子どもに鍵を持たせる予定なら知っておきたい!?ママたちの鍵っ子体験談
子どもが小学生ぐらいになると、働きに出ようかなと考えはじめるママも多いことでしょう。ママの帰宅が子どもの帰宅に間に合わない可能性を考えて、子どもに自宅の鍵を持たせるケースも珍しくはありませんよね。そのような子どもに鍵を持たせる「鍵っ子」について、あるママから質問が寄せられました。
『自分は「鍵っ子」だったよって人いる? 何歳の頃から、どのくらいの時間留守番をしていましたか? 実際に鍵っ子だった人って寂しかったり留守番をさせていた親を憎んだりとかしますか? 他に留守番体験で実際に危ない思いをしたことなどがあったら教えてください』
子どもに鍵を持たせることについては心配なことも多いですよね。子どもが学校から帰るまでに仕事が終わればいいのですが、なかなか希望する時間帯の仕事が見つからなかったり、突発的な残業のせいで子どもの帰宅に間に合わなかったりなんてこともあるでしょう。
子どもと鍵にまつわるさまざまな体験談を、ママたちの声から見てみましょう。
私も「鍵っ子でした」と語るママたち
『小学校低学年のころから鍵っ子。シングル家庭で母が看護師だったから夜勤もしていて、夜もいない日があった』
『小3くらいから鍵っ子。母親の帰りは19時くらい。長期休みも朝から夜まで留守番をしていた』
『うちの母親は正社員勤務で、私は学童も入れてもらえず小学1年からずっと鍵っ子だった』
ママたちから寄せられた声には、小学校低学年から親に鍵を持たされて「鍵っ子」になっていたというものが目立ちました。筆者もシングル家庭で母親が働いていたため、学童には入らず小学校低学年から鍵を持たされていた「鍵っ子」仲間です。
住んでいる場所によっては鍵もかかっていない!?
『小学校から高校までずっと鍵っ子だったけど、田舎だから正確には鍵をかけていなかった(笑)』
『うち、田舎だったから鍵なんてかかっていなかったけど、小学校入学前後から留守番をしていたよ』
田舎だからと語るママの声に目立ったのは、「鍵をかけていない」ご家庭の多さについてでした。近隣に祖父母が住んでいたり、祖父母と同居しているので鍵がいつも空いていたりするなど、さまざまなパターンがあるようですね。住んでいるエリアの治安状態やコミュニティの関係性に寄っては、玄関の鍵をかけないという所もあるのでしょう。
ママたちが鍵っ子時代の体験談
ママたちから寄せられた、鍵っ子時代のさまざまなエピソード。思わずクスっと笑ってしまうような話から怖い話までバリエーション豊富です。今後お子さんに鍵を持たせる予定のママたちの参考になることもあると思いますので、ぜひチェックしてみてください。
鍵を忘れると大変
『鍵をランドセルに入れ忘れて、鍵が開けられずに外で泣いていたら、向かいのマンションのおじさんの家に招かれてノコノコついていったことがある。幸い本当に私を心配してくれていたいいおじさんだったけど、今思うと怖い』
『よく鍵を忘れて学校へ行っていたから、親が帰るまでの数時間家の前に座っていた。変なオジサンが家の前に車を横付けして、「乗る?」と声をかけてきたから逃げたことはある』
子どもに鍵を持たせる場合、一番困ることといえば鍵をもたせ忘れることや、鍵を紛失してしまい家に入れない問題かもしれません。家族の帰宅があまり遅くなければいいですが、何時間も子どもが家の外で待つとなると危険なことも起こり得るかもしれません。
『3年生くらいのときに帰宅したら知らない女の人が和室にいて。「お母さんの友だちなの。待たせてもらうね」って言われて一緒にトランプとかして遊んでいた。ラムネくれるって言うから食べようとしたときに、兄が呼んだ警察の人がちょうどふすまを開けたんだよね。そのラムネはなんかの薬だったみたい。兄が泣きながら「1人にしてごめん」って言っていたことを今でも覚えている。本当に知らない人だったから何故うちにいたのかはいまだにわからない』
このような体験談を寄せてくれたママのご家庭は、当時は家の鍵はかけないことが当たり前で、鍵がかかっていない家で子どもがお留守番をすることが日常だったそうです。鍵が開けっ放しの場合、誰かが先に家に入り込んでいる可能性もあるということですね……。
『友だちは家に入るとき、一緒に知らない男の人が入ろうとして。たまたま近所の人が見かけて助けてくれたけど、その一件以降、数日は凄く怖がっていたし、近所の友だちに家までついてきてもらっていたよ』
たとえ鍵をかけていても、家に入ろうとしたときに一緒に押し入られたり、来訪者が言葉巧みに誘導して子どもが自ら他人を家に上げてしまったりする可能性もあります。このような点についても、子どもにもきちんと話をしておき、親子で防犯意識を高めておく必要がありそうですね。
予想外の事件・事故も起こる
『お腹が空いてグリルで何かを焼いていたら、火柱が上がり消防車を呼んだことがある。大きいマンションだったから消防車が10台くらい来ちゃって、結構大騒ぎになった』
『小3のときに、気分が悪くて玄関に入った瞬間に吐いちゃって。そのまま倒れて玄関で寝ていたときはツラかったなあ』
子どもだけで家にいると、体調不良のときに発見が遅れたり、火事などの想定外の事故が起こったりするなど、さまざまな事故や事件が起きてしまうケースもあるようです。子ども自身に、何を触ったらどうなって、どのような危険が起こるのかも事前に話しておく必要がありそうですね。
「おかえり」と言われる家庭が羨ましかった
『小1から鍵っ子。寂しいより怖くて早く帰ってきて欲しかったなあ。友だちの家はいつもお母さんがいて、手作りのおやつがあって……。ドラマみたいで別世界に見えた。だから「自分もこんなお母さんになりたい!」と思っていて、今は念願かなって理想の母親をやっているよ』
『「ただいま」って言ったら、「おかえり」と言ってくれる人は欲しかったな。親を憎んだりはしていないけど、お母さんが夕方にいる家庭は羨ましかった』
『学校から帰って、夕方5時くらいに仕事の終わった母が帰って来るまでずっと一人みたいな感じだった。危ない思いをしたり恨んだりはなかったけど、専業や時短パートで学校帰宅後に家にお母さんのいる友だちが正直羨ましかった。そういうお母さんっておやつを手作りしている人もいたから余計にね』
幼心に感じた寂しさ。ひとりでお留守番も気楽で楽しいと思う反面、やっぱり「ただいま」と言ったら誰かに「おかえり」と言ってもらいたかった。だからよその家庭が羨ましかったという声も少なくはありませんでした。
怖いとか寂しいとかばかりでもない
『私が「ただいま」って言うと飼い猫が「ニャー」って出迎えてくれていた』
『宿題をした後、毎日絵を描いたり漫画を描いたり読んだり。他にもアイスを食べながら夕方のアニメを見るとかしてすごく寛いでいた。学校に残って仲のいい友だちとずっと喋っていることもあったなあ。とにかく1人が大好きで母と姉が出かけようって言っても自ら留守番をしていたぐらい(笑)』
子どもの性格によってはひとりでいることが楽しい子もいると思います。もちろんそのような子たちが100%寂しくないかと言われると、断言することはできません。しかしお留守番をすることでひとりの時間を満喫し、ストレス発散ができている可能性もあります。
飼い猫がお出迎えしてくれた話には、なんだか和んでしまいませんか? ひとりのようでひとりじゃない。飼い猫が寂しさを紛らわせてくれていたのかもしれませんね。
ママたちの鍵っ子体験から見えてきたこと
『危険と思われるものは防止をして、あとは子どもたちを信じるしかないですね』
ママたちのさまざまな体験談を知った投稿者さんは、このような言葉で最後を締めくくっていました。
子どもに鍵をもたせたり、子どもだけで留守番をさせていたりすると、親としては不安はつきないかもしれません。しかしできる限りの危険対策をおこない、留守番のルールを親子でしっかり決めたら、あとはお子さん自身を信じてみてはいかがでしょう。
子どもは寂しい思いなどを隠してしまうかもしれませんので、親子で一緒に居られる時間にはたっぷり甘えさせてあげることも忘れないでくださいね!
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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