<ダサい?過保護?>【後編】「子どもの自転車のヘルメット着用はダサいからイヤ」?いえ、努力義務です
前回からの続き。小5になるママ友の子どもが、ヘルメットを着用しないと自転車に乗ることを禁止されていると知った投稿者さん。小5にもなってヘルメット着用で自転車に乗っていることを「ダサい」「過保護」だと感じたようです。
投稿者さんの声を聞いたママたちは、「ダサいかもしれないけれど、過保護ではない」「子どもの安全を守るためには必要なもの」という声をたくさん寄せてくれました。ところでもうひとつ、気になることがあります。
自転車に乗るときのヘルメット着用は義務なの?
『自転車乗車時のヘルメット着用は義務ですか?』
自転車に乗るときにヘルメットを着用することは、事故やケガから頭部を守るための大切な役割をもっています。ではヘルメットの着用は義務化されているのでしょうか? 気になるところですよね。
子どもが自転車に乗るときのヘルメット着用について明記した「道路交通法第六十三条の十一」を見ると以下のように書かれていました。
『(児童又は幼児を保護する責任のある者の遵守事項)
第六十三条の十一 児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児を自転車に乗車させるときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない』
「努めなければならない」とあるのはいわゆる努力義務というもので、違反しても罰則はありません。しかし児童や幼児を乗せる際には、ヘルメットをかぶらせるように努めなくてはなりませんね。
愛知県では大人のヘルメット着用も「努力義務」に
『13才未満のヘルメット着用は努力義務。愛知県は大人も努力義務になったよね』
ママたちの声にもあるように、愛知県では2021年10月1日より、大人も子どもも乗車用ヘルメットの着用が努力義務とされました。
『交通事故の被害軽減のため、自転車利用者等の乗車用ヘルメットの着用を努力義務とする。(2021年10月1日から)』
自転車にも罰則がある
警視庁のサイトにある「自転車安全利用五則」によると、道路交通法上、自転車は自動車やバイクなどと同じように、軽車両と位置づけられています。
『「自転車安全利用五則」
自転車は、車道が原則、歩道は例外
車道は左側を通行
歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
安全ルールを守る
子どもはヘルメットを着用』
「子どもはヘルメットを着用」は努力義務ですが、万一の交通事故に備えて、親は子どもにヘルメットを着用させましょう。
年齢問わず、自転車に乗るときはヘルメット着用という声
『ヘルメットをかぶっている子多いよ。子どもだけじゃなく、おじいさんやおばあさんもかぶっているよ』
『マウンテンバイクの人とか、自転車が趣味の人もヘルメットをきちんと着用しているよね』
地域差などもあるかもしれませんが、都会・郊外問わず、大人でもヘルメットをかぶっている人が多いという声も寄せられました。
言われてみると、都会の通勤風景を写した映像などで、かっこいい自転車で颯爽と通勤する会社員の人はヘルメットをかぶっていたような気がしませんか? そう考えると、安全のためにも大人から子どもまで、自転車に乗るときはヘルメットを着用するほうがいいのかもしれませんね。
義務や厳罰はないけれど、自転車に乗るときはヘルメット着用を!
『ヘルメットは義務化した方がいいよね』
自転車で事故が起きた場合、頭を守る大切な役割を果たすヘルメット。本来であれば、子どもだけではなくママやパパ、家族全員着用したほうがいいのでしょう。
しかし今までなかった習慣をすぐに取り入れることはとても大変なことかもしれません。せめて、着用している人を「カッコ悪い」とか「ダサい」と批判しない世の中になるといいですね。この機会に、ヘルメット着用だけに限らず、親子・家族で、自転車のルールや安全対策について話し合ってみてはいかがでしょう?
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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