<母にはナイショ>援助を知った母が大激怒!哀れな主張「ワタシだって困ってるのに!」【後編まんが】
前回からの続き。私は30代のマリコです。夫(ツカサ、30代)とのあいだに小学生の娘がひとりいます。妹のルナ(30代)は自営業で雑貨店を営んでいます。妹はひとり暮らし、母(イクヨ、50代後半)は父と2人で暮らし、母方の祖母(70代)はひとり暮らしです。全員比較的近くに住んでおり、仲も良いので日頃からよく連絡を取り合っています。そんななか、感染症の影響で妹が経営する雑貨店がうまくいかなくなり、妹は家族に助けを求めてきました。するとお金に余裕がある祖母が妹への援助を申し出てくれたのです。ただ、お金にガメツイ母には黙っておくことになりました。
妹は祖母からの援助額について詳細は言いませんでしたが、どうやら百万単位での援助だったようです。
感染症が流行する前は、定期的に私たち家族、妹、両親、祖母で集まって食事をしていました。しかし感染症の流行を機に、しばらく全員で集まるのは控えていたのです。ひさびさに実現した家族での食事会に、祖母もかなり嬉しそうでした。
楽しい食事会の最中、祖母はウッカリ、妹への援助について口にしてしまうのでした。しかし祖母は自分で言ってしまったことに、まったく気づいていない様子です。
私も父も妹も、祖母の発言に「マズイ」と思ったものの、このままスルーしようとします。しかし、こういうところだけ妙に勘が鋭い母が黙っていませんでした。
母の怒りは、内緒にされたことよりも妹だけ援助されたという事実の方に向いています。母は子どものころからお金に困らず育ったせいか、今でも収入に見合わないものを購入するし、人にお金を使わせることを厭いません。そのくせ、わが子を含み自分以外の人にお金を使うのを異常にイヤがるのです。
祖母は母の金銭感覚には、自分の親としての責任もあるとあきらめているところがあります。母が変わることはないでしょうから、まわりで対処していくしかないのかもしれません。
母のがめつさは育ちの影響もゼロではないと思いますが、なにか心の闇を感じずにはいられません。前夫との離婚後、今の父と結婚するまではだいぶ困窮したようです。母は自分への自信のなさや漠然とした生活への不安をお金や物質で埋めようとしているのかもしれません。そう思うと、母へはイラ立ちだけでなく哀れに思う気持ちもあります。とはいえ、身の丈に合った金銭感覚を養うことは大切だと思います。私はこれからも祖母からお金の使い方を学ぶつもりです。
原案・編集部 脚本・rollingdell 作画・むらみ 編集・みやび