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<アタリの家を選ぶコツ>住宅を買うとき、キッチンやお風呂のチェックポイントは?

特別案件コスモスイニシア04

前回からの続き。結婚をしたり子どもが生まれたりしたタイミングで、住宅の購入を検討する家庭も少なくないでしょう。でも住宅は高価なものなので、しっかりと検討をして見極める必要がありますね。今回は毎日のように使うキッチンやお風呂などでチェックしておきたいことを株式会社コスモスイニシア 流通事業部長 岸本泰明さん(以下、岸本さん)に教えていただきます。
コスモスイニシア岸本様プロフィール

毎日使うキッチンやお風呂。「スペース」がカギ

――キッチンやお風呂は毎日使う場所です。物件を検討するときに考えておきたいことは何でしょうか?

岸本さん:キッチンについては共働きの忙しいご夫婦が増えたこともあって、各メーカーさんがそれに対応したデザインや設計をしています。比較的新しい物件であれば、あまり不安にならずに使えるでしょう。一方で家族の人数によっては、備え付けの設備が合わないこともあります。例えば食洗機がついている物件でも、家族が5人にもなると使った食器が入りきらない場合も考えられます。

――お風呂はいかがですか?

岸本さん:お風呂もサイズに注意です。お子さんと3人で入ろうと思うと、湯船が狭くなることもあります。今現在の家族の人数と、もし今後お子さんの予定があるなら、それを含めてサイズを考える必要がありますね。お風呂関係でいうと脱衣所や洗面所も同じです。脱衣所が狭いと服が脱ぎにくくなりますし、お風呂から上がったときに体が拭きにくくなることもあるでしょう。それに朝は家族が同じ時間に洗面所を使うこともありますよね。朝の洗面所はとても混み合う場所なので、ある程度のスペースがあった方が快適に使えます。

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見落としがちなのは玄関と押し入れ

――家の顔とも言える玄関は、物件によってはかなり狭くなることもあるようですね。

岸本さん:そうですね。戸建て、マンション共にですが全体の面積が小さくなりつつあるので、できるだけ空間を有効に使えるようにしています。玄関はやはり家の顔でもあるので、靴を収納できる棚の扉の内側にスリッパをかけられるようになっていたり、印鑑やカギなどを置けるラックをつけてスッキリ見える配慮をしていたり、また玄関に季節感を出したいという声も多いですから、靴箱をカウンターのようにして、季節の飾り物を置けるようにするなど工夫がされています。

――玄関が狭くてもちょっとした収納をつけて空間を有効利用しているのですね。収納は大事ですね。

岸本さん:空間の有効利用でいえば、もうひとつ見落としがちなのが「押し入れ」です。例えば、ご夫婦の両親が家に泊まりに来て、布団で寝られることもありますよね。問題は、その布団を普段どこに収納するかです。布団は幅があり、たたむとボリュームが出るものですが、押し入れに専用スペースがあると困りません。マンションでは布団を何枚も収納するスペースを確保するのはなかなか大変なので、クローゼットの奥行を少し深くして布団を入れられるようにするなどの工夫がされている物件もあります。それにお客様用でなくても、マンションで布団で寝られている方が結構いらっしゃいますし、季節によって寝具を変えられる方も多いので。布団の収納場所はきちんと考えた方が後々安心でしょうね。

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雛人形や五月人形の置き場所は?

――子どもがいるご家庭では、雛人形や五月人形もあると思います。コンパクトサイズとはいえ、1年のうちほとんどの時間どこかに収納されているものですから、それらの置き場所も問題になりそうですね。

岸本さん:使う回数が少なかったり期間が短かったりするものに関しては、考え方が2つあります。
家のなかで保管をしたい場合にはトランクルームがついている物件を探すか、ファミリークローゼットという少し大きめの納戸のようなものがある物件がいいでしょう。でも部屋が広くなればなるほど、物件の価格は高くなってしまいます。
もし価格を抑えるのであれば、一時貸しの倉庫を活用することになりますね。実際に人形を預かってくれるサービスはたくさんあり、季節になったら家まで届けてくれる場合もあります。これは季節の人形だけではなく洋服も同じです。冬物はかさばるので、春に衣替えをした後で収納場所に困ってしまう家庭も少なくありません。そのようなときに外部のトランクルームのサービスを活用すると家のなかがスッキリとしますし、適した環境で保管してもらえます。お金はかかりますが、物件価格を抑えることや保管への安心感を踏まえて、このようなサービスを活用される方も増えてきていますよ。

編集後記
毎日使うことになるキッチンやお風呂は、家族の人数に合わせたスペース確保がポイントになりそうです。玄関や押し入れなどの収納にも着目すると、後々困らないかもしれませんね。

※取材は2025年1月に行いました。記事の内容は取材時時点のものです。

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文・川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・金のヒヨコ

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