<夫のランチ事情>パンとお菓子が大好きな夫「幕の内弁当は贅沢」と家族に嫌味を連発【後編まんが】
前回からの続き。これは近年の出来事です。食べ盛りの息子2人とお昼に幕の内弁当を食べた日のことです。子どもたちはボリュームたっぷりのお弁当を喜んで食べてくれました。私も久々に人様の作った料理を楽しめた良い食事となりました。
帰宅した夫が私たち3人がお昼に幕の内弁当を食べたことに気づき嫌味を言ってきました。
まるで「パンしか食べさせてもらえていない自分は可哀想」と言わんばかりの口ぶり! (ちゃんとお昼代は毎朝渡しているのに。パンを選んでいるのは自分でしょう!?)とイライラしてしまった私です。
次の日の朝。私は、息子たちと一緒に食べた幕の内弁当を完全コピーした豪華なお弁当を作りました。
私:「でも?」
夫:「みんなの食べた幕の内弁当に対して贅沢とか言って悪かった。俺にはやっぱりお昼代をもらって、自由に自分の好きなものを買うスタイルがあっているみたいなんだ。毎日、“これを食べないと”っていう見えない圧があって……お弁当はありがたかったんだけれど、俺には合わないみたい。あとはやっぱり食べる場所問題。部下は会社の人たちといたくないというタイプが多くてさ。で、俺も女子社員の集まっている休憩室でこの3日間、食べたんだよ」
はあ〜と深いため息をついて夫は話を続けます。
夫:「……女子社員は休憩室で愚痴を言うことを午後の仕事へのエネルギーとしている人が多いみたいで。俺が休憩室にいると思うように発散できないらしく……。午後の業務中イライラしている女子社員が増えて、仕事がやりにくいんだ」
正直に心の内を話してくれた夫。結果的に3日間、気まずい空気の中で健気にお弁当を食べてくれたことになります。その頑張りを想像すると胸に迫るものがありました。
夫:「よかった~。結局ロールパンの味が懐かしくなっちゃって(笑)。でもママの手作り幕の内弁当、女子社員みんな絶賛していたよ」
パンへの愛がすごすぎ! と思いましたが、夫はやっと自分がマズイことを言ったことに気付いてくれたようです。(女子社員からのお褒めの言葉は私としてはちょっぴり嬉しかったです)
幕の内弁当生活作戦が終わったわが家にまた日常が戻ってきました。もう私たちが食べたものを気にしなくなった夫。なぜならパンを買って残りのお金をお菓子代に使うことが夫の生活にとって大事なルーティンなのだと、本人が気付いたからです。以上でわが家の「ちょっとした騒動」は幕を閉じました。
ロールパンとお菓子をこよなく愛する夫が大黒柱のわが家。何はともあれ、いつも家族のために働いてくれて感謝しています。これからも家族の健康面もカバーしつつ、しっかり夫を支えていくつもりです! ちなみに、今度は休日に「家族みんなで」お弁当屋さんのお弁当を食べようと思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・たろむらこわか 作画・べるこ 編集・秋澄乃