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読み聞かせが多くて疲れるけれど……絵本は子どもに「自分のものさし」を作ってくれる

pixta_43776145_Mみなさんはお子さんに絵本や紙芝居の読み聞かせをしていますか? 子どもたちが大きくなり、今や「読み聞かせ」の時間がなくなってしまった我が家ですが、子どもたちが幼い頃は「これ、読んで!」コールが鳴りやまない毎日でした。どれくらいの本を読んで聞かせたのか……読み聞かせをした回数をカウントしておけばよかったと思うくらいです。

今となっては懐かしいばかりの読み聞かせの時間。しかし正直なところ当時は「また読むの?」「今日くらい勘弁してほしい……」と思うことがしばしばでした。

読み聞かせがしんどい……そもそも読み聞かせって何なのだろう?

夜の読み聞かせとなれば睡魔との闘い。うとうとしながら読む絵本の辛いことといったら!

「絵本が子どもの心の栄養になる」なんて思っていても、仕事に家事に育児にと忙しい日々のなかで、読み聞かせの時間をどこか苦痛に感じているママもいらっしゃるのではないでしょうか。読んであげたい気持ちはあっても、どう読んであげればいいのか身構えてしまうこともあるかもしれませんよね。

そもそも読み聞かせって何なのだろう。そんなことを思いつつ参加した、ママスタセレクト主催の読み聞かせイベント。筆者にとって久しぶりに絵本に触れる時間でしたが、これまでの「読み聞かせ」の概念が大きく変わった気がしました。

子どもたちも思わず前のめりに!二歩さんの読み聞かせ

オンラインイベントのゲストは、文字とことばのデザインユニット「二歩(にほ)」さん。文字あそびやことばあそびを素材にした絵本、アニメーション、紙芝居、紙プロダクトなど、幅広い表現方法で活動を展開し、全国各地でワークショップ等も開催されています。

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イベントには未就園児、未就学児、小学校低~中学年のお子さんとママたちが参加しました。二歩さんから繰り出される仕掛けに、子どもたちからは「おお~!」「え? あれってどうなってるの!?」という声が。最初は緊張からか静かに聞いているだけだったお子さんも、徐々に前のめりになり気づけば積極的に手を挙げるほどになっていました。普段はお子さんに読み聞かせをする側のママたちも、いつもとは違った楽しさがあったのではないでしょうか。当日の様子は下記の動画でご覧いただけます。ぜひ親子で楽しんでくださいね!

絵本を入り口に「ほんもの」の世界へ進んでいく子どもたち

二歩さんによると、子どもは絵本という世界の中で、自分の好き嫌いや快不快などをたくさん味わっているのだとか。その体験の積み重ねが「自分ならではのものさし」となり、大人になって物事を判断する際の基準となるそうです。

また絵本は「ほんものを体験するいい入り口」にもなるのだそう。絵本を通じて知ったこと、感じたこと、疑問に思ったことを今度はリアルな体験へと繋げていく。たとえば絵本においしそうなパンケーキが描かれていたら、実際にパンケーキを親子で一緒につくって食べてみる。あるいは虫の絵本を読んだら一緒に出掛けて虫を見つけ観察してみるなど、絵本を入り口にしながら「ほんもの」の世界へと進んでいくことこそが重要だとも話してくださいました。

そういった意味では、絵本に限らず、おもちゃ、動画、ゲームなど、お子さんがおもしろそうと興味を示したものも、どんどん取り入れてみたらよさそうですよね!

「言葉っておもしろい!」その積み重ねが子どもの創造性を育む

普段、何気なく使っている言葉ですが、たとえば「あ」ひとつとってもいろいろな種類の「あ」があることがわかります。イベントでおこなわれたクイズの中でも「うれしいときの“あ”」「なんとなく嫌な気持ちのする“あ”」など、「あ」という言葉から連想されるさまざまな感情や状況を体験していきました。たった一文字の中にも、その言葉を発する人の気持ちや状況などたくさんの情報が含まれているのですね。

会話は単なる言葉のやりとりではなく、その背景にある感情や状況なども含めたコミュニケーション。語彙を増やしたり、適切な言い回しを身に着けたりといった「言葉の使い方」を学ぶことも大切ですが、その前段階として、まずは「言葉っておもしろいんだ!」と子どもたちに感じてもらうことが大事なのかもしれません。その体験が、その後の豊かな言葉を育み、ひらがなや文字のスムーズな習得にもつながっていくのでしょうね。

読み聞かせは親が頑張るものではなく、親子で一緒に楽しむもの

筆者はたくさんの工夫が凝らされた二歩さんの読み聞かせに感動すると同時に「読み聞かせってこんな感じでよかったんだ!?」と、ある種の新鮮さも感じました。「読んであげなきゃ!」という、どこか強制めいた気持ちが先行していたあの頃。絵本って子どもに「読んであげるもの」だとばかり思っていたけれど、もしかしたら「一緒に楽しむもの」だったのではないかと。

我が家の大きくなった子どもたちにもそれぞれお気に入りの絵本があり、当時の記憶や体験(楽しかったことも悲しかったことも)としっかり結びついているように感じます。「文字っておもしろい!」「言葉って楽しいんだね!」そうやってママとやりとりをした体験の積み重ねが、子どもたちの言葉の土台となる。それが結果的に子どもの豊かな言語力や多彩な創造性を育むことに繋がっていくのかもしれませんね。

子どもと一緒に絵本をめくる時間は、まさに豊かな言葉を育む行為そのもの。「読んであげなきゃ」という気持ちをいったん脇に置いて、ママも子どもと一緒になって絵本を楽しむ意識をもっと持ってもいいのかもしれません。

取材、文・一ノ瀬奈津 編集・しらたまよ

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