貝殻とUVレジンで素敵なアクセサリー作り!大人も楽しめる貝殻工作・アレンジバージョン
キラキラ輝く夏の思い出と共に海辺で拾ってきた貝殻。机の引き出しにしまっておくだけでは勿体ないので、お子さんと一緒に色を付けて、簡単にできる貝殻工作をご紹介いたしました。(記事はこちら)
今回はまだまだ強い日差しを利用して、大人でも楽しめる貝殻のUVレジンのアクセサリーをご紹介します。
貝殻でつくるUVレジンアクセサリー
UVレジンとは、紫外線やUVランプで硬化する紫外線硬化樹脂のこと。UVレジン液の中に好きなものを閉じ込めるだけで、透明感のある本格的なアクセサリーが作れます。
100円ショップにもUVレジン液が販売されており、夏の強い日差しの下なら15分程度でしっかり硬化するので、紫外線の強い季節にはとても作りやすいです。お子さんが作る際は、取り扱いに注意が必要なので、必ず大人が付き添いましょう。
拾ってきた貝殻をまず漂白&除菌してから作ります。
漂白&除菌の仕方や色付け方法については、前回の記事(→☆)でご紹介しておりますので、合わせてご覧下さい。
では材料からご紹介します。
材料や道具
・貝殻(漂白&洗浄したもの)
貝殻は100円ショップでも売られています。
・UVレジン液 ハードタイプ
UVレジン液は100円ショップでも手に入ります。100均のレジン液は長時間経つと、硬化したUVレジンが黄変してくることがありますが、試しに作ってみたい方には少量で楽しめるのでお勧めです。
UVレジン液はソフトタイプとハードタイプがあり、カチッとしたものを作るときはハードタイプ、柔らかい作品にしたいときはソフトタイプを使います。今回はハードタイプを利用します。
※日の当たるところで作業すると、すぐに硬化してしまうので、液を流し込むときは、日の当たらない、換気ができるところで作業しましょう。
・ゴム手袋やナイロン手袋、マスク
※UVレジン液は硬化するまで、身体に悪そうな匂いがします。素手につくと取れにくい上、吸ったり素手で触ったりしてしまうとUVレジンアレルギーというアレルギーを発症してしまうことがあるそうです。UVレジン液を扱うときは、必ず換気して、マスク、ゴム手袋などをしましょう。
・つまようじ
・耐水性のある使い捨てできる容器
レジン液に色付けするときに容器が要ります。レジン液がつくとなかなか取れないので、使い捨て容器がお勧めです。
・パステル
パステルはUVレジン液を色付けするのに使います。パステルは細かく削らないとムラができたり濁ることもありますが、沢山の色を作れるというメリットがあります。
プリンター用インクやアクリル絵の具もUVレジン液の色付けに使えるそうです。たくさん入れると硬化しなくなるので、お気を付けくださいね。他にも100円ショップにレジンの色付け専用の粉が売っています。
・アクリル絵の具 シルバー
貝殻の内側があまり綺麗でないときにつや出しのため使いました。マニキュアでも良いですよ。
・ボンド
・(穴あけが必要な時は)ハンドドリル、電動ドリル、ルーター、ガラス専用ドリルなど
・マニキュア(貝殻の色付けに使いました)
・ビーズ、マニキュアデコアイテム、パールなど中に閉じ込めるもの
UVレジン液の中には、いろいろなものが閉じ込められます。お好みのデコパーツをご用意ください。ただし、水分や油分のあるものは中でカビが生えたり、油分が染み出てきますので入れないでくださいね。
紙はUVレジン液が染み込むと変色することがあるので、あらかじめ透明マニキュアや乾くと透明になるボンドなどを塗って保護しておきます。今回は水分が染み込まない耐水性のある素材を使っています。
作り方
このアレンジの作り方をご紹介します。
①穴をあけずにアクセサリーに加工する場合は、金属の土台に強力な接着剤で最後に貝殻を固定します。
穴あけが必要な時は、一番最初にハンドドリルや電動ドリル、ルーター、ガラス専用ドリル、キリなどを使い、貝殻に金属パーツを付けるための穴をあけます。貝殻はとても固いので、穴あけ作業は大変です。
マニキュアやラッカーを塗ってから穴あけしましたが、マニキュアが取れてしまったり、ドリルが滑りやすくなってしまったので、色付けする前の貝殻を加工するのがお勧めです。
始めは100均ショップで手に入るハンドドリルで穴をあけてみました。貝殻はとても固いので、ハンドドリルで穴を開けたところ、時間がかかり、手が痛くなってしまいました。
ハンドドリルは諦め、自宅にあった電動ドリルを使い、細い刃を使って穴をあけました。新聞紙を何日分も重ねて、貝殻以外に穴が開かないように気を付けました。
貝殻の内側から穴を開ける方が、ドリルの刃が滑らないのでお勧めです。
電動ドリルは威力が強いので、最後に貝殻が割れてしまうことがあります。穴が開きそうな所まで行ったら、ハンドドリルに持ち替えたり、スピードを落として削ると良いですよ。
穴あけ作業が終了した貝殻です。気を付けたのですが、穴周辺が欠けてしまいました。欠けた場合は上からマニキュアやラッカーなどを塗って補修します。
貝殻の穴あけには、ルーターを使う方が多いようです。ルーターは100円ショップでも売っていて、800円程で買えるそうですよ。
②貝殻にお好みで色を付けます。内側に、つや出しのためにアクリル絵の具のシルバーを塗りました。
内側もつやっと光る貝殻になりました。
③貝殻の外側に、マニキュアを塗って乾かしを繰り返して、2~3度塗ります。
色付け方法について詳しくは前回の作り方(→☆)をご覧下さい。
④貝殻の外側もアレンジします。転写シールを好きなところで切り取って、裏のフィルムをはがします。
貝殻の上に転写シールを乗せ、付属の棒でこすって貼ります。擦っている内に、シールが剥がれてくるので、貝殻に貼りついたのを確認してからフィルムを剥いでください。
転写シールが貼れました。
⑤ボンドで貝殻の外側にデコパーツなどを貼り付けます。
セリアさんのネイルメタルパーツと、サン宝石さんのデコパーツを使っています。最後に、上から透明マニキュアを塗って補強しておいても良いですよ。
外側が完成しました。
⑥白とピンクのパステルをハサミの刃などで少しずつ削って、耐水性のある容器に入れます。プリンカップを使っています。
⑦ここからは、ゴム手袋やマスクを付けて換気しながら行ってください。
UVレジン液をパール2つ分ほど容器の中に入れます。つまようじでグルグル混ぜて、UVレジン液とパステルの粉を良く馴染ませてください。
⑧混ぜたレジン液をつまようじですくいとり、貝殻の中央に入れていきます。気泡ができたときは、つまようじで突いたり、すくったりして取り除きます。気泡をなくすために、エンボスヒーターを当てても良いそうです。
⑨太陽光やUVランプで硬化させます。強い太陽光なら15分もあればしっかり硬化します。UVランプなら6~8分くらいかけます。硬化したかどうかは、つまようじで軽く突いてみて調べます。カチコチになっていたらOKです。きちんと固まっていない時は、硬化時間を伸ばして様子を見ましょう。
⑩硬化したら、先ほどのレジン液の残りに透明のレジン液をパール2つ分ほど追加して、もっと薄い色のレジン液を作ります。これを貝殻のUVレジンの上につまようじで乗せ、2層目を作ります。
⑪大きめのデコパーツをピンセットなどで置きます。ダイソーさんのデコパーツ、セリアさんのデコレーションシールを使っています。太陽光やUVランプで硬化させます。
⑫硬化したのを確認してから、透明のレジン液を貝殻の8分目あたりまで流し込み、3層目を作ります。
その上に、カットのあるデコパーツ、小さなデコパーツを沈まないようにそっと乗せます。
セリアさんのジュエリーシールとネイルメタルパーツ、サン宝石さんのデコパーツを使っています。カットのあるパーツは、レジン液の中に沈めてしまうと、光りの屈折で立体的な形が平らに見えてしまうので、必ず一番上に乗せるようにします。
⑬太陽光やUVランプで硬化させたら完成です。硬化させたのに、べたつく場合があれば、透明マニキュアを上から塗れば、べたつきが気にならなくなりますよ。
一度にたくさんのUVレジン液を入れると、硬化がうまくいきません。何回かに分けて入れるのがコツです。(今回は3回に分けて入れています。)
完成
UVレジン液にデコパーツを閉じ込めて硬化させるだけで、簡単に貝殻のアクセサリーができました。
他にも色々作ってみました。
貝殻で作ったUVレジン作品
これはセリアさんのジュエリーシールとガラスパール、花の形のビーズをたくさん入れて、小さな貝殻とダイソーさんの封入パーツを乗せました。レジン液はパステルで薄いピンク色に着色して使っています。
こちらはUVレジンを水面のような模様にしました。
パステルで着色した青色のレジン液を1層目に入れ、硬化させてから、2層目に白く着色したレジン液を薄く入れ、上から透明レジン液をつまようじで所々落として硬化し、最後に端に少量の透明レジン液を入れ、デコパーツを乗せて硬化し作りました。
使ったデコパーツはセリアさんのメタルネイルパーツとガラスパール、ゴールドラッカーで着色した小さな貝、サン宝石さんのデコパーツです。
太陽光のきつい今の時期、UVレジン液がすぐ硬化するので、あっという間に作れちゃいます。ぜひお好みの作品を作ってみてください。
次に、アレンジした貝殻の使用例をご紹介しますね。
貝殻アレンジ例
その1 しおりにする
穴をあけた貝殻やビーズに麻紐を通します。これを本のしおりにします。
その2 ビンに巻き付けたり、中に入れて楽しむ。
貝殻に麻紐を通してビンなどに巻き付けて、インテリアとしても楽しめます。ビンの中に、小さな貝殻や白い砂やビー玉など海辺をイメージしたものを入れても良いですね。このビンと貼り付けているアンティークシールはセリアさんの商品です。
その3 クリップにする
ウッドクリップに強力なボンドで貝殻やデコパーツを付けました。グルーガンだと使っている際に貝殻が取れやすいので、しっかり接着しましょう。
その4 フレームやリースにつける。
その5 ガーランドにする
その4とその5をまとめて、こんな雑貨を作ってみました。こちらはかまぼこ板を4枚使っています。他にも額縁や鏡、リースなどにグルーガンで貝殻を貼り付けていけば、簡単に素敵なインテリア雑貨になります。夏休みの工作にも見栄えがするのでお勧めです。
テグスに貝殻やビーズを結んでガーランドにしても可愛いですよ。
貝殻で作る雑貨は、西海岸風インテリアにもぴったりです。
他にも、貝殻の中にロウを垂らしてロウソクにしたり、金属パーツにボンドで貼ってバレッタやアクセサリーにするなど、アイディア次第で色々楽しめます。
夏の思い出を素敵に残せる貝殻のアレンジ、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
工作に使う前の下処理、色付け、子供も作れる貝殻工作については前編をご覧ください。(記事はこちら→☆)
最後までご覧くださってありがとうございました。