<優しい義母のウラの顔>謝る方が許してと言うのは「卑怯」元夫の謝罪に私は……?【第13話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私(シノ)は息子のケントと娘のルミがまだ幼い頃に、元夫のタクヤと離婚しました。義母からの度重なる嫌がらせと、妻の言葉を信じようともせず義母をかばい続ける元夫に愛想が尽きたのです。最期に「ゆるして」と親族の前で私に許しを乞う義母。しかし私がそれを受け入れることはありませんでした。そのことで元夫からは「最低だ」と言われ、私たちは終わったのです。そして時は流れ、成長したケントは義母の7回忌に参列してきたのでした。
タクヤと別れてから私はいっそう仕事を頑張り、子どもたちも元気に成長しています。タクヤとは面会のとき少し顔を会わせる程度で、深い話をすることはありません。ただ養育費は滞ることなく毎月支払われ、子どもたちとの面会も定期的に行われていました。
ある日面会のお迎えに行くと、タクヤに「少し……話せる?」と引きとめられました。子どもたちを公園で遊ばせながら、私たちはベンチに座って話しはじめます。
「なに? 急に……。今まで『母さんは悪くない』って言い張っていたくせに」深々と頭を下げるタクヤに戸惑う私。「ケントからいろいろ話を聞いて……。昔、親戚のおばさんに言われたこととか思い出してさ……。時間とともに少し冷静になったというか……」
「今さら謝られても困る」「許してほしいなんて思わない。ただ……自分の気持ちを伝えておきたくて……。そう、自己満足なんだ。俺の。シノは許してくれないって分かっているけれど、俺が少しでも自分の罪悪感を減らしたいだけなんだ。あのときの母さんと一緒だ」
「許すも許さないも、そんなことを言える権利なんてどこにもないのに。シノに母さんからの謝罪を受け入れることを強要して、本当に申し訳なかった。本当に悪いと思っているなら『許してください』なんて相手に言えないって分かったんだ。悪いって思っている方が……許してって言うのは……卑怯なやり方だ……」
義母の件についてタクヤとしっかり話したのは、あの病院のとき以来でした。まだまだ許す気持ちにはなれませんが、私の気持ちをタクヤが理解してくれたことは嬉しく思います。確かに離婚のきっかけになったのは義母かもしれないけれど、根本的には夫婦間の問題だったと互いに再確認ができて良かったです。これからは子どもたちの両親として、今までよりも笑顔で話す機会を増やして、子どもたちの絶対的な味方でいようと思いました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子