「俺の飯は?」それとも「大丈夫?」。家事をせず寝ていたら、帰宅した旦那さんはどんな反応をする?
日々、家事や育児に奮闘するママさん、お疲れさまです! なかには、家事育児に加えて仕事もしているママもいることでしょう。二足のわらじどころか三足のわらじです。気力体力ともに尽きてしまいそうになるときも当然ありますよね。「たまには休みがほしい!」「自宅でダラダラと過ごしたい!」という思いが芽生えても不思議ではありません。ママスタコミュニティにこんな投稿が寄せられました。
『夕飯の準備もしないで、洗濯物も取り込んだまま畳まないでそのまま放置してソファで丸まって寝ていたら、旦那が帰ってきたとき心配してくれる?』
ずいぶんと具体的なシチュエーションですが(笑)、ここで投稿者さんが問いたいのは、帰宅した旦那さんの行動・態度のようですね。投稿を読んだママたちは、自分の旦那さんの姿をどう想像するのでしょうか。
そりゃ、心配するでしょう……
『電気もテレビもつけずにいたら心配するんじゃないかな』
『どうしたの? 体調悪い? 寝室で横になりなよー。ごはんは食べられるー? って感じかなぁ』
『どうしたの? 具合悪いの? って聞いてくる』
まずは“常識的”な反応を見せるであろう旦那さんたちです。何もせずに横になっているのが妻でなくても、家族が普段と違う様子でいたら「大丈夫? 体調が悪い?」と声をかけるのは、ごくごく当たり前、自然なことですよね。「まずは心配すると思う」というお宅は、真っ当な家族関係が築けているとも言えそうです。
子どもの世話から家事まで引き受けてくれる!
心配するだけでなく、自らも動きます! という頼もしい旦那さんもいるようです。
『「しんどい? 2階で寝ておいで」と言って全部してくれると思う』
『「どうした?」ってビックリして、あとのことは全部してくれる。子どものことまで全部。そして「寝ておいでよ、あとは僕やっとくから」って、寝室に行くように言われる』
『まず体温と症状を聞かれるのと、子ども達の所在を確認する。そのあと、何も言わなくても手際良く家事育児をやってくれる』
投稿者さんは「具合が悪くて横になっていた」とは書いていません。もしかしたら、ただただ疲れてソファで寝てしまっていただけかもしれません。けれど、ここに出てきた旦那さんたちにとって「理由は関係ない」のです。まずは「寝ておいで」と声をかけ、家事も子どもの世話も一手に引き受けてくれる。何て頼りがいのある旦那さんたちなのでしょう。お見事です!
『「どうしたの? 大丈夫? 体調悪い? 布団持ってくる?」ってアタフタすると思うわ。「ご飯作れなかった」って言ったら「大丈夫! 何か買ってくるけど、何かいる?」って感じだと思うなー。普段はまったく気が利かないけど、体調不良のときは気にかけてくれる』
普段の姿がどうであれ、緊急事態に力を発揮してくれるのであれば十分! ですよね。慣れない台所で夕食が作れないのなら、「何か買ってくる」でも良いのです。その日を無事に乗り切ってくれさえすれば、ママにとっては大助かりです。
心配なのは妻ではなく自分の食事?
頼もしい旦那さんがいる一方で、残念な旦那さんも一定数いるようで……。
『第一声は「ご飯は?」だと思う』
『基本が「俺の飯は?」だね。心配してるのは自分のこと』
『なにしてん? 夕飯は? って言われるわ』
心配なのは、妻の様子ではなく「自分の夕食」なのですね……。腹が立つを通り越して、切なくなるようなコメントです。
『何やってるんだ! って叱責される』
『ため息つかれる。心配なんてされたことない』
「ため息をつかれる」「叱責される」とのコメントには、どういう夫婦関係なんだろう、と心配になってしまいます。しかし、これもリアルな現実かもしれません。
「心配する」のは素振りだけ
さらにはこんな声も聞かれます。
『心配するふりしてイライラしだす』
『どうした? とは言ってくれるけど、「じゃあ俺コレやるね」とは言わない。「洗濯物は明日畳めばいいよ」とか言って気遣うフリして「お前やれ」ということ』
こういう旦那さんの様子も想像できます。取り込んである洗濯物を自分で畳めばすむところを、「明日すればいいよ」とあくまで妻の仕事と捉えて一切手を出さない。こういう人は、自分で食べた食器も「明日洗ったらいいよー」と言ってそのまま放置しそうですよね。
心を入れ替えた旦那さんも!
ここまで読んでいてもため息が出るような「残念な旦那さん」が登場しましたが、改心した人もいるようです。
『何も言わずに気づいた範囲やってくれる。一昔前までは怒鳴り散らしてたタイプなんだけど、心入れ替えたっぽい』
こちらの旦那さんは「心を入れ替えた」そうです! どういう経緯で改心したのか詳しく知りたいところですが(笑)、まったく動かなかった人も、きっかけさえあれば変われるかもしれませんね。自分のことしか考えられない旦那さんをもつママも嘆くなかれ。明るい未来もありそうですよ。
ママの緊急事態に備えた準備は必要
「寝ていていいよと言って、あとは子どものこともすべて引き受けてくれる」という旦那さんは、日常的に家事も育児も参加しているのでしょう。子どもの生活リズムを把握しているだけでなく、食事の準備や片付けだって「お安い御用」なのかもしれませんね。
ママだって人間です。疲れる日もあれば体調を崩す日だってあります。ママが動けない「緊急事態」でも家族が困らないように、ある程度「準備」をしておく必要があるかもしれませんね。こう書きながらも筆者自身「子どもの自立と夫の自立」同時に促していく必要がある、と痛感させられているところです。
文・すずらん 編集・千永美 イラスト・Ponko