<おこづかい足りない問題>【後編】高校生で月5,000円のおこづかい、バイト禁止ではかわいそう?
前回からの続き。15歳になる高1のお子さんが、「欲しい物や遊ぶためのお金がおこづかいでは足りないのでバイトをしたい」と言い出し悩んでいる投稿者さん。反対する明確な理由を出さないことには、お子さんも納得できないようなのです。
毎月のおこづかい5,000円に加え、洋服や学用品など別途必要になるお金はその都度あげている投稿者さん。ママたちからは、それならバイトをするよりもおこづかいを貯めるなどして、やりくりさせてみてはという意見が寄せられました。
しかしママたちの声のなかには、「バイトをさせてみてもいいのでは」という声もたくさん寄せられていたのです。
高校生のおこづかい月5,000円は少ない?
『1カ月5,000円だと1週間あたり1,000円ぐらいか。これじゃあ友だちと遊ぶこともできないね』
『月5,000円じゃ足りないよ。バイト禁止にするなら10,000円はあげなよ』
子どものおこづかいはいくらが適当かについては、ライフスタイルや生活環境、各ご家庭の考え方によって異なりますよね。しかし今回は、「高校生に5,000円は少ないかも」といった声が目立っていたのです。
投稿者さんの話によると、遊びに行くときのお金や洋服代などはおこづかいとは別に渡しているのだとか。そう考えると、おこづかいとしては5,000円でも問題ないのかなともなりそうですが、やはり少ないと感じるママもいるようですね。
おこづかいアップかバイトを許可するか
『バイトがダメならおこづかいをあげてやりなよ。高校生のおこづかいで5,000円は足りないんじゃない?』
『おこづかいアップはしない、バイトもさせないって、それはちょっと子どもが可哀そうだと思う』
毎月のおこづかい以外にもお金を渡したり出したりしているのであれば、それをおこづかいに回して月額をアップさせてはどうかという意見。おこづかいアップができないならバイトを許可してあげてもいいのではという意見。どちらを選ぶのか、これまた悩ましい問題です。
たとえおこづかいの額を上げたとしても、どこまで上げればいいかでまた悩みそうですし、結局バイトを許容できるかどうかで判断がわかれそうです。
条件付きでバイトを許可してみる
『どうしてバイトがダメなのか、「納得する答えを」と子どもが言ってくるぐらい買いたいものがあるんでしょ。部活をしていなくて時間があるならバイトをやらせてみたら?』
『若いうちのバイトもいい経験になると思うよ。勉学に影響が出ない程度に経験させてあげたら?』
「まだ早い」「高校生のうちは働かなくていい」、ママはそう思っていても、これだけではお子さんは納得してくれないようです。明確な反対意見を出せないようであれば、社会経験と考えてバイトを許可する方向で考えることもひとつの手かもしれません。
ただしその場合、「条件付きにする」ことをママたちは提案しています。
学業優先。成績が落ちたらバイトは辞める
『成績が下がったらバイトを辞めることを条件に、とりあえず許してみるとか』
『バイトをやらせない明確な理由がないならとりあえず許可してあげたら? その代わり、成績の基準とかを決めておいて、クリアできなかったら辞めるとかの約束事を提案したほうが、まだ本人は納得するんじゃない』
欲しい物・遊ぶためのお金を自分でなんとかしたいと考えることは素晴らしいですが、学生の本分はあくまでも学業。もしバイトを許可するのであれば、試験勉強や予習・復習をきちんとしたり、成績を一定ラインにキープさせたりなどの条件を提示してはいかがでしょう。
学業以外のことであれば、門限を決めたり、学校を遅刻したり休んだりしないことなども条件にするといいかもしれませんね。まずは日常生活・学校生活を優先することを絶対条件に出すとよさそうです。
単発バイトならOKにする
『夏休みとかの長期休みの間ぐらいならいいんじゃない? うちの子は夏休みと冬休みにバイトへ行っているよ』
『うちは土日祝だけのバイトをはじめたよ。自分で使うお金は自分で稼ぐって。貯金もしたいらしいし』
日常的にバイトをするのではなく、週末だけ、長期休みのときだけなどの単発バイトで手を打つという方法も提案されました。
学校へ通いながらバイトもするとなれば、体調面や体力面など、ママの心配も尽きませんよね。学業との両立も不安になるでしょう。しかし子どもはママの心配や不安ぐらいでは納得してくれませんよね。そこで「少しだけバイトをする」で折り合いをつけるのはいかがでしょう。
普段は毎月のおこづかいだけでやりくりをし、欲しい物を買うために単発バイトで臨時収入を獲得。短期間でも働く大変さや意味を知ることは十分できるので、子どもの成長にも一役買ってくれそうです。
意見交換をし親子で落とし所を探そう
高校生の間はまだ働かなくていい、高校生でもバイトをしてもいい。どちらを選ぶかはそれぞれの家庭によって異なりますよね。「ダメなものはダメ」と押し切る方法もありますが、親子で話し合いを重ね、落とし所を探すことも解決に向けたひとつの選択肢かもしれません。
まずはお子さんに毎月いくらあれば足りるのかを確認してみてはいかがでしょう。もしその金額が家計で許容できるのであれば、おこづかいをアップすることで問題は解決できるかもしれません。バイトを許容するにしても、高校生が手にするには高額すぎる金額を提示してくるのであれば、考えなおすように諭すことも必要になるでしょう。
希望する収入や働く時間・職種、学業との両立、高校生らしいお金の使い方についてなど、親子で価値観のすり合わせをしながら落とし所を探してみるのはどうでしょう。もし子どもの希望を許容できないのであれば、明確な言葉で反対する理由を提示してあげることも大切ですよね。親子でお互いがうまく歩み寄れる結果を導き出せるよう、話し合いをしてみてください!
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・わたなべこ
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