<妊娠への嫉妬>「赤ちゃんが羨ましかった」嫉妬の裏側に秘めた思い【第4話まんが:ママ友の気持ち】
前回からの続き。買い物の途中で具合悪そうに座り込んでしまったママ友。その場に偶然居合わせた私はママ友の家まで付き添うことにしました。
ママ友は貧血を起こしてしまったようで顔が真っ青でした。とりあえずソファに座らせます。ママ友の上の子は「ママ大丈夫?」と心配そうに見ていました。
自分の子も連れていたので、「ママは大丈夫だよ。別の部屋で遊んでおいで」と促しました。部屋をみると、かなり荒れていた。お皿も洗えてないし、洗濯もできていない……。
泣いている赤ちゃんを静かに見つめているだけのママ友。「大丈夫?」思わず声をかけてしまいました。
「部屋、ひどいでしょ……もう何もできなくって……」ママ友の顔をみると、涙でぬれていました。「……旦那さんは?」「最近帰りが遅くて……ずっとワンオペ……」その間も赤ちゃんはずっと泣いています。私は思い切ってお願いしてみました。「私、抱っこしてもいい?」
赤ちゃんをそっと抱っこする。驚くほど軽くて、お腹はふわふわして柔らかい。ふと娘が赤ちゃんのころを思い出した。
「……ああ~かわいいなあ! 赤ちゃん……いいなあ……」泣くつもりはなかったのですが……感情が抑えられず涙があふれて止まりませんでした。「本当は私……」
「2人目が欲しかったの……」ママ友は私のそんな様子を見て、少し笑顔になり「そっか……」とそれだけ返事をしました。私の大人げない態度で、ママ友にはもう伝わっていたのかもしれません。「避けたりしてごめんね。私が大人げなかった……本当にごめん」「ううん……」
「私こそごめん……みんないろんな事情があるのに……」ママ友も私も涙が止まりませんでした。2人で泣きながら話して、やっと仲直りができたのです。
その後ママ友は復活して、家事育児とがんばっています。私はたまにママ友宅に行っては、おしゃべりしたり赤ちゃんの沐浴を手伝ったり。娘もきょうだいができたみたいで喜んでいるようです、ママ友とは昔のような付き合いに戻りました。娘たちが手を振り合「じゃあね~ばいばい」私は娘と手をつないで帰ります。夕焼け空がとてもきれいでした。
原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ