前回からの続き。幼稚園の頃からのママ友、ユミさんは、会うたび他人のうわさ話ばかりしています。「子ども同士がトラブルになったらしい」「あの夫婦は離婚したらしい」といった具合です。私は面倒なことに巻き込まれたくないので、なるべく当たり障りない返事をして聞き流していました。しかしユミさんはある日を境に学校内での出来事を、まるで自分が実際に目にしたかのように話すようになったのです。それには実は、ある理由が……。

まさか情報を仕入れられると思って、わざわざ給食室でパートを？　自分が見聞きしたことを楽しそうに話すユミさんの様子にドン引きしてしまいました。けれどしばらくした頃、ユミさんのパートはあっけなく終了したようです。

なんだかトラブルになりそうだなという直感もあり、ユミさんとは距離を置いていたのですが……。残念ながらその予想は当たってしまいました。なんとユミさんは校内で起きた「いじめ」の話を、勘違いした内容で広めてしまっていたそうで……。

ユミさんは情報をたくさん持っているという優越感が、ある種の快感だったのかもしれません。けれどそのために給食調理員のパートを選んだのだとしたら……いくらなんでもやりすぎですよね。
しかも間違ったうわさ話を流してしまって、結果的には学校を巻き込んだ大問題になってしまったようです。今まわりのママ友の間では、ユミさんが訴えられるといううわさで持ちきりです。トラブルをさけるため、私はこの先も誰かから聞いたことはなるべく他人に話さないようにしようと思います。

原案・ママスタ　脚本・物江窓香　作画・ももいろななえ　編集・井伊テレ子