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JOY×わたなべ麻衣:第5回「女性には勝てない。妻の妊娠、出産を間近で見て感じたこと」

第5回_1
タレントのJOYさんと、同じくタレントでモデルのわたなべ麻衣さん夫婦へのインタビューもこれで5回目。「子どもも欲しくないし、結婚願望もゼロだった」と語る麻衣さんですが、結婚後に変化はあったのでしょうか? 夫であるJOYさんが、妊娠中の女性や子育てをするママと生活を共にする旦那さんに伝えたいことについても、伺ってみました。

二人の子どもがいる楽しい未来を思い描けた

――わたなべ麻衣さんは、結婚願望がなく子どもも欲しいと思っていなかったんですよね。結婚してその考えに変化はありましたか?

わたなべ麻衣さん(以下、敬称略):変わってきましたね。「結婚願望がゼロだった」(第3回目インタビュー参照)というお話をしましたが、子どもも欲しいと思ったことがなかったんですよ。JOYくんと付き合うようになってから、二人で一緒に出掛けたり、いろんなことを話したりすることがとっても楽しくて。結婚してもきっとこんなたわいないことで笑ったり、喜んだりするんだろうな、と未来が想像できるようになったんですね。

そこに二人の遺伝子が入ったら、さらに楽しくなるんだろうなって思えてきたんです。それからですね、「JOYくんの子どもだったら欲しいな」「子どもがいたらいいな」と思えるようになったのは。

JOY:実をいうと、僕も元々子どもってそんなに得意ではないんですよ。どう接したらいいのかわからなかったから。とはいえ、自分の子どもは欲しいという気持ちはあったんです。特に麻衣ちゃんとの子どもだったら楽しいだろうなと思ったんです。
生きるモチベーションが増える! そんな感じ(笑)

僕、テレビではいつもはしゃいでいるイメージかもしれませんが、実際はあまり社交的じゃないです。家の中がすべてでした。だからこそ、人生を彩る子どもがいたらいいなと思ったし、子どもは僕にとってすごく大きな存在になるだろうと思ったんです。

妊娠判明。「幸せだなぁ、と思ったら泣けてきた」

――妊娠がわかったときはどんな感じだったんですか?

わたなべ麻衣:体調が悪くて病院に行ったんですけど、食中毒だろうといわれて薬を処方されました。でもそれを飲んでも全く気分がよくならなくて。「もしかしたら妊娠しているかも」という話になり、JOYくんと二人で調べようとなり、動画を撮ることにしたんですよ。

JOY:彼女が妊娠検査薬を持ってトイレに行き、結果が出るまで3、4分あったんですけど。その間、もう僕はドキッドキでした。「赤ちゃんができていてほしい!」という気持ちと、「まだできていないかもしれないから、ぬか喜びするな!」という気持ちで、飼い猫を抱っこしながらソワソワ待っていました。

わたなべ麻衣:そのあと、妊娠していることが判明したんですが、そのときJOYくんは私よりも先に泣いていました。もう号泣!

JOY:「幸せだなぁ!」と思ったら泣けてきて……。なんでも残しておこうと話したんだよね! 出産のときはもちろんのこと、誕生日もなんでもない日常も全部動画に撮って残しておきたい。子どもが大きくなったら一緒に見たいんです。
子どもが反抗期になって生意気になったとき、「あなたはまだ小さくて、お父さん、お母さんがいないとなんにもできなかったんだぞ」と言いたい(笑)。

トイレが大親友。つわりがつらすぎて何も食べられない

――麻衣さんは、妊娠中つわりはひどかったのでしょうか?

わたなべ麻衣:毎日毎日、本当にきつかったですね! つわりで気持ちが悪くて、なにも口にできなくて、今日はグミだけ、今日はコメをつぶせば食べられるという感じでした。でも、それさえも食べたら吐いてしまうときがあったんです。

JOY:近くで見ていても、本当に麻衣ちゃんはつらそうでした。そのとき男ってなにもできないんですよね。トイレで吐いているときに「大丈夫?」って背中をさすって声をかけてあげるだけ。

わたなべ麻衣:当時は、トイレが大親友になっていましたね(笑)。
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「父親学級をやりたい」我が子誕生で変わった

――麻衣さんは、妊娠したときお仕事もされていたんですよね。大丈夫でしたか?

わたなべ麻衣:テレビの生中継をやっていて朝4時起きの日もあったんです。でもちょうど新型コロナが流行りだした関係で、ほとんどの仕事が一時的になくなったんですよ。その時期はつわりがひどかったので、自宅で休むことができたんです。

――家事はどうしていたんですか?

わたなべ麻衣:家事は、基本的にはJOYくんがやってくれたんですよ。ただ彼は料理だけできないので、そこは出前などを頼っていました。

JOY:奥さんが妊娠して体調悪いんだから、普通は家事をやりますよね。逆に奥さんが妊娠しているのに家事などをやらない男性を見ると「なんでやらないんだろう」って思います! もちろん僕も仕事はあるけど、彼女は子どもを妊娠しているんですよ。男には絶対にできない。

父親学級で伝えたい「出産の大変さと育児の楽しさ」

――JOYさん主催で父親学級などをやったらどうですか?

JOY:やりたいですね! 男性で、奥さんが妊娠しているのに家事を手伝わないっておかしくない!? それを「家事は女の仕事だ」とか「俺は仕事があるから」「会社の付き合いがあるから飲み会に行かなきゃいけない」とか、意味がわからない!
第5回_3
わたなべ麻衣:一昔前は、亭主関白の人も多かったですよね。でも今はそうじゃなくなってきています。それなのに育児に関してはお母さんがメインで、お父さんがサポートと考えている人は、いまだに多いですよね。「サポートってなに? 二人の子どもでしょ」と思うんです。

JOYくんが家事や子育てに積極的にかかわるのはすごくありがたいと思うけど、反面当たり前だとも思うんです。まわりのママたちから「JOYくん、すごいね!」と言われるたびに、「ほかの家庭の旦那さんは、そんなに育児にかかわってないのかな」とびっくりしました。

JOY:二人の子どもであるから、お互いに協力するべきですよね。それに女性はおなかの中に命を宿して、それだけでもすごいのに、食事も食べられずずっと吐き続けているのを見ていたら、子どもを産んでくれただけで相当な仕事をしてくれたわけでしょ。本当にすごいことだと思ったんです。男性が女性に勝てない理由もわかりました。俺ら男子が妊娠や出産に耐えられるのかといったら無理なんですよ。

出産後の女性の体は予想以上にボロボロ

わたなべ麻衣:毎日体型は変わっていくし、産んだら産んだで皮膚はたるむし、髪は抜け落ちる。出産前までは、肌にも体型にもすごく気を使ってきたのに、子どもを産んだことで全部を手放すことになるんです。それくらいの覚悟で産んでいるんです。だからもっと感謝しろーって思うんです(笑)。

出産直後は、髪も乱れて肌もボロボロ。目もうつろ。そんな状態なのに、JOYくんは「きれいだ」と言ってくれたんですよ。「子どもを産んでくれたことがすごく尊い」って。この考え方を世の中の男性がもってくれたらそれだけで奥さんは癒されます。またお互いに支えてくれる相手に感謝が生まれ、もっと子育てを楽しめるようになるんじゃないかなと思います。

(編集後記)

マタニティライフは、人によってつわりが軽かったり重かったりします。しかし妊娠していないときと比べて、女性は明らかに体調が悪い日が増えていきます。そのつらさを女性がいってもなかなかわかってもらえない場合も多いのですが、男性であるJOYさんが、奥様の麻衣さんの妊娠を間近で見たことを語ってくれたことは大きかったんじゃないかと思います。次回は妊婦が陥りがちなマタニティブルーの乗り越え方や初めての育児について、お話を伺っていきます。次回もお楽しみに!

取材、文・間野由利子 編集・荻野実紀子

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