＜なんで嫁が介護要員？＞【後編】介護は事前にはっきり話し合っておくべき！先輩ママの落とし所は？

前回からの続き。旦那さんに「義両親（旦那さんの両親）の介護はしない」と告げたところ、“介護は妻がするもの”という固定観念をもっていたようで、夫婦で意見が衝突してしまったと話してくれた相談者さん。「世の中の男性は、どうして自分自身で親の介護について考えないのか」と、怒りの矛先は世間の男性に飛び火しました。しかし女性にもいろいろな性格の人がいるように、男性だから自身の親の介護を考えないというものでもありません。この“固定観念”について考えながら、ママたちの考える介護問題を見てみましょう。

固定観念にすれ違いがないように、事前に話し合いをすることは大切

固定観念というのはなかなか厄介なものです。たとえば筆者の場合は、あだ名に関する考え方で、旦那とすれ違いがありました。筆者は義実家に遊びに行くときに、いつもあだ名で呼んでいる旦那のことを“○○さん”と言います。それが義両親に対する礼儀だと思っているからです。しかし旦那が私の実家に遊びに来るときには、私を呼ぶ呼び名はあだ名のままです。礼儀に欠けているようで気になって注意すると、旦那は「そちらのほうが、仲が良いアピールができるし、わざわざ自分を取り繕っていたらそちらのご両親と仲良くできないから」と言いました。このように固定観念というのは各々にあるもので、口に出さない限り、夫婦でも相手と全く同意見と言うことはあり得ません。そしてきっと両親の介護問題もそのひとつなのでしょう。そう思うときちんと口に出して話し合うことは、とても必要なことなのではないでしょうか。

『わが家は私の親も主人の親も、2人でみようってことにしたよ。育ててくれた親だから、感謝しているし、子どもが産まれてたくさん助けてもらっているから。でも普通は、実子が介護するよね』

『うちはもう義母しかいないけれど、義母自ら「私は施設に入る」って言っているし、旦那もそのつもりだし、私もそのつもり』

『義両親から終活会議に呼ばれて帰ってきた旦那曰く「介護不要、金銭的援助不要、墓不要、葬式密葬」と聞かされたよ。持家を処分する、貯蓄で施設に入る等を告げられたと言っていた』

相談者さんは現在義両親と同居中とのことなので、まずは旦那さんと自分で互いに納得できるまで話し合い、その後義両親に伝えるというように、段階を踏んで決めてみてはいかがでしょうか。夫婦で上手に方向性をまとめられたなら、きっと義両親と相談するときにもスムーズにいくはずですよ。

はっきり決めておいたほうが、よりスムーズな対応ができるはず！

お互い苛立ちを見せたり、今の話し合いをなぁなぁにしたりすれば、相手が一時的に折れるかもしれません。けれどそれではいざ介護に直面した際、どちらかが必ず困ることになります。そうならないように、前もってきちんとした話し合いをしておきたいですね。

『絶対に嫌！！　介護するなら実家に帰り、自分の親の介護をする。旦那が自分の親の介護をすれば良い。相談者さんのところみたいな話しになったのならば即離婚』

『はっきり決めているほうが方向性を決められるから良いと思うよ。元気なうちにいろいろな施設の見学に行っておけばいいよ。子育てって寝られなくても今だけ。成長したら自分の時間を持てるようになるけれど、介護は違うからね』

自分ができること、出せるお金はもちろんのこと、サービスを探してあげたり、電話を掛けてみたり、そういったサポートも夫婦間でできる助け合い。「介護に関わらない」と言っても、全負担が旦那さんに行かないように、自分ができることを提案してみるのも良いことなのではないでしょうか。そうすれはまきっと、もっとお互いが納得できるような話し合いができるはずですよ。

文・物江窓香　編集・古川純奈　イラスト・んぎまむ

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参考トピ （by ママスタコミュニティ）

義親の介護