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子どもとのお風呂が格段に楽になった!「月経カップ」体験記

ママのみなさん、生理が再開したあとの子どもとのお風呂、大変ではないですか?産後の生理が再開するのは、個人差がありますが生後半年~1年のことが多いよう。「次の子をすぐに授かりたい!」という場合には、生理の再開はうれしいものですが、そうでなかった私はバタバタの育児生活で「正直めんどうだな」と思いました。子どもを一人でお風呂に入れることも多いため、トイレでため息とともに「お風呂どうしよう…」と思い巡らせました。

そこで頼ったのがまったく新しい“溜める生理用品”「月経カップ」。私はかれこれ、4年ほどこの月経カップのお世話になっていて「もうこれなしでは、子育て中の生理は乗り切れない!」とさえ思っているので、改めてその経験をまとめたいと思います!
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欧米ではポピュラーな月経カップ

月経カップとは、シリコン製の小さなカップのことです。細長く、底がすり鉢状に丸くなったコップのようなもので、多くは細い「尻尾」がついています。タンポンと同様に膣内に挿入して使用しますが、タンポンと違うのは経血を吸収しないこと。月経カップの中には経血が溜まり、トイレで溜まった経血を捨ててカップを洗い、再び使用することができます。カップの種類はたくさんありますが、10年程度使えるとされており、ものによっては目盛りが付いているため自分の経血量を知ることができます。欧米では1980年代ごろからポピュラーに使用されていますが、日本では薬事法によりナプキンを前提とした生理用品は「表面が白」と決められていたり、規制があるため「生理用品」とは認められていません。そのため購入ルートはをインターネットで輸入して購入することになります。

産後の生理が重かった

こうやって仕組みや背景を書いてみると、けっこう使用するのに、勇気のいりそうな商品ですよね。私も最初は「ものは試し」という気持ちで購入しました。というのも、産後の生理の変化でかなり経血量が増え(婦人科でチェックしたものの異常はなく、体質とのことでした)、ますます子どもとの入浴が億劫になっていたからです。タンポンでも良かったのですが、先輩ママが「お風呂で子どもに『お母さんオマタからひもが出ているよ』って言われた」なんて話もあり、月経カップを試してみることにしたのです。

私が購入したカナダのディーバカップは4000円前後。モデル1と2があり、出産経験のある人や30代以上の人はモデル2(1に比べてやや大きい)を選べと書いてありました。レビューによれば日本人は小柄なのでモデル1でも良いともありますが、「漏れた!」という人もいたので、思い切ってモデル2に。手元に届いたカップを見るとやはり「大きいな…」と思いました。とはいっても、経腟分娩で2児を産んでいることもあり、「赤ちゃんに比べれば…」という気持ちで使ってみることにしたのです。

子どもとのお風呂が快適に!

実際、挿入するときはカップを折りたたんだ状態で挿入し、くるりと一回転させるように中でカップを開きます。最初はコツがつかめずに、カップをうまく折りたためなかったり、うまく開かなかったり、初回の使用時には緊張してうまく入らなかったりと苦労しました。ちょうど育休中だったこともあり、自宅でゆっくり練習できたのは幸いでした。

徐々に慣れてくると、きちんと奥まで挿入しないとかえって痛いことや、カップについている「尻尾」はある程度切ってしまった方がよい(説明書でも適宜、切るように書いてあります)ことがわかり、だんだんと快適に。特に子どもとのお風呂は事前にカップを使用していれば、パンツにナプキンをセットしておく必要やパパに「今日はお風呂お願い!」と無理やり帰ってきてもらう必要などもなく、「お風呂いくよー!」と通常時と同じようにこなせました。これは子育て中の身にとっては大きな生活の変化でした。

気になるデメリットは?

もちろん一方でデメリットもあります。まずはやはり取り出すときにどうしても手が汚れること。直接カップに触れて取り出すので、どうしても経血が手についてしまいます。私の場合は自宅以外の場所のときは、トイレットペーパーで経血を拭いた後、触っていない手で扉を開けて洗面台で手を洗っています。それから、カップを洗う手間もあります。個室内に洗える場所があればよいですが、ない場合にはビデなどを使って洗うことになります。カップは説明書でも、普段は水洗いをして、生理周期が終わったら煮沸消毒をしておくとあるので、問題はないようですが、快適さよりも衛生面が気になる人にはおすすめできません。

今では手放せない存在に

当初は子どもとのお風呂のときにだけ使っていた月経カップですが、今では職場のトイレもビデと手洗い場があるため、生理中はずっと使っています。二次的な効果として、ほぼ漏れることがないため、紙のナプキンを使わずに布ナプキンで乗り切れるようになりました。そのため、ゴミがほとんど出ず、「あ!生理なのにナプキンがない!」ということがなくなったのは、子どもにトイレのサニタリーボックスを荒らされたことのある我が家ではうれしい発見でした。また、使用に慣れたころにもう1つ購入し、防災グッズに入れておいたことで、防災グッズの中の衛生用品を大きく減らすことができました。

気になるのは身体への影響ですが、私は婦人科の先生に実際のカップを見せながら相談したことがありますが、特に衛生面や子宮への悪影響などは指摘されませんでした。産婦人科医の宋美玄さんもブログで月経カップを絶賛されています

そして、多くの人が気になる「1週間もあの大きさのものを入れておいて、どうなの?」という疑問。はい、正直私も気になりました。恥ずかしながら、この記事のために夫に大真面目に「あの、月経カップ使ってから、締まりが悪いとか思ったことある?」と聞いてみましたが、「まったく思わない」とのことです。(ただ、ビジュアルとしてパートナーに見せるのはおススメできません…)小さな子どものいるママにこそおススメしたい月経カップ。使用はあくまで個人の責任で…ですが、一度ためしてみてはいかがでしょうか?

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文・編集部

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