もう2度と食べられないなんて!本当は今も食べたい、思い出の味はありますか?
ある投稿者さんがママスタコミュニティに
『もう1度食べたいけど、もう2度と食べられないものはありますか? 私は子どもの頃、姉が作ってくれたインスタントの焼きそば』
と投稿してくれました。投稿者さんはつづけて
『ところどころ少しこげていて、ソースが混ざっていなかったけど、とても好きだった。今は姉も私もうまく作れるようになったから、もう食べられない。また食べたいな~』
と理由も教えてくれました。お姉さんが妹である投稿者さんのために、一所懸命作ってくれた「お姉さんとの思い出の味」とも言えそうですね。ママたちからも「食べたいのに食べられなくなってしまったもの」が続々と寄せられました。
記憶に残る味が恋しい!食べられなくなった理由とは?
懐かしい学校給食
『小学校のとき、先生が教室のストーブの上で焼いてくれた給食のときにあまったパン。あまったご飯をおむすびにしてくれたのもおいしくて、おかわりするのは争奪戦だった』
『給食のインディアン焼きそば。味付けはどうなっていたんだろう』
学校給食のメニューのなかには、誰しもお気に入りといえる思い出の味があったのではないでしょうか。家で食べたら「普通」だと思う味でも、教室で友だちとワイワイ食べるとおいしく感じられるのは、学校給食の醍醐味かもしれません。
海外で食べた忘れられない味
『フィリピンで食べたウシガエルのから揚げ』
『オーストラリアのエアーズロック近くにあるレストランの味。メニューが理解できず適当に頼んだけど、感動的なおいしさだった』
『大学時代に旅したエジプトで食べた屋台料理。場所もはっきり覚えてないし、エジプトまで行く時間もないけど、子どもたちが自立したらまたフラッと行きたいな』
海外旅行先で現地の料理を食べることも、楽しみの1つ。歴史や文化が異なる国で出会う、はじめての味に世界の広さを感じたママもいるでしょう。日本では食べられない味を思い出すと、旅行先の情景も一緒に浮かんできそうですね。
近所にあった店がもうない
『近所にあったお弁当屋さんのから揚げ。すごくおいしかったけど、店主さんが引退して閉店しちゃった』
『近所にあった店の肉うどんが絶品でした。店はなくなっちゃったけど、おばちゃん元気かな?』
筆者にも今はなき、お気に入りの飲食店がいくつかあります。メニューや店の様子を思い出すと必ず店主の顔も浮かび、ノスタルジックな気持ちになることも……。おいしさを感じるのは、味だけが要素ではない気がします。
販売終了になってしまった
『チョコレート菓子の「ポルテ」。冬の楽しみだったのにな』
『東日本での販売が終了してしまったスナック菓子の「カール」』
『食べものではないけど、学生のころ紅茶系飲料の「TeaO(ティオ)」が大好きだった。もう見かけないから買えない』
東日本で販売終了となった「カール」は、子どものころに食べていた懐かしのお菓子といえる方もいるでしょう。ほかにもアイスやお菓子など、販売終了となった商品を手にできず悲しいといったコメントも寄せられていました。メーカー側にも事情があるとはいえ、ある日突然販売中止となったときの喪失感は、思いのほか大きいですよね。
アレルギー反応や体質の変化
『生卵を食べると、お腹をくだす体質になってしまった。卵かけご飯やすき焼きで、生卵を食べたい』
『牡蠣。好きだから食べたいけど、中毒をおこした。火を通しても一切食べられなくなり、残念で仕方ない』
『エビとカニ。ある日突然、甲殻アレルギーを発症して救急搬送されました。エビやカニのおいしさを知っているから、2度と食べられないのが悲しい』
以前は食べられた食材が、アレルギーの発症などを理由に突然食べられなくなったママもいるそうです。おいしさを知っていながら食べられないのは、考えるだけでつらいですね。
叶うなら家族が作ってくれた「思い出の味」をもう1度食べたい
他界してしまった、もしくは事情があって作れなくなってしまった祖父母や両親が、作ってくれた味をあげている方もいました。
祖父母が作ってくれたもの
『もういない祖母が大きい釜で炊いたご飯の残りに水を入れて「お米1粒に神様が3人いるからね」って言いながら、木のしゃもじで食べさせてくれた残り飯。家の釜についたご飯粒に水をかけて食べると思い出すけど、祖母のとはなんだかちがう』
『私が子どもの頃、元気だった祖母が初夏に作ってくれた「シソジュース」。私が高校生の頃には祖母も作らなくなり、数年前に亡くなった』
『亡き祖母が作ってくれた、蒸し器で作るモチモチのお赤飯。自分でも作るけど祖母みたいにはできないし、和菓子屋さんで蒸かしたお赤飯を買ってきても祖母のほどおいしくない。祖母が元気なうちに、きちんとした細かい作り方習っておくべきだったな』
『祖母が作ってくれたおはぎ。「おいしい」と言ったら30個も作ってくれた。食べきれなかったから学校に持っていって、部活帰りにみんなで食べた。愛情深い人でした』
『祖父が作ってくれた「タケノコご飯」。コリコリした鶏肉といい感じに歯ごたえのあるタケノコが、本当においしかった。冷めたらさらにおいしい。祖父は健在だけど、認知症が進行してもう作れない。会うたびに「おじいちゃんのタケノコご飯美味しかったよ」って伝えている。いつか私のことも忘れてしまうのかな。私は祖父のことも、タケノコご飯の味も一生忘れない!』
思わず涙がこぼれそうな、心あたたまるエピソードも寄せられました。家族が元気なうちは当たり前のように食べていたのに、もう2度と食べられないとなると、食べたい気持ちがより大きく膨らみそうです。今ほど便利なものがなかった時代を生きた祖父母世代は、時間をかけて丁寧に料理を作ってくれていた気がします。祖父母との思い出の味、いつまでも忘れずにいたいですね。
子どものころから食べていた父母の味
『母が作った白菜の漬物と炊き込みご飯が食べたいけど、亡くなったから絶対にムリ』
『母の手料理。何をどう頑張っても、母の味にはならない。天国から作りに来てくれないかなぁ』
『食べられるのが当たり前と思っていたときはわからなかったけど、母のご飯は最高だった!』
『母が作ってくれたご飯。母が亡くなった後、私が作ったご飯を食べた兄が「母ちゃんの味だ」って言ってくれてうれしかったな』
『自営でレストランのコックだった父のカツカレーとオムライス、チキン南蛮。父は心筋梗塞で、ある日突然亡くなったけど、亡くなる前に作ってくれたグラタンが冷凍してあった。亡くなった数日後にみんなで食べた。悲しいけど思い出の味です』
この世にいなくなってしまった人が作ってくれた手料理。「レシピを聞いておけばよかった」とのコメントもありました。「コレぞ!」と思う味は、作ってくれた人が元気なうちに作り方を聞いておけるといいですね。またママたちから寄せられた「母の手料理」のコメントに、母の偉大さも感じました。毎日頭を悩ます食事作りも「いつか子どもの思い出の味になるかもしれない」と思うと、張り合いを感じられるかもしれません。
味の記憶はエピソードつきのステキな思い出
もう1度食べたいのに食べられないものを思い出すとき、食べ物の味だけでなく、そのときの情景も頭に浮かびますよね。一緒にいた人の表情や交わした会話、香りや場所の様子などさまざまな記憶がよみがえってきそうですし、思い出の味もより鮮明に思い出せそうです。もう食べられないと思うと寂しさや悲しさが募ってしまいます。しかし自分だけのとっておきの思い出は、いつまでも色あせることなく心のなかに生きつづけることでしょう。あなたには「もう1度食べたいけど、2度と食べられない大切な味」はありますか?
文・rollingdell 編集・藤まゆ花 イラスト・森乃クコ
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