不登校になった小学3年生のわが子。仕事も手につかない……どうしたらいいの?
わが子が不登校になったら、親として子どもを心配しつつも、「どうしたらいいの?」と悩む気持ちの方が大きくなってしまうこともあります。あるママからこんな相談がありました。
『小3のわが子が学校に行かない。1~2年生のときは年の半分以上は遅刻して行って、体調不良以外の理由で休むのは1、2回くらいだったと思う。3年生になってからは週1くらいしか行かない。毎朝、登校時間間際になると機嫌が悪くなって癇癪。今日は行こうか? →うん! →やっぱり行かないの繰り返しで私の気力がもうない。家事も仕事も無気力に。フリーランスで仕事をしているけれど、期限がきても仕事が手につかないような状態で……。どうすればいいんだろう?』
わが子の不登校に悩み、ママ自身も仕事に支障が出るなど多方面で心配事が出てきています。不登校になった子には、学校に行かせることを目的にするよりも、その先にある社会的自立を目指しながら支援をしていく必要があります。また不登校への周囲の理解が進んでいることもあり、子どもを見守りながらの支援がさまざまな形で行われています。ママたちは本当のところ、不登校についてどのように考えているのでしょうか?
不登校についてどう考える?
『きついことを言うかもしれないけれど、低学年のうちは泣いてもわめいても先生に引渡しに行くべきだと思います。癖がついてしまうと、社会に出たときに大変になる。小さいうちは、嫌なことがあっても行く場所があるのだと叩き込むべきだと思う』
『うちの子なんて、学校ですごく嫌なことがたくさんあるのに遅刻もしたこともないし、休みたいとも言わないし、休んだこともない。だからそれは甘えすぎと思ってしまう』
『よく「不登校は本人の心の充電が終われば、自分から行くようになるから、そっとしておいて好きなことをさせよう」と言うけれど、うちの子でそれをやったら引きこもりからのニートしか考えられなかった。だから少しでも行かせて、「頑張れた!」という経験を積ませるしかなかったよ』
筆者の知り合いにも不登校の子を持つママが何人かいます。ママたちの不登校に対する考え方は千差万別で、見守る考えの人もいれば、多少厳しくても学校に行かせた方がいいと考える人もいます。いずれにしても小学生の今にだけ目を向けて対処するのではなく、将来子ども自身が困ることのないよう、なんらかの手はうっておきたいと考えますよね。無理にでも学校に行かせる、いやここで無理に行かせるのはよくない。一見、両極端な2つの考え方でも共通しているのは、子どものことを真剣に考え、少しでも子どものためになることをしたいというママの気持ちではないでしょうか。
どうして学校に行きたくないのだろう?
『なんで行きたくないの? 勉強が嫌なのかな?』
『休んで、次に学校に行ったときの雰囲気が違うのを感じているんだと思う。私がそうだったけれど、一度休むともうどうでもいいやと思って適当になるというか』
『全員じゃないだろうけれど、自分に自信がないとか、愛されている自信がなくて、こんな自分でも認めてくれるか愛してくれるかを試すために、わざと困らせたり学校に行かなかったりするって聞いたことがある。例えば構ってあげられなかった時期があるとか、何か思い当たることある?』
子どもが学校に行きたくないのは、ただ体調が悪いというわけではなく、心に何か問題を抱えている場合もあります。勉強についていけなくなった、友達とうまく付き合えない、なんとなく行きづらくなったなど、その理由は子どもによってもさまざま。悩んでいるのにその解決策が見つからない、だから学校には行きたくないと考えている可能性もありますね。
不登校を改善するための方法とは
子どもが少しずつでも学校に行くようになるためには、親としてどんなことができるのでしょうか。
一緒に学校に行く
『お母さんも一緒に学校に行けばいいよ。下駄箱のところで待っているとか』
休みが続いている子どもは、自分が登校したときの友達からの視線が怖いなど不安を抱えている場合があります。その不安を取り除くために、ママも一緒に学校まで行ってみてはとのアドバイスもありました。一緒に登校してみることで、わが子が不登校になった原因に気づくことができるかもしれません。
学校やスクールカウンセラーに相談してみる
『カウンセラーに相談して、他に相談しているご家庭はどうしているのかなどの対応策を聞いてみるとか。ひとくくりじゃないとは思うけれど、どこか相談先を見つけることかな』
『うちも小3。一時期学校に行きたくない! と言っていたけれど、学校のカウンセラーの先生がすごくよくしてくれて。学校でも役所でも誰か相談できる人を見つけられるといいね』
お子さんの小学校には子どもたちや保護者の相談にのってくれるスクールカウンセラーは来ていますか? まずはママがスクールカウンセラーとの面談をして、お子さんについて相談をしてみるのも不登校を改善するための1つの方法です。スクールカウンセラーが持つ専門知識だけではなく、きっとこれまでの経験から得た実践的な助言をもらえるでしょう。
学校に行かない選択もありだけど、その場合子どもはどうする?
『学校に行きたくないだけなら、不登校の子たちを日中預かってくれるような所に毎日行かせる。家で好き放題はさせない』
『学校に行っているはずの時間はゲームやテレビは禁止したらどうかな。外で縄跳びとかバドミントンとかキャッチボールをしたりして、体を動かすようにする。ただし算数と漢字だけはコツコツやらないと戻ったとき授業についていけなくなるから、我が家もそれだけは休んでいる間もやらせていました』
どうしても学校に行かないのであれば、不登校の子たちが集まって一緒に勉強したり運動したりできるフリースクールなどに通わせるという選択肢もあります。ずっと家の中にいるよりも外に出て体を動かしたり、学校ではない場所で新しい友達と勉強をしたりすれば、お子さんの気持ちも変わってくるのではないでしょうか。
ママは罪悪感を抱えている?もっと周りを頼っていいから!
『辛いのは不登校より自分のせい、自分が甘いと思われているのではないかなという気持ち。そっちの方が辛い。罪悪感とか、なにかに追い詰められている感じとか』
『お子さんの母親はあなた1人よ。でも1人ですべてを抱え込まず周りに助けやアドバイスを求めていいんだよ』
ママは子どもが不登校になったのは「自分のせいだ」と思っていませんか? 子ども自身の問題とわかってはいても、家にいて学校に行かないお子さんと長く接していれば、罪悪感を覚えてしまうのは仕方のないことでしょう。なかなか解決策を見つけてやれず、気持ちが追い詰められるように感じてしまう。そんな風に1人で抱え込まず、学校やスクールカウンセラーやママ友たちに頼ることも考えてみませんか。
筆者の知り合いの、不登校の子どもを持つママに「もしお子さんが不登校になったら、どうしますか?」と聞かれたことがあります。咄嗟のことだったので気の利いた返事ができず「数日休ませて、様子を見ると思います」と答えたのですが。その方は筆者の他にも何人かに同じ質問をしていました。不登校への対応についてはいろいろな考え方があるので、できるだけたくさんの人の意見を聞いて参考にしたかったのだろうと思います。その後そのママは学校やスクールカウンセラーに相談をするなど、周りの人たちの手を借りながらお子さんとしっかり向き合っていました。
周囲の人に子どもが不登校になったと話すのには抵抗があるかもしれません。しかし「全ては子どものため」です。たった1人で悩みを抱え込まず、いろいろな人の意見を聞いてみましょう。もしかしたらその中でお子さんにあったよい対処法が見つかるかもしれませんよ。
文・こもも 編集・清見朱里 イラスト・なかやまねこ
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