<あげるあげる攻撃>職場の先輩が野菜を大量にくれて、正直迷惑。角を立てずに断るには?
普段はスーパーで購入しているような野菜を、おすそ分けしてもらえるのはありがたいもの。家庭菜園を趣味にする知人がいれば、「今の時期なら、あれがもらえそうかも」などと勝手に期待してしまうこともありそうです。ただそれがあまりに大量だとしたら……?
ママスタコミュニティには、そうした悩みを抱える人からのトピックがありました。一番の悩みは大量に「もらうこと」ではなく、くれる相手に対して「どう断るか?」。調理ではなく、対人関係についてです。
遠回しな断り方がすべて通じない!どうすれば伝わるの?
『パート先の先輩が「実家から送られてくる」と、大量に野菜をくれます。最初はありがたく受け取っていたのですが、だんだん頻度(ひんど)も量も増え、今では負担に。正直いらないのですが、うまく断ることもできずに困っています。受け取らずに済む方法はないでしょうか?』
先輩がくれるのはご実家で漬けたという白菜、すでに柔らかくなりつつある大根、かぼちゃ、渋柿など。一度「そんなにたくさん消費できない」と伝えたところ量は少し減ったものの、頻度は変わらず。「職場に”ご自由にお持ちください”と並べておいたら?」と提案したところ、「それで余ったり傷んだりしたら、片付けるのが面倒だからイヤ」。「うちは少人数家族だから消費し切れず、せっかくの野菜も無駄になってしまう」と言ったところ、「ママ友や近所の人にあげていいから!」。さらに「それは昨日買ったばかりなので」と言うと、前日にLINEで「明日白菜を持っていくから、買わないでね」と先回りされるようになったそう。
いくら遠回しでもここまで言われたら「欲しくないのだな」とわかりそうなものですが……。投稿者さんは仕方なく受け取ったものを、今はこっそり処分しているとか。自転車通勤なので「カゴに入れて持ち帰るのも、重くて大変」といいます。
『先輩なので、角を立てずに断りたいのですが』
ここまで手強い先輩が相手だと、難しそうですよね。
もしかして確信犯?”大量”も”頻繁”も、どちらもいらない!
投稿者さんと同じような悩みを抱えている方からのコメントもありました。
『おすそ分けのおすそ分けをやっているよ。マンション管理人のおじさんに「いただきものなんだけど、食べ頃だから〜」と、押しつけている』
『まったく同じ状況。実家や近所からもらったブロッコリーが10個たまったことも。みんな「いらない」と言うから、結局わが家で全部消費。ブロッコリーが嫌いになった』
もらったものを”押しつけて”いる人、周囲に配ろうにも「いらない」と断られた人……。たまにいただく1〜2個ならまだしも、”頻度の多い大量パターン”は、多くの人が困惑するようです。
『先輩は処分に困って、断れなさそうな投稿者さんに押しつけているんだと思う』
おそらく先輩は確信犯。仮にあげた後に処分されたとしても、「自分が処分する量が減ってラッキー」くらいに考えていそうです。
角が立たない断り方なんて、ない?覚悟を決めよう
気分を害さない断り方を尋ねた投稿者さんですが、こんな指摘もありました。
『そういう人は人の話を聞かないし、どんな断り方も受け入れないと思う。不快にさせても構わない気持ちでキッパリ受け取らない。その覚悟がないなら、諦めるしかないよ』
ああ言えばこう言うでどんなに婉曲(えんきょく)に断っても、へこたれない先輩です。きっぱり断らない限りは、このまま”あげるあげる”攻勢が続くのでは?
『結局は、どちらのストレスを取るか。「ありがとう」と受け取りゴミへ回すか、「いらない」と断って受け取らないか。ゴミに回すほうは手間はかかるけど、人間関係はうまくいく。断るほうは手間は減るが、人間関係にヒビが入るかも。何もリスクを負わずに済む方法はないと思う』
コメントのなかには「いっそ転職する?」という、大胆な提案もありました。職場の先輩が大量に野菜をくれるから転職する……なんて、めったに聞かない話です。しかし心底困っているのなら、転職とまではいかずともどちらかのリスクを選ばなくてはいけないようです。
ここまでやっても伝わらないなら、いよいよ決断のとき
ただ「くれる量が少し減ったことはある」という報告もあったので、先輩も少しは聞く耳を持っていると考えてもいいのでは? 投稿者さんに押しつけているという認識や、多少の罪悪感もあるのかもしれません。
最終的には選択を迫られることになりそうですが、それまでに試してみたい断り方を教えてくれた方もいました。
『実家(または義実家)の両親が始めた家庭菜園から野菜が届くので、残念ですが他の方に回してください、では?』
「こちらももう手一杯」アピールをするという提案は複数ありました。
『LINEで「明日白菜を」と来たら、「たった今、実家から山ほど白菜が」と返す。「明日、じゃがいもを」と来たら、「ダンナが昨日大量にじゃがいもをもらって」と返す。実際に何度かそのパターンを繰り返したら、くれなくなったよ』
このように実行に移した方もいました。他には「うちも親戚からもらった野菜があるから持っていきますね」と、スーパーで購入した重そうな野菜を大量に押しつけてみたら? というアイデアもありました。費用はかかりますが、それで悩みが解決できるなら安いものかもしれません。
『ダンナを悪者にするのは申し訳ないけど、「もらってもダメにすることが多くて、ダンナに叱られた」と言ってみたら?』
ダンナさんを利用させてもらうのもよさそうです。「ダンナが急に健康志向になって、オーガニックや有機野菜しか食べなくなった、とか?」というコメントも。
『子ども食堂などで引き取ってもらうことはできないのかな』
本当にそうですよね。まずは子ども食堂や食材提供をしているNPO法人などが近くにないか、探してみてはどうでしょう?
ここまで試してみれば先輩に伝わらないはずがなさそうですが、それでも続くようなら、いよいよ選択すべきとき。ただ考えられる手をすべて打ってみた後なら、どんな結果になってもスッキリ受け入れられるのではないでしょうか。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko
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