<私のほうが上なのに?>「化けの皮はいでやる!」イトコの足を引っ張る作戦、決行!【第4話まんが】
前回からの続き。
数年前の話です。私の名前はユリナ。30代半ばの独身です。東京から地方の実家に戻ってきました。するとイトコのカスミが、地元でも有名な秀才でイケメンのコウタロウくんと結婚したことを知ります。久しぶりに会ったカスミは地域の人たちにも好かれているようで、野菜などのおすそわけをたくさんもらっています。挙句、電気屋さんからテレビをただでもらう約束までしていて……そのちやほやのされっぷりに私は激しくモヤモヤしています。
「カスミに優しくして一体どんな見返りがあるっていうの!?」納得がいきませんでした。イライラしながら、冴えないカスミが近所の人たちによくしてもらえる理由を考えます。「見返り……見返り?」あ、もしかすると……カスミは、近所の人たちとオトナの関係があるのかも!? カスミの裏の顔を知ればコウタロウくんだってきっと目を覚ましてくれるはず! そう思った私は、ある作戦を思いつきました。
美しく着飾って街を歩く私の姿に、みんな釘付けです。「ほらね! 私がホンキになればこんなものよ」
たまたまカスミのことを知っている男性が声を掛けてきました。チャンスです! 私はさっそく探りをいれることにしました。
「カスミがあそこまでよくしてもらっているのって何かウラがあるのかなぁ。たとえば……オトナの関係とか?」
すると「ええええ!」男性は、驚いたような顔をしています。ふん、白々しい……! なんの見返りなく、ひとに優しくされるわけないじゃない。
「あくまで憶測ですけどね!」念のため、フォローは入れておくことにしました。
私は男性たちに小悪魔な笑顔を振りまきながら、心の中でクスクスとほくそ笑んでいました。冷静になれば、そこまで必死になってカスミの足を引っ張る必要などなかったのかもしれません。けれどもこのときの私は、とにかく自分よりちやほやされているカスミが妬ましかったのです。年齢を重ね、私の人生は薄暗くなりつつあるのに、正反対の明るい人生を歩んでいるカスミが羨ましい……! そのように感じずにはいられなかったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・よし田 編集・Natsu