2023/07/12

＜義母の死去＞【前編】さんざん嫌がらせしておいて最期に謝った義母。許せない私は間違っていますか？

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義母からの嫌がらせを受け続け、その義母亡き後の事態に困惑と不安を抱えるひとりのママが、ママスタコミュニティを訪れました。

『私と2人きりのときにだけ嫌がらせをしていた義母が、先日亡くなりました。いちばん忌々しい記憶は、孫たちを言いくるめ、私の親から子どもへのプレゼントを、泣きじゃくる孫に無理やり捨てさせたこと。そして私の祖父の形見を勝手に捨てられたことです。旦那に相談してきましたが、私をなだめるだけという感じでした』

投稿者さんの心を踏みにじる嫌がらせを行う義母と、まったくもって妻に寄り添わない投稿者さんの旦那さん。投稿者さんは続けて、今回の相談の発端となる義母が息を引き取る間際のことを語ります。

『義母は旦那には良い母で、親戚や近所からも評判の良い人だったので、嫌がらせは私に非があるとされていました。そのため私は義母と距離をとっていましたが、義母の最期のときに旦那から「○○（私）に謝りたいと言っている」と頼まれ……。病院で義母は亡くなる寸前に私に謝罪の言葉を口にしましたが、私は取り合わずに無視。そのことで旦那や親族は私を非難しており、いつか離婚されるかもしれません。大人気ない対応だったとは思います。が、私も相応のことをされてきたのです。私は間違っていましたか？』

義母の死に際にした自身の振る舞いをめぐって意見を求めた投稿者さんに、ママたちはどんな言葉を寄せるのでしょうか？

身勝手な義母に憤怒

『それだけツラいことされたんだもんね、許さなくていいよ。最期に謝るって卑怯だと思う』

『謝るなら死に際でなくてもできる。義母はすっきりして最期を迎えたくて自分のために謝っただけ。許せないものは許せないよね』

同じ嫁という立場で投稿者さんが負った心の傷や、義母に対して抱かざるを得なかった憎悪がたやすく想像できてしまったママたち。嫌がらせはもちろんのこと、死の間際に謝罪するという義母のやり方に“身勝手”という印象を抱いたママも……。投稿者さんの義母のやり方に嫌悪を感じたママたちから、臨終間際だろうが許せないものは許せないと、投稿者さんの怒りを代弁するような力強いコメントが集まりました。

親族から妻を守れない旦那にも憤怒するママたち

『何よりも旦那が義母の味方をするのが無理。妻にとって誰よりも信じてほしい相手じゃない？　悲しいよね』

『ひどい旦那だと思うけど、旦那は大好きな母親の裏の顔を信じたくないんだろうね。自分の母親第一の男性って、妻を変人扱いしたり、妻がひどいことをされても見て見ぬふりって聞いたりする』

ママたちが怒りを覚えたのは義母だけではありませんでした。義母への非難はもとより、妻を守れない旦那さんへの辛辣な声が殺到します。血縁的にアウェーである結婚相手を、自身の親族から孤立させない努力は新しい家庭をもった人の務めと言えるはず。そんな思いやりが感じられない旦那さんの態度に、傷つき、失望したであろう投稿者さんの胸の内を思うと、やり切れなさが募ります。

もはや盲信。証拠をおさえてなお、旦那の母親への信用は続き……

母親を信じ込みすぎている投稿者さんの旦那さんに対して、証拠を突きつけてみては？　との声も届きました。が、それに答える形で投稿者さんが寄せた内容は衝撃的で……。

『一度ベビーカメラで、義母が私の私物を探っていたのを撮れたことがあったんです。旦那に見せたところ義母を叱ってくれたのですが、義母がまた策士で……。私が不倫していないか心配で探らせてもらっていたなどとポロポロと泣きながら謝り、自分のためだったと思った旦那から、最後は「許してあげて」と言われました。そして録画する私が悪趣味と言われる始末でした。義母は周囲の人を取り込んでいくのが、すごく上手な人でした。だから死に際のときも、私は「また演技してるなぁ」って思いました』

投稿者さんは結婚当初、周囲の人が義母を慕うのと同様、義母の人間性の高さを尊敬し、嫌がらせが始まった頃は自身に落ち度があるせいだと思う程だったそう。投稿者さんの何かが、どうしようもなく義母の鼻につくようになったのか？　元来は赤の他人、内心では嫁を良く思えない姑は少なくないのかもしれません。しかし義母側にどんな理由があったにせよ、義母がした数々の出来事は、人としての一線を越えていそうです。ましてや周囲には善人を気取り、周囲を絡めとるように投稿者さんを孤立させるやり方には、卑劣さと恐ろしさを感じる人もいるのではないでしょうか。

『嫁の私物を物色するなんて異常だし、言い訳も秀逸で、嫁を孤立させていびり倒すなんて、サイコパスの鬼姑だね』

歪んだ人間性を隠しもっていた義母について、こんな感想を寄せるママもいました。

そもそも義母が悪事を認めたのに！旦那の態度にママたちは

『旦那は妻がされてきたことを認めてはいないけれど知っていた。で、義母は死に際に認めて謝った。それってすごく卑怯なことだと思うけど、旦那はどう感じるんだろう？』

『謝ったってことは、投稿者さんが旦那に訴えてきた嫌がらせは事実だったってことだよね。それに対して旦那は何も思わないの？　ましてや投稿者さんを責めるのは違うよね』

自身の妻の私物をあさるという母親の悪事の証拠をその目で確認し、さらには死に際に自分の非を認めた。……にもかかわらず、なお投稿者さんを悪者のようにする旦那さんに対し、ママたちの心には強い違和感と嫌悪がわき起こったようです。嫁姑関係において、つねに母親側につき、妻をフォローできなかった旦那さん。ほとんど盲目的に母親を信じ、結果妻のSOSを見逃した（あるいは見て見ぬふりをした）旦那さん。あらためて投稿者さんの苦しみは根深いものだと痛感させられました。

後編へ続く。

文・みちはら宵子　編集・きなこ　イラスト・マメ美