八ヶ岳で親子旅!緑の絨毯が広がる神秘的な「苔の森」探索に出かけよう
「今年の夏は人の多いところを離れ、静かなところでゆっくりすごしたい」というママやパパ、今年は大自然の中で非日常的な体験をしてみませんか。
長野県八ヶ岳にある標高2,000メートルにある山の宿では、神秘的な「苔の森」を歩き、苔をはじめとする植物や生き物を観察するツアー「八ヶ岳MEGUMI STAY ―苔の恵み―」がこの夏スタート。夜は、山小屋「麦草ヒュッテ」に泊まり、「苔がテーマ」のユニークなディナーを味わったり、苔を使ったテラリウム作りをしたりと、とっても楽しそう。いったいどんな旅なのでしょうか。
幻想的な雰囲気を味わえる「苔の森」
都心から車で約3時間半、東京駅からJR中央線で約4時間ほどいったところにある八ヶ岳。長野県と山梨県に連なるその姿は、登山ファンを始め、多くの観光客からも人気のエリア。八ヶ岳一帯には、数多くの植物とともに、息をのむような美しい景色が広がっています。そのなかの1つが、地面一帯を緑の苔で覆いつくされたような神秘的な空間が広がる「苔の森」です。
「MEGUMI STAY―苔の恵み―」ツアーで泊まるのは、標高2,000mに位置する「麦草ヒュッテ」。周囲は草原と樹林に囲まれた静かな環境で、まわりに花畑が広がり、夜は満点の星空を見上げることができるなど、大自然を満喫するには絶好の場所。耳を澄ますと風の音や虫の鳴き声なども聞こえてきそうです。
標高が高く、都会の夜と比べて明かりがほとんどないため、夜は都会では見たことがないほどきれいな星空を見ることができるかもしれませんね。
ルーペ片手に苔の森を散歩
山小屋へのチェックインは、午後1時から。荷物をおいて一息ついたら、午後2時からは神秘的な苔の森観察がスタート。苔に覆われた原生林「苔の森」を案内してくれるのは、「麦草ヒュッテ」のご主人であり、苔スペシャリストでもある島立正広さん。ルーペを片手に、種類や成り立ちなどを詳しく解説してくれます。
実は、八ヶ岳のこの森は日本蘚苔類学会から「日本の貴重なコケの森」としても制定されるほど有名です。というのも、八ヶ岳に自生する苔は485種類もあり、日本国内にある苔の4分の1がこの八ヶ岳でみられるというのです。島立さんの話を聞き、「苔の種類ってそんなにたくさんあったの!?」と驚くかもしれませんが、1種類ずつ見ると、枝わかれの仕方や色、葉っぱの形などにそれぞれ特徴があり、観察すればするほどハマりそう。
苔のスペシャリストとともに探索する、苔の森の観察ツアーは、子どもはもちろんのこと、大人も思わず夢中になってしまうほど。
山小屋でのディナーは苔をイメージしたスペシャルメニュー
夕食は、「麦草ヒュッテ」特別メニューが登場。ツアー参加者からも大好評だったというこちらのメニューは、苔玉おにぎりや苔スープなど、苔をイメージした特別メニューです。灯油ランプの明かりのもといただく夕食は、格別のおいしさを味わえそうですね。
食事のほかにも、紅茶などの飲み物と一緒に手作りのシフォンケーキケーキやパウンドケーキもいただけます。食事のあとに、スイーツをいただきながらゆっくりできる時間は、日ごろ仕事や家事で忙しいママたちにとっては、至福のひととき。
自分だけのテラリウム「苔の森」作りに挑戦!
夕食後は、丸いガラスの器を使って昼間訪れた苔の森を再現する「苔テラリウム」作りが開催されるので、参加してみては?
「昼間訪れた苔の森はどんな感じだったかな?」「どんな種類の苔があった?」など、昼間の体験を思い出しながら、自分だけの「苔の森」を再現してみてはいかがでしょうか。
親子でツアーに参加したママから「とても楽しかったです。山小屋の夜は早く寝るのみなので、夜にテラリウム体験をするのはいいと思います」という喜びの声も届いています。ママやパパと一緒に神秘的な「苔の森」で苔観察をしたり、山小屋で一晩過ごしたりと楽しかった思い出は、大人になっても記憶に残りそうですね。
「八ヶ岳MEGUMI STAY―苔の恵み―」
出発日:2022年6月18日(土)、7月9日(土)、8月27日(土)
宿泊日数:1泊2日
価格:大人(中学生以上)1人28,820円、こども(小学生)1人19,250円、こども(未就学児)無料(添い寝・食事なし)すべて税込
文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ