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<報酬制お小遣い>【後編】小学校低学年へのお小遣い。ハイブリッドお小遣い制度はどう?

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前回からの続き。小学校低学年のお子さんを持つ投稿者さんは、お子さんに渡すお小遣いのことで旦那さんと意見が食い違ってしまったようです。投稿者さんが考えたプランは「きちんとお手伝いができたら月300円、できなかったらそこから減額」というものでした。一方の旦那さんは「お手伝いはお小遣いをもらってすることではない」と言い、お手伝いとお小遣いを別のものにしたいと考えているようです。ママスタコミュニティのママたちからはどちらの意見も支持する声があがり、投稿者さんの案にも旦那さんの考えにも一理あることがよくわかります。ではどのようにお小遣いのあげ方を決めたらいいのでしょうか。

お子さんのタイプを見極めよう

まずはお子さんのタイプを確認してからルールを制定するのもいいでしょう。

『その子の性格による。目に見える成果がある方が頑張れる子には報酬制が向いてると思う。逆に損得勘定の考えが大きい子だと、自分にとって得があることしかしなくなる可能性もあるよね』

『子どもの性質は千差万別だから、報酬制がいい効果を生む子もいればそうじゃない子もいる。試しにやってみるのがいいんじゃない』

大人でも考えがいろいろあるように、子どももひとりひとり感じ方は違うものでしょう。お小遣いをもらうことでお手伝いを率先してする子もいれば、逆に「お小遣いをもらえないならお手伝いをしたくない」と考える子もいるかもしれません。だからこそお子さんがどんなタイプなのかを見極めたうえで、投稿者さんと旦那さんのどちらの意見を通すかを決めるのもいいでしょう。

いいところをミックス!ハイブリッドな案

投稿者さんと旦那さん、2人の意見のいいとこどりをしたハイブリッドなアイディアはどうでしょうか。

『旦那さんの主張も投稿者さんの主張もわかる。だから間をとってどっちもやったら? たとえば「月300円のお小遣いをあげつつ、お手伝いをしたら報酬としてプラスアルファでお小遣いをあげる」とか』

『わが家はお小遣いとお給料制どちらも導入だよ。お小遣いは月々普通にあげて、お手伝いというか子どもに自分の担当のお仕事を決めてもらう。やりたくなければやらなくてもいいけど、やればお給料が入る感じ』

ママたちが提案してくれたのは、お小遣い制とお給料制を取り入れるアイディアでした。月300円は必ずお小遣いとして渡すことにして、お手伝いがきちんとできたらそれにプラスして報酬を渡すという内容のようですね。これならば「丁寧にお手伝いをしたらその分評価してもらえる」と楽しみながらお手伝いができそうですし、お手伝いをしなくても減額になるわけではないのでやる気がそがれないのではないでしょうか。

低学年ならばもう少し難しい家事にしても

投稿者さんがお子さんに任せているお手伝いは靴並べや部屋の片付け、洗濯物畳み、あとは配膳したり食器を下げたりだと言っていましたね。しかしママたちからは「小学校低学年ならばお手伝いの難易度をもう少しレベルアップしてもいいかも」とアドバイスが寄せられました。

『もっとちゃんと仕事っぽい手伝いにして金額もそれに見合ったものにすれば? ハウスクリーニングとか言ってトイレ掃除とかお風呂掃除、シンクをピカピカに磨いたら500円とか』

『玄関掃除とかごみ捨て、食器洗いとか家族みんなのためになることをしたほうがお手伝いって気がする』

靴を並べたり食器を下げたりすることは、小学校低学年のお手伝いとしては簡単すぎるとママたちは感じたようです。もう少し難しい仕事をお願いしたほうが本人としてもやりがいがあるかもしれません。しかも「お風呂を掃除してね」ではなく「ハウスクリーニングをお願いします!」といつもとは違う言い方をすることで、やる気も引き出せるのではないでしょうか。トイレ掃除やシンク磨きなどレベルを上げた家事をこなすのは最初は少し難しいかもしれませんが、将来お子さんが1人暮らしをしたり家庭を持ったりしたときに役立つスキルになることでしょう。

お手伝いをお小遣いを通して伝えたいことは

『お手伝いが大切な理由やお小遣いをもらう理由が大切。金額じゃなくてそれを伝えることが重要だから、どちらでもいいんじゃないかな』

『どんな方法であれ、子どものうちにお手伝いを楽しくさせられるかどうかが大切じゃないかな』

お手伝いをしてもらうこともお小遣いをあげることも、行動そのものよりも理由が大切だと考えたママたちも。「家族の一員だからお手伝いはしようね」「たくさん頑張ってくれたからお小遣いをあげるね」と日常の会話のなかで話すことで、自然と学んでいくのではないでしょうか。行動の理由がわかればお子さんもお手伝いが楽しくなったりお小遣いをもらうのをありがたく感じたりするかもしれません。

お小遣いを報酬制にするか月額制にするかで意見が食い違った投稿者さん夫婦。まずはお子さんのタイプを見極めてからどちらをとるかを決めるのがいいでしょう。どちらものいいところを掛け合わせたハイブリッド案を採用する方法もありますね。いずれにしても、お手伝いをしてもらう理由やお小遣いを渡す理由が子どもたちに伝わることが重要なのではないでしょうか。お手伝いを頼むときやお小遣いを渡すときにさりげなく話してみてもいいかもしれません。

文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・わたなべこ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
お手伝い制お小遣いってだめなの?