<親が説明しにくいこと>子どもにお金の話をしますか?お金について学ぶおすすめ本2選
みなさんは子どもの前でお金の話をしますか? 大っぴらに話題に出すことは難しい「お金」の話。しかし、生きていく上で「お金」は常に自分自身に関わってくるので、知っておくことは大切ではないでしょうか。物にはお金がかかっていること、電気やガス、水道、衣食住のひとつひとつにお金が発生していることを子どもたちはどのくらい知っているのでしょうか。そこで今回は小学生向けの『学校では教えてくれない大切なこと』(旺文社)シリーズから「お金」について分かりやすく教えてくれる本を2冊ご紹介したいと思います。
まずはお金の大切さを伝えたい
ママスタコミュニティに「お金」を気にして、子どもにやりたいことを諦めてほしくないので、あまりしないという意見がありました。しかし一方で、物を大切にしてほしいからあえて小さい頃から少しずつ「お金」の話をしているという意見もあります。
『今の子は何でも簡単に手に入ると思っているから、お金を稼ぐことの大変さや大切さを子どもの頃から身に付けさせることが大事だと思う』
『お金がないと言わないようにしていたけど、物を壊してしまったときに「また買えばいいじゃん!」と言われた。それ以来お金がないとか、今月使いすぎたから節約しなきゃーとか口に出すようにしている』
『あえてお金の話をするようにしているけど、無限に出てくるとでも思っている気がする。貧乏を植え付けさせるのもダメだけど、何にも知らないのも未来が心配。自立できなさそう』
『お金は大事だから必要なとき、使うべきときに使う、と話しているよ。高くても必要なものは買うし、安くても無駄なものは買わない』
筆者も子どもたちに何にでもお金が発生していること、そして必要であればお金を使うけれど、本当に必要かどうか考えるように伝えています。
『学校では教えてくれない大切なこと』シリーズから2冊『お金のこと』と『お金が動かす世界』
「お金」の話はどうしても難しく、小学生くらいの子どもにとっては説明文が多い本だと読むのを面倒くさがってしまいがちですよね。こちらのシリーズは関 和之氏によるコミカルなマンガ・イラストで面白おかしく話が進んでいくので、子どもにとって読みやすく工夫されています。筆者の子どもたちは小学2年生と4年生ですが、難しい内容とは思えない様子でときどき笑い声をあげるほど。お金そのものの話以外にもお金にまつわる税金の話、経済の話、事業の話、株式や投資の話まで多岐にわたります。小学生向けにクイズを入れながらマンガで説明されているので、難しい内容とは思わずに読んでいるようです。
「お金」の話を身近に感じて基本的な情報を知る『お金のこと』
まずは1冊目にご紹介する本は、お金についての基本的なことが分かる『お金のこと』。近年はキャッシュレス決済が主流になりつつあり、お金を身近に感じにくくなっていませんか。こちらの本では現金と貯金、プリペイドカードや電子マネーでの支払い方法、ネット販売などについて説明されています。さらに銀行の仕組みや消費者金融での借り入れについてまで言及されているので驚きです。小学生にはまだ早いのではないかと思われるかもしれません。しかし現実はテレビコマーシャルや広告などで子どもが目にする機会は多くありますよね。内容をよく知らないまま簡単にお金が借りられるという印象を持ってしまう危険性もあるでしょう。借金であること、高額な利子がついて返済しなければならないことが説明されているので、知識として頭の片隅に入れておいてもいいでしょう。
「金融」について学ぶ『お金が動かす世界』
2冊目にご紹介する本は、お金そのものの話からさらに内容が深まり、「金融」について学ぶことができる『お金が動かす世界』です。筆者の2年生の娘にはまだ少し難しく、なんとなくマンガが面白いから読んでいるという程度ですが、「お小遣いがもっとほしい」や「お金持ちになりたい」などという声が聞こえてくるような小学4年生から6年生くらいの子どもは興味を持って読むことができるでしょう。事業を起こすということ、そのために必要となるお金の話、資金の話、さらに株式や投資についてなど、子ども向けの導入部分のみとはいえ、大人でも「なるほど!」と言いたくなるほど情報が充実しています。学校では学ぶ機会が少ない社会のお金の動きを知ることができる本です。
身近なお金について学び、将来の可能性を広げよう
筆者はときどき子どもたちにそれぞれ予算を伝えて、その中で好きな物を買ってもいい、ということをしています。どうしても欲しいものがあって、予算内に収まらないときは、次回まで貯金することや、今お小遣いで持っているお金と足して購入することもあります。ママスタコミュニティにも子ども自身にお小遣いの管理をさせているというコメントがありました。
『お小遣いやお年玉の管理を小1から自分でさせるようにしていた。使えばなくなるってことを覚えてほしいから』
紹介した2冊の本を通して、目に見える「お金」の他にも社会を動かしている「お金」について学ぶきっかけになればと思います。
文・ゆかりんご 編集・横内みか
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