<シングルマザーの悩み>「私のパパってどんな人?」子どもの問いにどう答える?最低の男なんだけど
今や少しも珍しいものではなくなった、ひとり親世帯。離れて暮らす父親・母親と子どもが交流しているケースがあれば、諸事情からそれが叶っていない家庭もあります。子どもがまだ幼い頃に離婚していたら、交流のないパパ・ママの顔を忘れていることもあるでしょう。
ママスタコミュニティに相談をくれたのは、小学校6年生の娘さんがいるシングルマザーでした。離婚したのは娘さんが、まだ2歳にならない頃。娘さんはパパがどんな人なのかをまったく知らないそうです。
「最低人間」とぶちまけてしまいたい!でも、娘がかわいそう?
『娘が最近、自分の父親について聞いてくるようになりました。「どんな人だったの?」と聞かれ「忘れた」とはぐらかしたのですが、今後また尋ねられたらなんと答えればいいでしょう? 褒められるところが何ひとつない、最低の人間でした』
ギャンブル好きで生活費を入れない。ギャンブル資金欲しさに、投稿者さんや義親のお金を盗む。借金もあったそうです。さらに投稿者さんを怒鳴り、殴ることも。娘さんにはまったくの無関心で、まだ小さいのに怒鳴ったり叩くこともあったといいます。離婚の決定打になったのは浮気されたことだとか。
『本当はぶちまけて、「もう二度と聞かないで」と言いたい。でも、娘にそのまま伝えるのはよくないですよね。といって変に取り繕って、ますます興味を持たれるのも困ります』
不思議なのは、投稿者さんがなぜそんな相手と結婚したのかということ。
コメントでもその質問があったのですが、投稿者さんいわく「つきあっていた当時からギャンブルはしていたけれど、そこまで依存はしていなかった。暴言暴力もなかった。子どもができたことでお金を好きに使えなくなり、そのストレスから変わってしまったのだと思う」。
別れたダンナさんにとっては、家庭よりもギャンブルのほうがずっと大切だったというわけです。
「真実は言わない」「言うべき」飛び交う賛否の声
真実を告げるべきかどうか。コメント欄には賛否両論が飛び交いました。
『本当のことはまだ言わなくていいと思う。自分にそんな人の血が流れていると知ったら、傷つくかも』
「自分にもその血が半分入ってると思うと自己肯定感が低くなっちゃう」と、娘さんを心配する声も。娘さんは生物学的に血が繋がっているわけですから、そのあたりの配慮も必要です。「真実を告げてスッキリするのは、大人だけ」という意見もありました。
『私は父親の悪口をさんざん聞かされて育った。「そっくりになった」と言われ、自分はヤバい人間だとウツになりかけた』
それがいくら真実だったとしても、子どもの心は不安定になってしまいますよね。
『うちもシングルだけど、父親の悪口は言わないようにしている。不倫したバカ男だったけど「こんなにかわいいあなたを産めたという意味では、むしろ感謝している」くらいに言っているよ』
できるだけ悪口を言わないように心がけているママからの、コメントもありました。
一方で「真実を告げるべき」という意見もあります。
『子どもに知る権利はないの? 全部話したら理解してくれると思う。父親に淡い期待を抱いてるかもしれないし』
現実を知らせることで、気持ちを切り替えられる。娘さんにはかわいそうですが、たしかに一理あります。
さらにはこんな体験談も届きました。
『うちも娘が2歳のとき、元夫の不倫が原因で離婚。娘が父親に変な幻想を抱いても困るし、元夫から娘が何かされるのも困る。現実には実親から性的被害を受ける可能性もあるし、お金を無心される心配もある。事実は事実としてきちんと話しておいたほうがいいと思う。娘にもそうしているよ』
離婚の原因が性格の不一致などであればそこまでの心配は不要かもしれませんが、たしかに相手が最低レベルの人間であった場合、そうした不安もついてきます。
このコメントをくれた方自身もお母さんがシングルマザーだったそうで、父親は「親族からもお金をだまし取るようなクズ」だったのだとか。父親の被害にあわないようお母さんが事実を教えてくれていたおかげで、その後連絡が来たときも冷静に対処できたといいます。
リアルな事実は数年後に。今はふんわりよい面だけを伝えて
投稿文から察するに、投稿者さんの元夫もそれに近いレベルかもしれません。ただ、娘さんは小学6年生。リアルな事実を告げるのは少し先でもよいのでは?
『子どもはこの世に生存していていいんだという、安心感が欲しいんだよ』
単なる興味本位かもしれませんし、自分のルーツを知りたいのかもしれません。となればやはり今はまだ、オブラートに包んだ話をしておくのが賢明のようです。
『明るい人とか料理上手とか。なんでもいいから悪いことは言わないほうがいい』
一時は投稿者さんも好きになったのですから、何かしら長所はあったはず。そこを強調して伝えてはどうでしょう。
『言い換えてみればいいよ。家庭を顧みない→鳥のように飛び回り自由を愛する。ギャンブル好き→ドキドキすることが大好き、とか』
そこでさらに離婚の理由を聞かれたとしたら……?
『「好き同士で一緒になったけれど、価値観が合わなくなり離婚した」とだけ言えばいい』
『「家族よりも自分のほうが大事な人だったから、離婚したよ」と、ふんわり伝えて様子をみたら?』
同じようにお子さんが2歳のときに離婚、小学5年生のときに尋ねられたというママからの体験談も寄せられました。
『「お父さんはすごくやさしくて、大好きで結婚した。でも悪い変わり方をしちゃって、一番大切なものが家族じゃなくなったから別れたんだよ」と。「悪い変わり方って?」と聞かれたから、「お金の使い方や、ニュースなんかで見るDVに近いこと」と答えたら、察したと思う』
悪口ではなく、事実をふんわりと伝えるのがよいようです。腹立たしくてたまらない自分の感情は、呑み込みましょう。
「私も母子家庭で育ったけど、母親が不機嫌になるから父親のことは聞けなかった。投稿者さんはいいママなんだろうな」という声もありました。大事な娘さんのためにも、今話してあげられることをやさしく伝えてみてはどうでしょうか。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko
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