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<将来恥をかきそう>【前編】挨拶は親が教えなくても子どもが自然と覚えるって本当?何回も言うもの?

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子どもが少しでも幸せな人生を歩めるように、まわりの人たちと交流できるように、親はたくさんのことを子どもに教えていきたいと思っていることでしょう。子どもからしたらうざったく思える「勉強をしなさい」という言葉も、子どもを思ってこその言葉ですよね。今回のテーマは、親が子どもに教える“挨拶”についてです。

『「ちゃんと挨拶したの?」とか子どもに細かく言う親について。挨拶ができるかできないかって、子どもの性格が一番大きいよね。それでも小さいうちから「ちゃんと挨拶して」とか「さっきちゃんと挨拶したの?」とか細かく言うのって大事なの? 親が挨拶しているのを見せるだけで、子どもも自然とするようになるっていうけれど……』

自発的に誰かに挨拶ができる子もいれば、親に促されてもできない子もいます。ところで未就学児や幼稚園・保育園くらいの子どもには、挨拶することの大切さは口に出して教えるべきなのでしょうか。それとも親の姿を見せつづけて、その姿から理解させていくべきなのでしょうか?

「人とのつながりは挨拶から」を重要視しているママさんたち

ママスタコミュニティにコメントをくれた多くのママさんたちが、挨拶を重要視しているようです。それは「人とのつながりは挨拶からだ」と考えているから。知り合いとすれ違ったらこんにちは、友達と別れるときにはさようなら。人と人とがつながるうえで挨拶は欠かせません。

『人間関係で挨拶を重視していれば、普通に日々教えるのは細かいつもりでもないだろうし、おかしいことでもないよ。親がやっているからって子どももできるってわけではないけどね』

『見せられるうちはいいけど、小学生になるといつも親が一緒にいるわけじゃない。学校でも挨拶は大切にしているし、私も聞くよ。下校途中で近所の方に会ったとか、習い事に行ったときとか。「挨拶した?」って聞いちゃう』

挨拶を大事だと思っているからこそ、子どもにも挨拶の大事さを何度も繰り返し教えようとしているようですね。

やってみて、やらせてみて、確認までするのが大事

では、子どもは親がしていることを自然と覚えられるのでしょうか? きっと寝返りや立って歩くことは、自然と自分で覚えていけたでしょう。でもトイレの仕方は? おもちゃの譲り合いは? お箸の持ち方は? お母さんやお父さん、そして先生が言って聞かせて、それからやらせてみて、最後にはできているか確認までしていたはず。挨拶もきっと同じことです。小さい頃から習慣になってほしいからこそ、何度も何度も言い聞かせるものなのではないでしょうか。

『お箸の持ち方やトイレの仕方、見て覚えるのはなかなか難しい』

『見せるだけではできない子っているのよ。大人でもいるよね。言われて初めて気がつく、というか毎回言われないと気がつかない人って』

『小さいうちだからこそしっかり教える。声が小さいなら小さくてもいいし、恥ずかしいなら会釈から練習でいい。でも挨拶は必ずしようと教えている』

大人になってからでは、おそらく誰も教えてくれません。ひょんなことから自身で気が付くこともあるかもしれませんが、気付いたときに今までの自分を振り返り、恥ずかしい思いをしてしまう可能性もあります。もしかしたら「あの子は挨拶ができない」と、それだけで不快な視線を向けられる可能性だってあるでしょう。「挨拶の大切さを教えることで、健やかに育っていってくれるように……」とママさんたちが願っているのが伝わってきました。

後編へ続く。

文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko

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