卒園式に下の子を連れてくること【前編まんが】

今日は息子の卒園式です。はじめての「卒園」という行事。夫婦そろってその成長した姿をしっかりと目に収めるべく、張り切っていました。

年少の頃はあんなに小さく、幼稚園に行くことも嫌がっていた息子が、あんなにも堂々とした入場を……。その姿を見ただけで涙が溢れてきます。横で夫はその姿を録画していました。すると……。
「あー！」

「おねーちゃんだー！　おねーちゃーーん！」
3人子持ちのママさんは「すみません。すみません。コラ！　走り回らないで大人しくシーしてて！」と周りに謝りながら長男くんに注意しています。周りの他の保護者たちは、その様子を微笑ましく見ていて「大丈夫ですよ～」と小さな声で言ってました。

あのママさん、前に赤ちゃんも抱っこしていて大変だとは思うんだけど、せっかくの卒園式なのに下の子を誰かに預けるとかできなかったのかしら……？　いやいや、他の家のことは他の家のこと。私は卒園式に集中！　と気持ちを立て直し、卒園証書の授与です。

その後先生がやってきて、長男くんと赤ちゃんを連れて外に出て行きました。そのママさんは申し訳なさそうにしていますが、先生に迷惑をかけるなんて……と、少し睨んでしまいました。しばらくはイライラが止まらなかったのですが……。

しかし後日私は、このときの自分の考えはものすごく浅かったと大きく反省することになります。聞くところによるとそのママさんは、パパや親御さんに見てもらうことや一時保育など、私が思いついた対策をちゃんと考えていたらしいのです。が、過去に実行してみて、うまくいかなかった事情があったのでした。

今では、自分の浅はかさが恥ずかしいです。

後編へ続く。

脚本・渡辺多絵　作画・さど

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