<被害者のわが子>「仲良しだった子から執拗な嫌がらせ」学校に行かなくてもいいよ【第3話まんが】
前回からの続き。小学校に上がってからずっと娘と仲良しだったサユリちゃん。3年生になってから急にサユリちゃんが娘に厳しく当たるようになりました。「怖い」「学校へ行きたくない」と言いはじめた娘のミオ。解決方法が見つからないまま1ヶ月ほどが経ったある朝、ついに娘は「今日は学校へ行かない」と強い宣言をしました。
以前から不登校のニュースを見ていても「学校だけがすべてじゃない、今はいろんな選択肢や受け皿もあるし、ムリして学校に行く必要なんてない」と思っていました。それなのに、いざわが子が本当に休むとなると「いいよ」と即答できない自分がいました。
しかし今の状態が一番ツラいのは娘。「わかった。今日は休もう。明日からのことはまた考えよう」と言い、その日はとりあえず欠席して穏やかに過ごしました。すると夜になり、娘は思いがけない言葉を口にしたのです。
翌朝、私は娘の許可を得て担任の先生に電話をしました。
私:「サユリちゃんのことで悩んでいるようです。先生と話がしたいというのでお時間作っていただけますか?」
担任:「そうだったんですね。もしかして昨日のお休みもそのことでしたか? 気づかずすみません。今日の放課後話をします」
私は「娘がうまく説明できるだろうか?」と不安で、何度も娘に「ママはいかなくていい? 泣いちゃうと話せないかもしれないから、説明だけママがしようか?」としつこく聞いてしまいました。しかし娘は「大丈夫、1人でできるから」と私の申し出を断ります。
そして夕方、学校から帰宅した娘は、晴れやかな様子でした。
どうやら担任の先生は学校付きの心理カウンセラーの先生の同席も手配してくれたようです。夜になり先生から娘と話した内容や、トラブルに気がつかなかったことへの謝罪の電話がありました。
先生:「私も注意してみておきますので」
私:「こちらこそお忙しいのにすみません」
私は先生たちが関わってくれたことで一歩前進したように思いました。しかし問題が根本的に解決したわけではなく、サユリちゃんは相変わらず娘にあれこれキツく言ってくるようでした。
ただそれに対する娘の行動や気持ちは、この日をきっかけに一気に変わりました。「なんでそんなこと言うの!」と。なんと、サユリちゃんへしっかり言い返せるようになったのです! 娘の変化に驚きとともに感動した出来事でした。
第4話へ続く。
脚本・rollingdell 作画・うーにゃ 編集・井伊テレ子