショックらしく、赤点と、点がよかった教科だけ報告してくる。原因は自覚しているみたいだから「そっか、次は頑張らなきゃね」程度にしている。大学受験も本人次第。予算だけ伝えて「自分の人生だから」と任せているよ』
『うちも高2男子。もう高校生だし、言ってもうざがられるから、勉強についても何も言わない。テスト前週間も「大丈夫?」と聞くだけ。結果が出て焦るのも後悔するのも本人。わかっていることをわざわざ指摘されるのって、誰だって嫌だよね』
成績表を親に見せたくない子どもの気持ちに寄り添い、成績表を見ることを手放したママたちの声です。とはいえ、成績に無関心なわけではなく、子どもの成長を信じて、黙って見守っていますよね。高校生は自分で考え、選択し、責任をとる力を少しずつ育てていく時期。親が一歩引いて見守ることで、子ども自身が自分の学びに向き合う力を養っていくことにもつながりそうです。
親は笑って受け止めるくらいの余裕を持とう
投稿者さんの場合、そこまで気持ちを割り切れていないのかもしれません。その場合は、成績表を見せてくれたときに「見せてくれてありがとう」と素直に感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。それだけでも、子どもの気持ちは変わってくるかもしれません。
また、成績がふるわなかったときこそ、言いたいことをぐっとこらえて、笑い飛ばすくらいの明るい対応をしてみるのも一つの手です。ママたちの声にもあるように、一番ショックを受けているのは、他ならぬ本人。だからこそ、その気持ちを少しでも軽くしてあげるような声かけができるといいですよね。そして「成績は子どもに任せる」というスタンスを伝えて、親の介入を徐々に減らしていけば、息子さんもプレッシャーを感じずに済むのではないでしょうか。
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文・安藤永遠 編集・有村実歩 イラスト・なかやまねこ
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