イヤイヤ期に効果絶大!保育士が実践したママたちにおすすめの対処方法!
魔の2歳児とも呼ばれる1歳半から3歳くらいまでの子どもたち。自我が芽生えて、自分のやりたいことや意思もはっきりし始めているものの、言葉でうまく伝えられなかったり、行動に移せなかったり……。そんな思いから「やだ」「いや」「だめ」とママたちの提案をことごとく断るようになってきます。お手上げ状態のママたちは試してみる価値あり。保育士で2児の母の筆者が、実践して効果的だった対応方法をお伝えします。
選択肢は2つ。話し方も変えて 「子どもに選ばせるの術」
特に女の子には効果的。イヤイヤがはじまってしまったなと思ったら、急に呼び方を「お姫様」「お嬢様」などに変えてごっこ遊び風にしてみます。男の子には「かっこいい○○くん」「お兄さん」など。最初は、子どもも「え?」という表情かもしれませんが気にせずに気持ちが向くまで語りかけます。
そして、選択肢を二つ用意します。例えば着替えてほしいときは、「こっちの服にいたしますか?」「それともこちらの服でしょうか?」という風に。ママたちも、自分が女優だと思ってなりきってみると、スムーズにいくことが多いかも!?
ダチョウ倶楽部方式 「どうぞどうぞの術」
例えば、トイレに行ってほしいのに、イヤイヤがはじまってしまったときにはこれ。「ママが先に行く」と言って行動しようとすると、「だめ。○○ちゃんが先」ということが多いです。最初は○○しようかと誘ってみて、動いてくれないようであれば「ママが先」「子どもが先」「どうぞどうぞ」をしてみるとすんなり行動してくれます。パパや、おじいちゃん、おばあちゃんたちも居てくれたら、さらに楽しくなりますよ。
一人で食べたい子どもに 「スプーン2つ使いとレジャーシートの術」
なんでも一人でやってみたくなるこの時期。食事のときもそう。だけど、ママたちからするとこぼれるし、汚れるし大変。そんなときには、子どもたちの座る下にレジャーシートを敷いておくと、汚れてもサッと片付けられて、洗った後もすぐ乾きます。また、一人で食べたいときには、子どもとは別にママ用のスプーンも用意。一人で食べられていることをほめながら、スッとママ用のスプーンでご飯を口に運んであげるとしっかり食べてくれることが多いですよ。おかけを嫌がる子には、食事用として汚れてもいい服を用意して着せてあげると、ママの気持ちも楽になりますよ。
子育てをしているママたちなら誰もが経験する子どものイヤイヤ期。心にゆとりがないとき、時間がないときは、ついついこちらもイライラしてしまいます。いかに子どもの気分を損ねず、時間もかけず、ササッと事が運べるかは永遠の課題ですよね。もし上記の場面に遭遇したら、ぜひ今回ご紹介した対応方法を試してみてはいかがでしょうか。わが家でも、そして保育の現場でも活用してきました。
それでも、どうしても手に負えないときは、まずはママが深呼吸。気持ちを少し落ちつけたり、子どもを抱っこして場所を移動したりすると、お互いの気分転換になることも多いですよ。イヤイヤ期は、長い人生で見たらほんの一瞬です。一緒に頑張りましょう。
文・あべゆりか イラスト・天城ヨリ子