<義母と私を比較しないで!>「母さんは家事と育児が完璧だった」夫の発言に反撃!【後編まんが】
前回からの続き。近年の話です。共働きだというのに家事も育児もいっさいやろうとしない夫に不満をためていました。フルタイムで働きながら家事育児もすべて完璧にこなしていた義母、そしてそんな義母をいっさい手伝わなかった義父を見て育った夫。家事育児はどんなシチュエーションでも女性がやるのが当然だと思っているのです。
そんなさなかに、息子が熱を出して保育園を休むことに。私だけが1週間も仕事を休めません。夫に協力してもらおうとすると……。
夫の言葉で、今までつもりに積もった不満がついに爆発してしまいました。夫に、皮肉たっぷりに言葉をかけます。
「お義母さん、大変だったろうね。昼間は外で働いて、家に帰ったら家事も育児もぜんぶやらなくちゃいけないなんて。まるでATM兼家政婦じゃない。しかも無料の」
ザクッと言い放つと、夫は顔色を変え、こう返してきました。
「そんな風に思ったことはない! ただ、何でうちの母さんが当たり前にできたことが、お前はできないんだ!」
私「無理なものは無理だよ! それに『当たり前に』って……何? お義母さんに対して『いつも大変だな、がんばってるな』とか、感謝の気持ちとか……これっぽっちもなかったの!?」
すると夫はぐっと息をのんで黙り込み、別室へ行ってしまいました。こんな自分勝手な夫に、これからどう接していけばいいでしょうか……? 私は絶望しました。
子どもの体調もすっかり戻り、平和な週末を迎えたところで、夫にあらためて切り出しました。
「あなたは、お義母さんみたいに仕事も家事も育児も完璧にやってほしいみたいだけど……うちの場合は近所に頼れる親戚もいないし、地域のご近所さん同士で子どもを見ていた時代とも違うし……いろいろと状況が違うんだよ。それに、個人の能力の問題もあるでしょう。私には仕事をしながら家事も育児も完璧に、なんてことはムリ……倒れちゃうよ」
夫は神妙な面持ちで聞いていましたが、やがてこう言いました。
夫「え……。でも……昔は景気が良くて、給料も右肩上がりで……今は違うし……それにお義父さんは大企業勤めで年功序列で順調に出世して役職に就いたんだろうし、俺の会社とは規模が全然……いろいろと俺とは状況が違うんだよ」
私「でもさっき、がんばればできるって、状況のせいにするのは甘えだって言ったよね? 私のお父さんにできたんだから、あなたにもできるでしょう?」
夫はぐうの音も出なくなり、黙り込んでしまいました。
それからしばらくして。夫に少し変化が訪れました。
「お米といで」「子どもをお風呂に入れて」と家事や育児をお願いすると、渋々ながらも少しずつやってくれるようになったのです。文句を言ってきたときは、この間の話のときのように真剣に目で訴えます。すると重い腰を上げて手伝ってくれるようになったのです。
家事・育児と仕事を完璧に両立。手際がよく、体力にも恵まれている人は、もしかしたらできてしまうのかもしれません。でも私は同じようにできないし、それを目指さなくていい。夫と協力して家庭を守っていきたいと思っているのです。子どもにもそんな姿を見せたい。そのときの状況や、自分のキャパシティに合わせて、柔軟にライフスタイルの見直しなどして、家族みんなが暮らしやすくしていけたらいいなと思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・Ponko 編集・秋澄乃
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