子どもを信じて見守る、という大切さ
子どもが成長するに従って、さまざまな悩みも増えていきます。その中でも友人関係が大きな比重を占めているお子さんは多いのではないでしょうか。
友人関係のもつれから、イジメ、不登校、さらには何らかの事件に巻き込まれるなどと、子どもの世界における友人関係はその後の生活にも大きな影響を与えます。
それゆえ友達とのトラブルなどを聞かされた日には、わが子以上に心配になってしまうのが親心というものです。
子どもが話してくれるまで待つ
小学校高学年にもなってくると、学校のこと、友達のことなど詳しく話してくれる子は少なくなってきます。なのでママたちは子どもからの何気ない一言や生活態度などで変化を察知することになります。いつもと様子が違うな、と感じたら根気強く「どうしたの?」「今日どうだった?」とたわいのない会話から糸口を引き出しましょう。
『中2の息子がいます。
まさに今、見守る状態。帰りが遅くて怒ったら、友達がコンビニ前に溜まってて、息子は一回家に帰るねと言ったけどみんなシカト。
だからずっと帰れなかった、と涙をためて言ってきた。親が怒るから、とか適当に言い訳すればいいと言ったら、次会ったときにシカトされる、と。
前にそういう経験があるからか、とにかくボス的な子に媚びてハブられないように必死な息子。
私は、そんな子は本当の友達じゃないと言っても、息子はその子を友達だと言う。
いつまでこんな状態が続くんだろう。
本当に信頼しあえる友達はできるのかな。早く中学卒業してその子たちと離れてほしいとさえ思ってしまう。
今日は誰と遊んだのか、どんなことをしたのか、一から十まで聞きたい。
私が安心したいから。我慢て本当に難しいですね。
見守ることほど苦しくて大変なことはないです』
『小学6年娘。10月にある修学旅行のいろんな班決めが始まった。
5人グループだから2人とか4人とかに別れなくちゃなんないとかになったらあぶれちゃったみたい。
本人はたいしたことない感じだけど、なんだか胸がざわついた。
「え、なんで?」って軽く聞いたら、「揉めたくないから~」とか「さっさと決めたいじゃん」とか言ってたけど。
1回ざわついたら全てが気になりだして、イロイロ聞きたくて仕方なくなったけど、なんか口に出させたら認めたくない事や目を向けずにいたことを自己確認させそうでできない。6年だし女の子だし難しいなぁ 』
『うちの小学1年の娘も毎日遊びに行ってたのに急に行かなくなった。
自分からは誘ったりできない性格だし、頑張って遊びに誘ってみても無理っていわれてるみたい。
ほんとにたま~に遊びに行く日があっても、すぐ帰ってきて、私が「どうしたの?」って聞いたら、遊んでる途中で「○○ちゃんと遊ぶことにしたから! だから帰ってね」って友達に言われるらしい。
こんなことが何回もある。
皆で遊ぼうよって言ってみたら? って私が言っても、言えない……ってしょんぼりしてるわ…。
見守るしかないのかな?
こんなこと先生に言っても仕方ないよね?
相手の親にもわざわざ何か言うとかできないよね。相手の親のこと知らないし。
遊びに行くときはすごく張り切って嬉しそうなだけに、すぐしょんぼり帰ってくるの見たら私がツラい~
娘が強くなるしかないんだよねきっと』
自分の経験からアドバイスも有効
見守る=何もできない、と自分のことまで責めてしまうママも少なくないでしょう。しかしママ自身の頃に立ち返ってみても、色んな経験を踏んで強くなってきたはずです。そんなママの体験談を聞かせてあげるのも、子どもにとって何かのきっかけになるかもしれません。
『私は子どもの頃、四年生から一年間、毎日毎日いじめに合っていました。
机や教科書の落書き、殴る蹴る、トイレに逃げ込んでも上から水をかけられるなど、クラス中は愚か教師も見てみぬふりで、子どもながらに死にたいと思うことも沢山ありました。
一年間耐えて耐えて母親も何となく心配していたみたいで学校のこととかをよく聞かれたけど心配をかけたくなくて……自分の子がいじめに合っていると知ったら悲しむんじゃないかガッカリするんじゃないかと思うと言えませんでした。
そんな時に母が手紙をくれました。
内容はあまり覚えてはないのですが、確か……
生きていたら辛いこと、苦しいことも沢山ある、これからの人生もっともっと色んなことがあって死にたいと思うときもくると思う。だけど、ときには頑張らないことも逃げることも休むことも必要なんだよ。お母さんは〇〇が生きていてくれるだけで良い。〇〇はお母さんの宝物だから。だからもし死にたいと思ったときは絶対に死のうとする前にお母さんにだけは相談して欲しい。
みたいな内容だったと思います。手紙を読んで号泣したのを覚えています。
その手紙ですごく心が軽くなったし自分は一人じゃない、勝手に死んではいけないんだと、心配かけたくないと黙っているのは違うのかなと本当のことを母に話すことができました。
その後、母は学校側と直接相手の子と話し合いをしていじめは全くなくなりました。
私が今思うのは、親に話せないのは子どもながらの気遣いや優しさであったりするんです。
普段はなかなか面と向かって言えないようなことでも手紙だから言えたり伝わったりってのもあるんじゃないでしょうか?
それで何かが変わらなくても、子どもの気持ちは少しでも軽くなるかも知れません。
一つの方法として少しでも皆さんの役に立てばなと思います 』
見守ること自体が難しいのではなく、子どもがツラい思いをしていることこそがツラく忍びないんですよね。だから何とか早く解決してやろうと思う反面、自分の力で立ち向かって人生の糧にしてほしい、とも思います。親としてできることに限りはありますが、そのできる限りのことはやって支えてあげてみてください。必ず乗り越えられると信じて。
文・編集部 イラスト・めい
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