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<とられた?>家で集めた図工の材料をお友達がごっそり持ち去ってしまった。担任の先生に相談すべき?

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牛乳パック・ラップの芯・ティッシュの空き箱・空きペットボトル・折り紙・新聞紙……。小学生のお子さんを持つママなら、「ああ、図工で使う材料だな」とピンと来るのではないでしょうか。小学校では、家庭から持ってきた材料を使って作品などを作ることがあります。折り紙や空きペットボトル程度なら楽に手に入るものの、ラップ芯などはタイミング悪く「新しいラップを使い始めたばかり!」ということも。事情によってはすぐには準備できないものもあり、用意するママも大変です。

ショック!使いたかった材料を、根こそぎお友達に取られた

どうにか揃えた材料を、他のお友達が持ち去ってしまった。そんなトピックがママスタコミュニティで見つかりました。

『小学3年生の娘がいます。月初めにもらった学校便りにお知らせがあったので、少し前から図工で使う材料を揃えておきました。しかし当日、娘が持っていった材料を「貸して! 貸して!」とみんなに言われ、気づいたらごっそりなくなっていたようです。これって小学生”あるある”? 担任に相談したほうがいいでしょうか?』

揃えておいたのはプラスチックの食品トレー、ラップの芯、輪ゴム、割り箸、モール、折り紙など。複数のお友達が一式持ち去ってしまい、返ってきたときには娘さんの好きな色のモールや折り紙は全部なくなっていたとか。結局、娘さんは残りの材料で何かしらを作ったそうです。

投稿者さんはそうしたケースも想定したうえで多めに持たせたものの、それが逆に周囲の注目を集めることになってしまったようです。

『うちの息子もそうだった。お友達に喜ばれるのがうれしくて、あとで本人が困るんだけどあげちゃうの』

『うちの娘はサンドアート(砂絵)の材料。周りから求められた色をみんなにあげちゃって、「いらない」と言われた色を代わりにもらってきた。その結果、オレンジ色と紫色の砂が大量に。困って、家に持ち帰ってきたよ』

1色だけでは絵が成立しない、サンドアート。最低限の色数である2色が大量にある状況に、コメントをくれたママも一緒に泣きたくなったといいます。最終的には前衛的なミカンとブドウの絵に仕上げたそう。ママさん、グッジョブですね!

こうした声を見ていると、材料の持ち去りはたしかに”あるある”なのかもしれません。投稿者さん親子が用意した材料が充実していたため、周りの子たちを惹きつけてしまったのでしょうか。たくさん揃っている様子を見て、うっかり忘れた子が「ラッキー!」とばかりに失敬したのでしょうか。「もらいに来る子は、断れない子を狙ってくる」「たかってくる子は図々しいから、『いいじゃん』って強引に持って行っちゃう」といったコメントもありました。

お友達に強引に奪われた?自ら渡した?真実はいかに

投稿者さんは娘さんの話から「図々しいお友達が強引に持ち去ってしまった」と考えているようです。そうであれば「担任の先生に相談する?」という問いに対する答えは、「イエス」となりそうです。

『よくない子がいるのかもね。そういう子がひとりいると、面白がってつられる子も出てくるし。報告的な感じで、連絡帳にでも書いてみたら?』

『次の懇談や参観の後に、報告はするかも。「他の子にあげるのは禁止にしてもらえると、うれしいです」みたいな』

相談をすすめる声もありました。

ただ投稿者さんが知っているのは、娘さん側から見た出来事。その場でやり取りを客観的に見ていたとしたら、事実はまったく違っている可能性もあります。

『娘さんはそう言ってるけど、実際は自分から「いいよ、いいよ」とやっちゃっているかも。担任に相談するなら、せいぜい「どんな様子でしょうか?」じゃないかな』

『「嫌だ」と言うのに無理やり取られたのか、「貸して!」と言われた娘さんが気が大きくなってあげたのか。そこでも違うよね』

小学3年生ということを考慮すると、親には自分の都合のいいことしか話さない可能性も考えられます。娘さんの話しか聞いていない今の段階で「強引に取られた」と決めつけてしまうのは、早すぎるかもしれませんね。

『「あげる」と言われてもらった、うちの娘。なのに「勝手に取った」と言われて騒ぎになったことがある。投稿者さんの娘さんがどうこうってわけじゃないけど、片側だけの報告は信用できないよ』

担任の先生に”報告”くらいならまだしも、”問題として提起”となると話が大きくなることも。「強引に取られた」のが事実ならそれもアリですが、今の段階では微妙ですよね。こうしたトラブルを防ぐため、材料のやり取りを禁止しているクラスも少なくないようです。

先生に相談する前に、まずははっきり「NO」を言う練習を

投稿者さんが「強引に取られてしまった」と考えていることから、娘さんがやさしくおっとりしたタイプと想像できます。そんな投稿者さん親子に集まったコメントでもっとも多かったアドバイスは、娘さんにはっきり断るように指導することでした。

『きちんと断われるようにわが子に教えるのが、まず先じゃない? 「これは自分が必要だからダメ」とはっきり言える子にならないと、この先ずっと損するよ』

ママからずっと「お友達にはやさしくね」と教えられてきた子だと、友達の頼みを断ることに罪悪感を抱く場合もありそうです。「ちょうだい」と言われたら、自分に必要なモノでもついあげてしまったり……。

同じようなことがよくあったというママが、こんな対策法を教えてくれました。

『絶対に譲らないモノはあらかじめ決めておき、確保。余った分だけ譲ってもいいとか、お子さんのなかでルールを決めさせるといいですよ。はっきり自己主張する訓練です。それでも目に余るようなときは、いよいよ先生に相談で』

学校に持っていく前にジップ付きのビニール袋などに”絶対に自分が使いたいもの”を分けておくとよさそうです。あげられないモノが最初から目に見えてわかっていると、お子さんも断りやすいのではないでしょうか。

「こういうこともあるのだという、いい経験になったんじゃない?」というコメントもありました。お友達に親切にすることは大切ですが、はっきり「NO」を言えるようになることも大切です。今回の出来事は、そのよいきっかけになったと考えてはどうでしょうか。

文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・善哉あん

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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