JOY×わたなべ麻衣:第7回「何があっても絶対に感情的にならない。そのワケは?」
タレントのJOYさん、奥様でタレント・モデルとして活躍しているわたなべ麻衣さんのインタビュー7回目。実は二人は出会ってからの3年間、結婚、妊娠、出産というビックイベントを迎えながらも、まだ一度もけんかをしたことがないと言います。そこにはちょっとした‟伝え方の工夫“があるのだそう。詳しく伺ってみました。
付き合ってから一度もけんかをしたことがない
――お二人はけんかしないんですか?
JOYさん:言い合いというのは、一度もないです。口を聞かなかった日もないし、気まずい日もなかったです。唯一気まずいなと思ったのは、僕がインスタで間違えて知らない女の子のアカウントをフォローしちゃったときです。しかも運が悪いことにちょっと変なアカウントだったから、「なんでこの子をフォローしたの!?」と麻衣ちゃんをイライラさせちゃいましたね。
わたなべ麻衣:私はこれまでの恋愛では付き合う人とは、かなり激しくけんかをしていたんです。絶対に折れないし、なんだったら「どうやって相手を言い負かしてやろうか」ということを考えるくらいでした。そのため前に付き合っていた人たちとは、けんかをして連絡を取らないのは日常茶飯事でした。
それに対して、JOYくんは何をしてもまったく怒らないんです。だからそもそもけんかにならないんですよ。それになんでも言い合える関係だから、ため込む必要がないんですよ。
今までだったら「ここを直してほしいな」と思っても我慢して……爆発する! みたいな感じだったんですね。でもJOYくんは、私が言ったら受け止めてくれるし、すぐに直してくれるんです。それでため込むことがなくなり、けんかにならなくなったんです。
JOY:言い方だと思うんですよね。たとえば麻衣ちゃんが床を掃除したあとに、目立つ汚れが残っていたとしますよね。そんなとき「ここ汚れてるじゃん!」といわれたらカチンとくると思うんです。でも「あれ? 麻衣ちゃん。ここけっこういい感じに残しているけど、これはアートかなにか? 写真撮っていい?」と、笑いに持っていくんです。
わたなべ麻衣:そう! JOYくんはいつもそうやって笑いに変えてくれるんですよ。そんな感じで常に笑わせてくれるから、イライラするどころか笑顔になっちゃって。私は、彼と出会って本当に変わりました。
JOYくんと出会えて自分が成長できた
JOY:うちの父親がそんな感じだったんですよ。いつも母のことをほめて、母が一番かっこいい、母が一番素敵だと言っているんです。そんな父の影響は大きいかなと思います。
それに、僕は怒りという感情を恥ずかしいと思うんです。街でキレている人を見ると「なんでそのテンションになれるんだろう」と思って、笑っちゃうんですよ。もちろん僕もイラっとすることはあるし、怒ってもいいと思うんですけど、怒りの感情をぶつけても何も変わりませんよね。
それどころかお互いに怒りの感情をぶつけて嫌な空気になってしまう。でもほんのちょっと言い方を変えたら、気持ちよく相手の話に耳を傾けられることって多いと思うんです。
――JOYさんも麻衣さんも、お互いに尊敬しあっていますよね!
JOY:めちゃくちゃ尊敬してます! これも相性だと思うんですけどね。
わたなべ麻衣:今まではいかに相手を言い負かせるかみたいな感じだったんですが、JOYくんと出会えたから変われました。
産後のイライラ。そんなときはどう気持ちを落ち着かせる?
――出産後はホルモンバランスが崩れやすく、イライラすることもありますよね。そんなときはどうするんですか?
わたなべ麻衣:「ごめん、今日はちょっとイライラしてて」と言ってます。
JOY:そんなときは「OK!」という感じです。僕はまったくイラつかないです。麻衣ちゃんはなんでも楽しんでくれるから、本当に毎日が楽しいです。もちろん口げんかをしたら、絶対に怖いし勝てないと思います。だから絶対に戦わない。麻衣ちゃんが怒ったら広島弁で「じゃけん!」と怒鳴られちゃうから、僕、怖くて泣いちゃう(笑)。
(編集後記)
一度もけんかをしたことがないというJOYさんとわたなべ麻衣さん。「JOYくんと出会って変わることができた」という一言が印象的でした。どんな夫婦でもつい夫に対して、妻に対して、イライラしてしまうことはあると思います。そんなときイライラをどうしたらユーモアに変えられるか、考えてみるのもよさそうですね。次回はついに最終回。ある接し方をしていたら、子どもとの遊び方がとっても上手になったそうですよ! お楽しみに!
取材、文・長瀬由利子 編集・井伊テレ子