PTA経験者が教える、おすすめの役割は?大変だけどやり甲斐もあるのは、あの委員!
年度が変わるたび「ああ、またあのシーズンがやってきた」とブルーになってしまう……子どもを園や学校に通わせているママであれば、おわかりですよね? PTAの役員決めです。未経験者にとっては”なんだか大変なもの”というイメージが先行し、実態がよくわからないこともあるようです。
PTA役員経験者が回答した、あるアンケート調査の結果が公表されました。テーマは「大変だった!」という役割、さらに「やってよかった!」という役割などについて。「もし自分が選ばれたら?」と戦々恐々としているママにこそチェックしてほしい、体験談が並びました。
「やってよかった」TOP3は学年委員、広報委員、PTA副会長
調査を行ったのは、主婦求人サイト「しゅふJOBパート」を運営する「株式会社ビースタイル メディア」です。
まず聞いているのは「これは大変だった」という役割について。結果はこちらです。
もっとも多かったのは「学年委員(15.4%)」でした。学校によって仕事内容は違いますが、簡単にいえばその学年の取りまとめ役。たしかに大変なことが多そうです。
第2位は「PTA副会長(9.7%)」。サブ的な役割ほど、実務が多いのかもしれません。第3位は「広報委員(9.5%)」でした。
次に聞いたのは「やってよかった」と思う役割について。こちらが、その結果です。
最多は「学年委員(18.4%)」。第2位「広報委員(11.8%)」と第3位「PTA副会長(9.2%)」は順位入れ替わりがありますが、「大変だった」と回答した役割とほぼ変わらない結果です! なんだか矛盾しているように思えますが、大変な役割ほどやり甲斐もあると考えることができそうです。
「おすすめの役割」TOP3と、その理由は?
調査では「おすすめの役割」についても聞いています。実はこちらの調査でも、TOP3は第1位「学年委員(18.6%)」、第2位「広報委員(10.4%)」、第3位「PTA副会長(6.4%)」でした。ママたちが各役割をおすすめする理由を紹介しましょう。
【学年委員】
調査結果によれば、大変さもやり甲斐ももっとも大きい役割です!
『学校行事の把握、子どもたちの様子がわかる。クラスレクなどで交流、情報交換、共有ができる』
『一番集まりが少なく、負担がないから。どんな活動であれ、多少の仕事や家庭の犠牲はつきものだと感じている。仕事をしていないのなら、学校や子どものために活動している自負を感じられる人もいると思う』
【広報委員】
PTAの広報誌作りなどをする役割です。一般の保護者は見学できないイベントの取材などで、ちょっとした特権気分を味わえることも?
『子どもたちの様子が、一番よくわかる委員だと思います。新聞作りや行事、先生方との関わりなど楽しく活動できました。ただ、活動量はおそらくもっとも多いです』
『体育祭などの行事で、一般の保護者は入れない場所で写真が撮れる。広報誌のレイアウトなどは業者に任せるところが多いので、あまり作業もないから』
【PTA副会長】
PTA本部の仕事だけに、やることはかなり多そうです。ただサブ的な役割なので、会長よりはまだ気がラクなのかもしれません。
『会長のサポート業務で他に比べればやることは多いですが、物事の決定権があるのはやはり副会長以上。やりがいはあります』
『会長は何かと前に出ないといけないけど、副会長は影の力持ち的存在。感謝されます』
経験者の声からわかる「PTA活動って、辛いだけじゃない」
ママスタコミュニティにも「PTA役員をやってみてどうだった?」と、尋ねるトピックがありました。先に挙げたアンケート調査で上位に入った役割を経験した、ママたちのコメントを拾ってみましょう。
【学年委員】
『じゃんけんで負けて学年委員長をやったけど、まわりのフォローもあって無事終えることができました。話すことが苦手だったので、学年行事や懇親会の司会をするときは台本を作りました。楽しいとまではいえないけど、それほど大変ではなかったです』
【広報委員】
『広報を経験。載せる写真やアンケートだけを用意すれば、レイアウトなんかは全部業者がやってくれラクだった。壁新聞コンクールも、2日で作り終わったし。ただ、広報委員長は大変だったと思う』
【PTA副会長】
『副会長を2年、会計を1年。大変だったよ。正社員で働いてるから、副会長のときは時間を作るのに苦労した。会計のときは何100万円も入った通帳の管理が怖かった。でもいろいろな経験ができたし、やってよかったと思う』
もちろん「もうやりたくない!」という声もありましたが、「やってよかった!」というコメントも少なくありませんでした。
未経験のママにとって、PTA役員には否定的なイメージがあるかもしれません。しかしこうしたコメントを見る限り、ただ辛いだけの役割ではなさそうです。
PTA活動を楽しめるか否かは、周りのメンバー次第?
ちらほらあったのが、経験者のコメントにもあったように「トップに立つ役割は大変そう」という声です。ではその中でも一番のトップ=PTA会長を経験したママは、やってみてどう感じたのでしょうか?
『癖の強すぎる校長だったときに、会長をやった。保護者や役所の人たちにまで、「大変だね」と心配してもらった。校長には「会長にだけ話すけど」と無理やり秘密を共有させられたり、「PTAを退会したい」という保護者の対応を丸投げされたり。本当にいろいろあったけど、なんとか頑張れたのはよいメンバーに恵まれたおかげ。楽しかったよ』
『クジ引きで会長に当たってしまったときは、泣いて泣いて。プレッシャーが半端なくあったけど、やってみたら友達もできたし、学校のこともわかって楽しかった。もう1年やってもよかったかな、とさえ思う』
大変なのは事実ですが、それだけ充実感を得られるようですね。ただし、これは他のメンバーに恵まれたママたちのケース。業務自体より人間関係に苦労したママは一定数おり、「一緒にやるメンバーで9割決まると思う」というコメントも。
役割の内容はもちろんですが、それ以上に重要になりそうなのがメンバーの顔ぶれ。もしPTAで何か役割をやることになりそうならば、可能な範囲でまずはメンバーの雰囲気をチェックしておきたいですね!
方法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:422名
実施日:2021年4月17日~4月23日
対象者:求人サイト「しゅふJOBパート」登録者
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