いじめ被害者から加害者になったわが子。気持ちがわかるはずなのに……悩むママができることは?
いじめは絶対にあってはならないこと。学校や家庭などでお子さんが小さいころから何度も話していることではないでしょうか。でももし、わが子がいじめの被害者ではなく加害者だったら……あなたはお子さんとどのように向き合いますか?
『うちの子がいじめの加害者になりました。低学年の頃は被害者だったのですが、中学年になり、今度は加害者に。言葉のいじめや仲間外れとかではなく、暴力を振るったりします。私の育て方が悪かったと反省しています。私が今までに何度も相手の親御さんや子どもさんに謝る姿を見てきたはずです。わが子は何も思わないのか。いじめをしたわが子を許せません』
お子さんがいじめの被害者から加害者になってしまったそうです。すでに暴力的な行為もしているので、相手の親や子どもに何度も謝罪をしています。頭を下げる親の姿を見ても、子どもはいじめをやめません……。
自分もいじめの被害者だったのに!子どもを許せない気持ち
『自分もいじめられて悲しい思い、痛い思いをしてきているのに、それを他の人にやってしまったから許せません。自分がされて嫌なことを他の人にしているからです。いじめをする度に叱って話し合ってきたのに、またやったからです』
わが子は低学年のときにいじめられていたから、相手の気持ちがわかるはず……。そう思って何度も話し合いをして、その度に相手の気持ちを考えるように伝えてきたのでしょう。それにもかかわらず、何度も同じことを繰り返していることに投稿者さんはわが子を許せない気持ちとともに苛立ちさえ感じています。
なぜ加害者になってしまったのか?
『何が原因でいじめを始めてしまったか聞いた?』
『愛情が足りないとか? もっと会話をしてコミュニケーションをとってみたら?』
子どもがなぜいじめの加害者になってしまったのか。その原因は家庭での親と子どもの関わり方が一つ挙げられるかもしれません。
家庭や家族の中に子どもが安心できる居場所を作ってあげることが大切です。家庭内に子どもの居場所がないと子どもが大人に相談することができなかったり、大人も子どもの異変をすぐに察知しづらくなるでしょう。家庭の中に子どもに居場所があると、子どもが大人に相談しやすい雰囲気を日常生活の中で作っていきやすいものです。子どもに異変があったトラブルの初期段階で親子で話ができると、トラブルが小さいうちに対処できるかもしれません。
信頼関係を築けている親子は子どもが加害側にならず、被害にも巻き込まれにくい傾向があります。いじめ問題には親子関係が反映されているとも考えられます。
『わが家は3人きょうだいです。旦那は単身赴任でいません。何年も私1人で子育てをしてきて、私は下の子ばかりで上の子の話をあまり聞いていなかったと思います。家で自分を見てくれる大人がいない状況だったと思います。上の子は学校が終わるとすぐに遊びに出ます。上の子が私に話を聞いて欲しいときは、私は家事をしています。たまに私が構うと、気持ち悪いと言って拒否されます。上の子の機嫌の良いときは、私に絡んできますが。コミュニケーションも全く取れていませんね』
旦那さんが単身赴任をしているので、家事や子育ては投稿者さん1人がしています。下の子の世話で手一杯で、いじめをしていた上の子とコミュニケーション不足になっていたと反省しています。
いじめをする子には、今後どう接していけばいい?
『次に何かあったらスクールカウンセラーに相談。定期的にカウンセリングを受けたほうが良い気がする』
学校には定期的にスクールカウンセラーが来ていたり常駐しているでしょう。先生に話を聞いてもらったり、子どもの問題行動を相談することができます。
またママスタコミュニティに在籍する民間資格のチャイルドカウンセラーの資格を持つライターは、いじめ加害者には精神的なケアが必要と訴えています。いじめをするということは、自分の能力(物理的なパワーや万能感)や満足感を得ていることになるのですが、それは人として健全な精神状態とはいえません。いじめている子どもをケアし自己肯定感を持たせて、他の子をいじめなくても自分は存在価値があることを知ってもらうことが大切です。もちろん学校やスクールカウンセラーだけではなく、家庭の役割も大きいでしょう。周囲の大人たちみんなで取り組んでいくことが求められます。
いじめの加害側になったとき親が気をつけたい叱り方とは
わが子がいじめの加害側になってしまったら、投稿者さんのようにわが子を許せないという気持ちでいっぱいになってしまうかもしれません。しかし、そのときに子どもの人間性を否定するような叱り方はNGです。子どもに伝えるべきことは「他人を傷つける加害の行為そのものをやってはいけない」ということであり、「お前は悪い子だ」などと人間性を否定することではありません。
他人を傷つける加害の行為は絶対にやってはいけないことだと、親子で話し合う機会だと捉えましょう。きっと子どもにとって、親に話を聞いてもらえたということが自分の言動を振り返って考えるきっかけになるのではないでしょうか。
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