親にしてもらえなかったこそ、わが子にはしてあげたい。子ども時代の不満って?
最近のことは忘れてしまっても、自分の子ども時代の記憶ははっきりしている人もいるようです。とくに子どもの頃の「本当はこうしてほしかったけど、やってもらえなかった」という、親への不満。ささいなことなら、誰にでもひとつやふたつ心当たりがありそうですが……?
欲しかったもの、やりたかったこと。子ども時代の不満は何?
ママスタコミュニティにあったのは、こんな投稿でした。
『自分が子どもの頃に親にやってもらえず、今は自分の子どもにしてあげていることはある? うちは歯科矯正、ペットを飼う、学費の貯金』
自分の親の子育てを反面教師にして、今、心がけていること。投稿を読んだママたちからは続々とコメントが集まってきました。
『うちは両親ともに運転免許がなく、当然車もなかった。子どもの頃はそれが本当に恥ずかしくて、イヤだった。私は高校を卒業してすぐに自分で免許を取った。今は休日に家族で行く買い物やドライブが本当に楽しい』
『3歳違いの姉がいて、洋服、制服、学用品すべて姉のお下がりだった。自分の子どもには、まだ使える物でも、つい新品を買ってしまう』
『自分だけの部屋がなかった。妹と一緒の部屋は楽しいときもあったけど、ひとりになりたいと思うときもあった。今わが家には子どもが3人いるけど、それぞれに自室を与えた』
子どもの頃「もし自分が親になったら……」と思っていたことを、まさに今実行しているわけですね。
当時は親だってつらかった?お金があれば解決できたこと
コメントのなかで目立ったのが経済的なもの。とくに多かったのは、投稿者さんと同じく「歯科矯正」でした。
『歯科矯正、やりたい習い事、下着が古くなったらちゃんと買い替える、誕生日やクリスマスにプレゼントをあげる……とかかな』
『旅行! 状況的に今は難しいけど、年に一度はテーマパークなどに出かけてきた。自分は中学生のときが、初めての旅行だったから』
『母は”安ければいい”という人だった。私が子どもに物を買うときは、「安いから」という理由では買わない。あとお菓子とジュースはイベント時のみだった。私は自分が子どもの頃よりはあげている』
『大学に行かせること。親を恨んでないよ、仕方なかったもの。ただ、それとこれとは別』
たしかに経済的なことは「仕方がない」部分もありますよね。自分自身がママになった今では、当時の親側の事情も理解できるかもしれません。
親に悪気はなくても、子どもは不満。価値観の大きな違い
なかにはご本人以外は「なぜ?」と思うようなことも。
『二枚貝の化石の発掘(私の親は潮干狩り派)。ガラス工芸(工房で吹きガラスをやりたかった)。スライム作り(昔は材料を買ってもらえなかった)。ちゃんと食べられるパン作り(母が作ったパンは引火して燃えて炭になった)』
『弁当に毎日卵焼きを入れない』
『やってもらえなかったからこそ、授業参観、運動会等の行事には必ず行ってあげたい。あとは交換日記』
毎日食べたいほど卵焼きが大好きな子もいるでしょうし、「親と交換日記なんて、絶対にイヤ」と思う子もいそうです。親子の価値観が合わなかったケースかもしれません。
『親の価値観で習い事をさせない。「自分がさせてもらえなかったから」と言いながら、興味のない習い事をさせられたのがイヤだった』
親が「よかれ」と思っても、子どもにとってはそうでないことはままあります。
『自由。父親が意味不明なしつけをしてくれたおかげで、学生時代がつまらなかった。中学時代の門限17時、高校時代18時、短大~結婚するまで22時。友達は遊んでいるのにひとりだけ帰るつらさを、味わってほしくない。子どもたちにはある程度自由にさせている』
「仕方ない」では済ませられないのが、子どもへの愛情
ある程度であれば「仕方がなかった」と割り切れることもある一方、そうではないことだってあります。
『肩書きコレクターにならない。夜は子どもの用事以外で家を空けない。平等に接する。ほめる。暴力を振るわない。暴言を吐かない。子どもに金の無心をしない。ダンナの実家ではほとんどが当たり前に実行されている。私の実家とは真逆……』
『ご飯を作る、弁当を作る、お風呂に入れる、着替えの用意、部屋の片付け、食器洗い、抱きしめる、安心させる、自己肯定感を上げられるような声掛け、お小遣いをあげる、歯を磨いてあげる、働いてお金を稼ぐ。まだまだある。私も「親から愛されたかった」って思っちゃう』
『私が小学生のときかけっこで1番になっても、母親はまったくほめてくれなかった。ほめてくれるのは、勉強のことだけ。私は長男がリレー選手に選ばれたのがうれしくて、パートを休んで体育祭の応援に行った。次男が工作で賞状をもらったときもうれしくて、展示会を見に行った。勉強以外の頑張りも、必ずほめて認めている』
『抱きしめること』
投稿のテーマは「子どもの頃にやってもらえなくて……」ということです。コメントの内容がどれも”やってもらえなかったこと”だったと想像すると、胸が締め付けられますよね。
『親に愛されている実感がなかった。わが子にはそう思ってほしくないから、言葉で伝えたり話す時間をたくさん共有したりしている。私は欲しい物やしたいことがほとんど叶わなかったけど、そもそも「愛されていなかった」と思うから。子どもの要求すべてには応えられないけど、愛されていることだけは自信を持ってほしい』
「子どもが帰宅するときに家にいること」というコメントも多くありましたが、経済的なことと同様に親にとっては実行が難しいものもあるでしょう。ただこれだけは忘れたくないのが、”子どもに愛情を伝えること”。言葉なのか態度なのか、はたまた物という形で表れるのかはそれぞれ。ただ「自分の子ども時代は愛情がもらえなかった」と感じるママたちが、今「子どもに同じ思いをさせたくない」と頑張っていることがよくわかるテーマでした。子どもたちにもしっかりその思いが伝わっているといいですね。
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